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小悪党の生還

どこかにある、魔物がいるどこかの世界。


そしてそのどこかの世界でとある小悪党がその人生の破滅を迎えようとしていた


「なンデ・・おまぇなんがにぃ、オデがオイづめられでいるんだ」


その小悪党の姿は醜悪と言っていいほどの姿を晒していた


腕は怪物のように膨れ上がり、体は下半身は無く、這いずり回るように体を動かしている


そしてその顔は苦痛に満ち溢れ、顔の半分が焼き焦げている


「おまぇなんがいなければぁ!オデはぁ、あの子をオデの者にできだんだぁ!」


憎悪の視線を目の前にいる何かに送る小悪党


しかし目の前にいる何かは小悪党の発言など聞いてはいなかった


その何かはただ一言


「うるさい」


そう言い、小悪党の体を軽く吹き飛ばしていた。


小悪党の体はその吹き飛ばしによって体のほとんどが無くなってしまったようだ


小悪党の存在が許されている場所はもはや頭のみ、

そしてその存在残されたが故に小悪党は見たのだ


小悪党を一切見ていないあの冷徹とした目を


小悪党はその目を見た時、そして自身の意識が闇へと落ちる時。小悪党は最後に抱いた感情。それは・・・


(怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたく)


あの子を盗み取ったと思い込み、憤怒に満ち溢れていたことなどではなく


ただただ恐怖のみであった



その物語では、何かは普通のクラスメイトであり、クラスメイトごと異世界に移動した人の一人であった


異世界に移動した後、神から魔王の討伐を頼まれ、クラスメイト達は神により様々な潜在能力を引き出すことになるが、それは平凡な能力、平凡な潜在能力であった


そのことにより、悪意あるクラスメイトからは無能と罵られることとなった


しかし、それはそのことを受け入れる受容を持った人物であった。そればかりか、それはそのことを自身の弄りとしながらクラスの中でムードメーカーとなりえる存在へと進んで言ったのだ


それだけならば良かった。


しかし、それはそのムードメーカーから次第に惹かれてる人物が現れた。そしてそのことを激しく嫉妬する輩が現れた


それが小悪党である。


小悪党は真っ先にそれを無能と言った人物であり、小悪党はムードメーカーに惹かれた人物を好いていた


しかし、ムードメーカーに惹かれていた為、小悪党の嫉妬は募っていき、小悪党の悪意ある行動へと至らせることへとなった。

小悪党は魔王軍の戦闘の最中、戦闘中の不幸を装いムードメーカーを崖から突き落としたのだ。


全てはあの子の為と言い訳をしていきながら


そのことからムードメーカーは修羅へとなり、小悪党の破滅へと繋がることとなる


そして小悪党のその後は冒頭に書いていた通り、修羅となったムードメーカーにより消え去ることとなる


そうしてその者の物語は一つの節目を迎えることになるが


神はクラスメイト達を異世界へと送った際、このような言葉を送っていた


『貴方達に魔王を倒してもらいたい、魔王を倒した時、貴方達にはこの世界に残るか、元の世界に戻るかの選択をすることが出来る。また、魔王を倒す為に貢献した者は死亡しても身体を再生させ、元の世界へと戻しましょう』


ムードメーカーは修羅へと堕ちたが、このことが魔王を倒す大きな道しるべへとなっていた。そしてそのことを行えたのは小悪党。


神は小悪党を魔王を倒すのに貢献したと認めてしまった


ゆえに







「ここは・・・?俺はアイツに殺されて・・・?」


ゆえに小悪党は復活を果たす。


魔王を倒す道しるべとした貢献の報酬として


「いや、ここ。見たことあるぞ!?ここは俺が暮らしていた」


小悪党の名は『皆城 香藤』


「日本じゃねぇか!」


神からの報酬として異世界から日本へと生還





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