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白身魚と温野菜&特性玉葱ソースがけ

魚醤を紹介します。

 アサミと喧嘩をした。


 アサミが髪を切ったことに僕が気が付かなかったことが原因。

 でも、髪を整える程度、1センチ位しか切っていない。

 毎日、顔を合わせているのだから、そんな僅かな違いに気付くはずも無い。 



 小火ボヤが火災になった。


 油を注いでしまったみたい。



 僕にも言い分はある。

 アサミだって1ヶ月以上も前から、お吸い物に使っている醤油を魚醤に変えたのに気付いていない。


 魚醤ぎょしょうは魚などの魚介類を塩と共に漬け込み、発酵させた際に抽出される液体成分、これを熟成させることで独特の香りのある、濃厚な旨味を有する調味料となる。タイのナンブラー、ヨーロッパのオイスターソースも魚醤の一種であり、多くの食文化を支えていることが窺える。


 現在の日本において、一般的に醤油と呼ばれているものは米、麦、大豆を原料とした穀醤であり、保存性に優れることから発達し、明治中期に完成した。


 つまり、魚醤無しには和食も存在することは出来ない。


 うん。やっぱり僕は悪くない。


 ここは魚醤の名誉回復の為の料理を開発しなくてはならない。



①玉葱(中1個)

 ボウル、ざるの上に布巾を載せて、その上で皮を剥いた玉葱を摩りおろす。

 フードプロセッサを使うと玉葱がばらばらになるので、手間を惜しまず手でおろす。

 換気扇の下でやると目に優しいのでお勧め。

 摩りおろした玉葱が零れない様に気を付け、水に晒す。

 晒した玉葱は水分を軽く切った後、容器に移してラップを付けずにレンジで1分程温める。

 これで玉葱の辛味成分は無くなる。

 辛みが抜けて甘くなった玉葱おろしにオリーブオイルを大匙3、魚醤を大匙3、黒胡椒を少々加えて特性ソースの出来上がり。


②白身魚と温野菜

 白身魚、一番のお勧めは平目、皮が付いていない刺身用を使うのが良い。

 手頃なお値段のたらなどを使う場合は臭みがあるので、ソースにガーリックを混ぜる等の工夫が必要。

 野菜は程良い大きさに切ったブロッコリー(軽く茹でる)、ヤングコーン、えのきなど。

 深めのお皿に白身魚を入れ、野菜を載せて、ラップを付けてレンジで5分程温める。


③仕上げ

 小皿に白身魚、温野菜を取り分けて、特製の玉葱ソースをかけたら完成。



 

 平目は上品ではあるものの、自己主張の少ない食材。ちょっとしたことでも美味しさが掻き消されてしまうので細心の注意が必要。こんなときは電子レンジが活躍する。食材を内部から蒸し上げることで、余計な香りを付けず、味を濃縮、美味しさが増す。

 野菜も癖のないものを選ぶ。こちらもレンジで余分な水分を飛ばして中に含まれる糖質を濃縮する。

 特性の玉葱ソースは摩りおろした玉葱の甘味、魚醤の旨味をオリーブオイルが優しく包み込む。黒胡椒の粒子を噛み砕いたときの清涼感が味を引き締めとなる。

 平目、温野菜を口に入れるときに載せる玉葱ソースの量をお好みに合わせてお楽しみください。

 平目による良質なたんぱく質、オリーブオイルの良質な脂質、温野菜の各種ビタミンを摂取できるバランスの良い一品。



 ご飯の時間だ。

 喧嘩しちゃったけど、もう止めよう。

 また、自慢の料理を紹介します。

掲載可能なレシピを募集してます。

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