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少女は異世界ゲームで名を揚げる。~ギルド『放課後クラブ』はエンジョイプレイを満喫するようです~  作者: ゆめみじ18
第5章「戦乱都市アスカ」西暦2034年8月1日

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第115話「半運命感知」

「さて、ではどうしようか? 蒼葉っち」

 1、復讐鬼アベンジャーにリベンジ。

 2、牧場主である遊牧生ゆうぼくせいを探す。

 3、街をだらだら歩く。

「何で僕にふるかなぁ……、ん~たまには戦闘以外も良いんじゃない? てことで牧場主を探してみる。かな」

「じゃあどうやって会うかだよそれ……私にはあの事話したような気がする記憶がおぼろげにあるけど……」

「とりあえずステータス画面開いてみたら?」

「いやいやいや、会ったこともない人物とのフレンド登録なんて……」


 あった。


 遊牧生ゆうぼくせいのフレンド登録が完了している状態であった。

・遊牧生

・前橋コハク

・ラミ・ドラキュール

・鬼門牙血

・綾波静

・億千万 成田

・狂

 〈不可逆の世界〉特有の〈なかったことにしてはいけない〉が思いっきり発動していた。


 こればっかりは、天上院咲も目を白黒させざるおえなかった。

「見なかったことにしよう! ……とは言っても〈見て見ぬふりをするな〉と誰かに言われているような……」

 登録履歴を見る限り、どうやら第4世代機『ミラーフォース00(ダブルオー)』に機種変更した後に表示が現れたようだった。

「仕方ない……あるんだから通話してみよう」

 緊張しながら通話ボタンを押すサキ。するとどうだろう、遊牧生は通話に出た。

『もしもし、えっと。誰ですか?』

「まぁそうなるか……えーっと初めまして。サキです、私はあなたのことを思い出しました。あなたも私のことを思い出せるはずです」

『……? すみませんがいつ会いましたか?』

「2034年6月20日」

『……はい?』

「今は2034年8月1日です。アニメみたいなセリフで言うと、私だけが覚えているのかな?」

『ん? 何を言ってるんですか?』

「ん? おかしなことになっている……。同じ地球に住む人間だからオンラインでの時間の流れは同じはず」

 サキと生の間に、説明役として。再び姫が通話に割り込んできた。

『や、おかしくない』

 サキは茫然とするしかなかったが、考えに考えて。何とか話を進めようと努力する。が、何も出てこない。

「えっと、とりあえず今どこ? 場所です場所!」

『戦乱都市アスカの2aオウシ地区です』

「お姉ちゃん、この場合。どっちの時間軸が正しいの?」

 姫はただ真実を述べる。

『どっちの時間軸も繋がっているんだよ、二人とも忘れてるだけで』

「えーっと……」

『遊牧生もサキみたいに会ったけど忘れてるだけだ、思い出させればいい』

「ふむ……」

 遊牧生は何かの間違い電話だと思っている。サキは話の整理をするために一度通話を切ることにする。

「ごめん、またあとでかけなおすね」

 ピロン。と通話を切った音が鳴った。

「……ごめん、蒼葉っち。一回ログアウトする」

「うん、わかったー」

 そうして、ゲーム自体をログアウトするサキであった。



 咲自身の部屋。咲は目の前に居た姫に語り掛ける。二人っきりの部屋で。

「無理だよお姉ちゃん。会ったことのない相手に会ったことあります何て言ってもさ……」

 天上院姫は意味深な言葉を呟く。

半運命感知ハーフリーディングシュタイナー……か……」


 『少女は異世界ゲームで名を上げる。』での世界観。

 『半運命感知ハーフリーディングシュタイナー

 第4世代機『ミラーフォース00(ダブルオー)』で発見された、システム外スキル。

 光速の世界、0秒で【世界線を移動しても記憶を維持出来る能力】。現在確認されているのは天上院咲、1人のみ。1ゲームソフトのみで有効。

 姉の天上院姫は運命感知リーディングシュタイナーで全てのゲームソフトで世界線の記憶の維持が有効。

 完全運命感知パーフェクトリーディングシュタイナーは科学の域を超えているので都市伝説とされている。

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