第116話「知らない友達」
「先人の知恵で申し訳ないが、折角思い出した友達なんだ。例え相手が知らなくても、思い出せなくても。光が一度消えたとしても。その思い出を咲は忘れない。無かったことにしてはいけない。だから、せめて友達にでもなったらどうだ?」
「ともだち……」
「おぉ! 別に喧嘩したわけじゃ無いんだ、それくらい良いだろ! 目指せ友達100人じゃ! 今のお前なら、きっとそれは可能なはずじゃ……」
「うん、そうだね。わかった、相手が知らなくても、思い出せなくても! 友達になってみる!」
後先考えずに、再ログインして。ポリゴンで出来た地面をサキ再び踏み出した。
「さて、私は私のやるべきことをやるか!」
そうして勉強机に向かう天上院姫であった。
◆
天上院咲は楽観的に、ただあるがままに。遊牧生をギルドに誘う。彼も彼でギルドに入って生産職をやりたがっていたので。互いの意見が一致。
無事、飛空艇・空母エヴァンジェリンの畑仕事を任せることにした。今度、飛空艇に戻った時にどんな畑になってるのか今から楽しみでしょうがなかった。
「さてと、軽く畑仕事を任せるギルドメンバーも出来たし。再び街の探索と行きましょうか!」
なんだからさらっと大変な山場を抜けたような気がするが、その艱難を軽くあしらう。
再び蒼葉と合流したサキはまた行きたい場所を蒼葉に聞く。
「じゃあ、1aサソリ地区でも行ってみよう」
何があるのか今から楽しみな二人組であった。
今回は文字数少ないですが、区切りが良いのでここまでにします。




