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小悪党の叫び

「なんでだ!?なんで日本にいるんだ!?俺は死んだんじゃないのか!?それともアイツが見せる幻覚か!?」

日本にいるある場所において、日本へと生還した小悪党 皆城 香藤は極度の混乱へと陥っていった


無理もないだろう、彼は修羅によって体を無くさせた後、意識を失い、そして意識を取り戻すと突然日本へといたのだから


極度の混乱へとなっていた 香藤の混乱を止めたのは彼が混乱している間にやってきた一人の人物からであった


「ちょっと君、高校生?こんな夜の時間帯まで何をしているのかな?しかも周りにも聞こえるくらいの大声を上げて・・・」


それは香藤が異世界に行く前にテレビや交番で見たことある警察であった


混乱をしていた彼であったが、警察を見かけたことで考えが収束していく


(警察?ということは幻覚じゃない?つまり俺は生きてる?アイツは俺を殺し損ねた・・・?)


正確には生きているのではなく、死亡し、神からの再生によって復活を果たしたのち、この世界へと戻ってきたのだが、そんなこと彼が知る手段もない

彼は修羅が自身を殺し損ねたという判断へと至ることになった。

「ははっ、はははははははは!」


「ちょっと君!?いきなり笑い出してどうしたんだ!?」


警察は突然笑い出した彼に驚きを隠せないが、彼はそんなことを知ったことではないといわんばかりに笑い出す


笑い始める彼の中にあるのは歓喜。

修羅は自分を殺し損ねたのだ!そして自分はこうして日本へといる、つまり修羅に殺されることはない!

それが香藤の喜びへと繋がっていくことになったのだ


「ざまぁみやがれ!相野 勇気ぃ!お前はこの俺、皆城 香藤を殺すことはできなかった!いくら変な姿になったからって所詮鈍臭いユウキくんだったなぁ!」


抑えきれない喜びと共に虚空へと笑いかける香藤。


しかし、警察官は自らの名前と自身を殺した修羅、相野 勇気の名前を聞いた瞬間、その反応を一変としていた


「相野 勇気!?しかも皆城 香藤・・・!?二人ともあの高校で発生した事件の被害者達じゃないか!たしかに目の前の少年は顔立ちや背丈、服も一年前消失した直前の姿に似ている!」


警察官は驚きの表情を隠せないまま、スマートフォンに手をかけ、そのまま電話を行なっていた


「緊急事態だ!


一年前に行方不明となった被害者の一人を発見した!」


慌てながら通話を行う警察。その声は驚愕という表現が1番似合っていた





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