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茄子ドッグ

茄子のシーズンです。

 一般の家庭でも手軽に栽培できる作物のひとつ。

 4月~6月に苗を植えるとすぐに花が咲く。適正に施肥、摘芯を行うことで、多くの実りが期待できる。7月の収穫のピークを迎えた後に切り戻し―――主枝と側枝を合わせて茎を2~3本残して切り落とす作業―――を行うことで10月上旬まで、およそ5ヶ月間、長期の収穫が出来る優れもの。


 茄子は9割以上が水分で栄養が無いと言う説もあるが、コリン―――血管の柔軟性をもたらすことにより、血圧低下、動脈硬化防止などの作用がある―――や皮の部分に多く含まれている紫色のナスニン―――抗酸化作用により抗がん、コレステロールの低下、眼精疲労の改善の効果を持つ―――などの特筆するべき栄養が多く含まれていることが話題となっている。


 何より茄子は美味しい。


 『秋茄子は嫁に食わすな』と言うことわざがあるが、僕は反対。

 アサミには美味しい茄子をたくさん食べて、喜んで貰いたい。


 調理法は焼き茄子、麻婆茄子、噌炒め、煮浸し、揚げ出し茄子など様々なものがあるが、今回は揚げると油分を吸い込み過ぎて高カロリーになってしまう欠点を逆に活かし、肉の旨味を逃さないスポンジの役割をさせることでより美味しく頂ける方法を紹介します。


 

①茄子(3本)

 へたを落として、縦方向のにホットドッグのイメージで切り込みを入れる。

 箸で食べ易くする為、2~3センチ間隔で輪切り方向に皮の部分だけに包丁を入れる。

 

②合びき肉(150グラム)

 茄子が割れない様に気を付けて、切れ込みに合びき肉を詰め込み、ホットドッグ状にする。


③味付け

 塩、黒胡椒をかける。


④焼き

 グリルで火を最弱、20分程度、じっくりと焼き上げる。

 肉が焦げずに肉汁が溢れる位、茄子の水分が抜けてふたふたになれば完成。



 下拵えの手間が少ないことが主夫にとっての最大の魅力。両面焼きのグリルであればタイマーをセット、他の料理を作っている間に出来上る寸法。


 焼き肉の芳ばしい香りが食欲をそそる。塩と黒胡椒だけのシンプルな味付けが肉の逞しさを十全に引き出す。焼き肉のとき、網の下へと零れ落ちる脂は茄子がスポンジとなって残さずに受け止める。

 茄子の中身は水を使わずに塩と胡椒、脂だけで調理した熱々の美味しい煮物となっている。

 旨味が濃縮されたそれに付ける調味料は味を逃がさない為の防壁に使っていた茄子の皮。噛むたびに美味しさが湧き出す。焼き茄子では皮を剝いていたことが非常に悔やまれる。

 他の調理方法では引き出すことの出来なかった茄子の魅力。たっぷりとご賞味ください。



 また、自慢の料理を紹介します。

「そのネーミングセンスはもう少しどうにかした方が良いと思う」


それも含めて愛して欲しい。

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