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おれ異世界でもトラブルが絶えないのは何でだろう。  作者: じむ
序章:転生と魔法との出会いとトラブル
5/51

4:幼年期って才能の片鱗が見える時期だと思うんだ。

サイド:ハク


チビチビ情報と栄養(もう乳離れしたもんね!もんね!)を集めつつ、はや3年。

おれはついにある程度のことは出来るようになった。

いや、今思えば長かったぁ……実に……!

2年前はあっちにいけば連れ戻され、こっちにいけば抱き上げられ、そっちにいけば野良犬に出くわし、散々な一人立ち(もどき)だったなあ……(遠い目)。

まあ、そんな事件もおさらばしてみりゃいい思い出!

これからは自分で考えて行動できるぜ!スゲエだろ!

んで、まあそんな成長したおれが始めに何を始めるのかというと!

ガチャ。


「ふぁあぁ…おはよう、かあさん、とおさん」


朝食っすね。

……なんだよう、いいだろ飯くらい!美味しいんだよパンとベーコンと目玉焼きとスープが!やたらと!


「ん?ああ、ハクか。おはよう。よく眠れたか?」


そんなおれに声をかけてくるこの20代後半な見た目の彼。

彼こそ我がパピーであるシルーヴァ・ウィンスである。

……スゲエだろ、父さん、いま35なんだぜ。

なにあの若さ。

ちなみに父さんは王国騎士団の団長やってる人だ。

スペックたけえ。


「あらおはよう。ハクはいっつも起こす必要ないから、とっても助かるわあ」


そして魅惑の朝食片手に挨拶をよこした見た目20の彼女。

彼女がマミーであるリリーナ・ウィンスである。

……スゲエだろ、母さん、いま30なんだぜ。

ちなみに母さんはデウィーネのエリート学園卒である。

……もうなにこの両親。


「お兄ちゃん、おはよー!」


おお、忘れてた。

妹ができました。

テヘっ☆

……ごほん、まあなんだ、その、母さん退院してすぐに父さんとおっ始めて(何かって?ナニカだょ!)、その一年後に出産したらしい。

…すげえな。人間って。

名前はリリス。おれのかわいい妹だ。

まあそんなこんなで四人家族であるわけだ。

あ、ちなみにおれの名前だが、ハークレイなのでハクとあだ名で呼ばれている。

似たような名前でよかった。


「それじゃあ、いただきます!」


「「「いただきまーす!」」」


と、まあなんというかなぜか日本式の挨拶を済ませ、四人でワイワイ朝食。家は仲良し一家!


そして、昼。

今日、おれは今日仕事が休日みの父さんに教えてもらいたい事がある。

そう、魔法である。

せっかく剣と魔法の世界転生したんだ、覚えなきゃ損じゃないか!

とゆー訳で書斎前なう!

いざ、マフォー習得!

コンコン


「はーい」


ドアの向こうから聞こえた返事に意を決して入る。


「ん?ハクか、どうした?」


机に肘をつけてこちらを向いた父さんに、おれは用件を伝える。

だが、あくまで年相応に、さりげなく、かつ大胆に!


「あのねおとおさん、まほーってなにー?」


くらえ、どこぞの女神様秘伝、小首を傾げる!


「おおハク、魔法に興味があるのか?」


効果 は バツグン だ!


「うん、まほー、知りたーい!」


さらにくらえ、どこぞの妹秘伝、純真無垢な目!


「そうかあ、魔法教えてほしいか?」


「うん!」


「よおし、じゃあ教えてやろう!裏庭で稽古だ!」


作戦 は 大成功 だ!

ククク……大人なんぞチョロいチョロい。さて、魔法の習得をば!

十分後。

裏庭にたつのはおれと父さんだ。


「いいかあハク、魔法ってものはどういうものか教えるぞ」


そういうと、父さんはおもむろに庭の樹に的をくくりつけた。

そして、的に指をさし高々とおれに言う!


「考えるな、感じて放つんだあ!」


ふむふむどんとしんく。じゃすとふぃーる。

おうけい。

落ち着こうか。

なんというかとっても放任主義なあれをいただけたので、とりあえず聞いてみることにした。


「かんじるって、どーゆーことー?」


さすがにあれじゃ分からん。

父さんは今度は丁寧に教えてくれた。


「感じるってのは、思い描いて解き放つってことだ。」


父さんの説明はこうだった。

この世界の魔法は、想像力と自分の体内にある魔力によって左右されるらしい。

つまり、自分の起こしたい魔法の様子を想像し、それを魔力を魔素に干渉させ、体外に実際に現象として放出させる、ということらしい。

ふむ。なるほど。イメージのちからで魔力に形を持たせて、そのまま放出させたら魔法ができますよ、と、そういう感じだろうか。

おれが見た目4歳児で難しい顔をしていると、父さんは笑いながらおれに言った。


「まあ、理解しようとしてもハクにはまだ難しいな。まあ、ダメもとでやってみろ。ほら、あそこの的になにかを想像してぶつけてみなさい。それが出来れば上出来だ」


つまり習うより慣れろ、ということか。

やってやろうじゃないの!

ということでやってみることに。


「ほら、あそこになんでもいいから当てるようにイメージして……」


父さんが言うと同時におれは、火の矢がアレに突き刺さり、炎上するところを想像した。


「よし、イメージしたらそれを手のひらから出すんだ!」


十分にイメージしたおれは、思いっきり体内のなにかを外に押し出す感じで手を突き出した!


瞬間、我が家の裏庭の樹は爆発に包まれた


「………」


父さんは唖然としていた。おれも唖然としていた。

目線の先には、粉々になった樹の残骸だけが残されていた。

………転生ってスゲエ。

はい、やっぱ主人公は強いかんじになりました。ごめんなさい!

次回は初モンスター登場です。あわよくば戦闘です。頑張ります!

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