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あとがき

 当初この作品は、前後編の2部構成からなる短編にまとめ上げるつもりで書き始めました。ラストの展開である別れた彼女の目の前で、その新しい彼を人命救助で助ける。そして前向きに生きようと進み始める。それを一番初めに思い描き、そこに行き着くまでどう話しを膨らませるか。そんな事を考えながら作品を書き進めて行きました。

 今回の作品を書く上で自分に課したテーマはテンポ。いかにテンポ良く、そしてスピーディに話しを進めて行くか。それを念頭にして書くはずでした。しかし、その考えは第一話にして大きく崩れてしまったのです。

 当初思い描いていた第一話。それは物語第六話である陸上大会での活躍までを書くつもりでした。しかし冒頭部分である彼女への人命救助までしか、実際には進めませんでした。まったく、恐ろしいまでに遅過ぎますね。作者自身も焦りましたよ。まさかこんなにも話の展開が進まないとは、まったく想像出来ませんでしたからね。

 それでも第一話の出来栄えが、何気に納得できる仕上がりになっていたので、あえて書き直す事はせず、とりあえずは次の第二話よりペースを上げようと心に決めました。(本音は書き直すのが面倒だっただけですが……)

 しかし事はそう簡単には進みません。一度掴んでしまった物語のペースを変えるなんて、平凡以下の私に出来るはずも無く、むしろ展開はペースダウンするばかりとなってしまいました。

 そしてそれは物語後半に行けばいくほど、その傾向は大きくなっていきます。物語第九話から第十二話。これは構想段階では1話分のはずでしたし、また第十三話から最終話までも、1話分のはずでした。そして気が付けば2014年も桜の咲く春になっていました。もう信じられません。

 書き始めたのは13年10月中頃。当初の予定ではクリスマスくらいには完結するかな? なんて思っていました。遅くとも年は越す事ないだろうって確信していました。それがこんな事になろうとは。改めて作者の実力の無さを嘆くばかりです。

 もちろんテンポ意外にも、肝心な部分である文章表現や物語の構成など、まだまだと感じる所だらけです。特に文章表現に置いては、どうしても頭の中のイメージを表現するだけの実力に乏しく、不甲斐なさを痛感するばかりです。どうすればもっと上手に登場人物の感情などを表現することができるのでしょうか? まぁ恋愛物っていう、自分にしてみれば不得意な分野である以上、ある意味諦めてしまっている所もあるのかも知れません。でもジャンルに関係なく、それは小説としては必須な技能であることも理解しています。結局のところ、自分の才能の無さを嘆いているだけなんでしょう。

 それでも今回、この作品を完成させることが出来て、とても嬉しい気持ちで一杯です。想像以上に長編化されてしまいましたが、その分登場人物を掘り下げたり、主人公である【俺】の心情をそれなりに細かく表現出来たのではって感じています。(しかし一部の読者様からは、ヒロインである【君】の存在感が希薄だって言われてしまいましたけどね。まぁ、それは作者も薄々気が付いていた事ではあるのですが。耳が痛い)

 でも前向きに捉えるならば、課題が明確になった分、今後の作品における取組にも良い影響が現れる事でしょう(少し他人事か?)

 次にどんな作品を書くかは、今のところ未定です。けれど今回の作品で、自分が少しは成長出来たのではないか。そんな思い違いをしながらも、頑張って次に向かって行こうと決意を新たにしました。

 最後になりますが、小説家の片隅にもいられないインチキヤローな私ごときの作品を、根気強く最後まで読んでくれた皆様に、感謝の気持ちを贈らせて下さい。本当にありがとうございました。


    2014年4月

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