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おれ異世界でもトラブルが絶えないのは何でだろう。  作者: じむ
一章:旅と仲間と魔法学園とトラブル
35/51

34:総力戦

怒濤の連続投稿。じむさんもビックリしちゃってます。

どうぞ。

サイド:ハク


「な、なぜここがばれた!?」


唖然として声をあげるヴァラー相手に、おれはニヤリと笑って言ってやる。


「え?おたくについていったら入れたけど?」


「あれまー、そいつは大変だ。気づかなかったのかい、ヴァラー殿?」


乗っかるように言葉を重ねる学園長。

お互いこいつには鬱憤がたまっていたのでやたらとスッキリする。

ヴァラーは忌々しげにおれたちを睨み付けた。


「……ほお?ヴァラー。貴様、とんだ客人を連れてきたな。クックック」


と、その時、デモンタクトが口を開いた。

デモンタクトのからかうような声に、

ヴァラーははっとして視線をそちらにやる。

そして、慌てて頭を下げて、言った。


「申し訳ありません。奴らの魔法(マジック)を侮っておりました」


その声は必死だった。

が、すぐにヴァラーはニヤリと笑って、言った。


「しかし、ご安心を。すぐに消してみせます故」


「……ほう?ならば、期待して待つとしようか」


ヴァラーの言葉に、デモンタクトはフッと笑ってそう返し、

高みの見物とでもいうように奥へと消えた。

ヴァラーはもう一度こちらを睨み付けて手をあげる。


「ふ、ふふ。ココまで来たことは誉めてやろう。よくぞ私の後をノコノコついてきたなと。だが、ココまで来たらもう、お前らの命はおしまいだ!」


そして、吐き捨てると共に指を鳴らした。

と。

ゾロゾロと、至るところから鎧で武装した兵士がおれたちのいる洞窟に集まってくる。

広い洞窟が瞬く間に囲まれた。

その集団のなかには、デウィーネの騎士団の鎧を纏った者もいた。


「デウィーネを堕とすための私の部下と兵士達だ!デモンタクトさえいるこの集団に、お前らが勝てるわけがない!」


興奮ぎみに捲し立てるヴァラー。


その言葉を皮切りに、裏切り者とデモンタクトを混ぜた兵士達が、一斉におれたちに武器を構えた。


「多いな」


おれは呟く。

目の前にいる兵士達は、軽く見積もっても二桁では収まりそうもなかった。


「なぁに、殺り甲斐があっていいじゃないか」


後ろから学園長が笑って答える。

……思わず脱力しつつ、おれは学園長に返した。


「怖いんで殺り甲斐とか活字で怖いこと言うのやめてもらっていいですか」


「ははは、カッコいいの間違いだろう?」


かっこよくねぇ。


「セルティニアさん!」


と、ルリーアが走ってきた。

そして「はい、これ」と、手に握られていたロッドをセルティニアに渡して微笑む。


「ごきげんよう、ハイデンベルさん。ここまでロッドを守ってくれたこと、感謝しますわ」


セルティニアはルリーアに微笑むと、ロッドを丁寧に受け取って構えた。

戦闘直前に美少女2人が微笑み合う光景は一瞬、

すぐにルリーアとセルティニアは表情を引き締めてワンドを構える。


「離すのじゃデカイ岩!ご主人の近くにいきたいのじゃ!」


「デカイ岩ねぇ……まぁまぁ嬢ちゃん、考えてみろって。早くこっちを片付けちまえばゆっくりココからハクが見れるぞ?こっちは場所的に特等席だからな」


「よし、デカイ岩!殺るのじゃ!早く!」


……横から聞こえてきたストーカー指南みたいな会話はスルーすることにする。


「……ハク。前衛はいつも通りだ。右はお前、左が僕でいいな」


「おう、そっちは任せたぜ」


「……別に、ただ仕事をやるだけだ」


プイッと向こうを向くニーア。相変わらず照れ屋だなぁ。

スッと横に並んでショートソードを構えるニーアの頼もしさに苦笑する。

……と。敵さんはもう待っちゃくれないか。

おれたちは無駄話をやめ、武器を構え、


「行くぜ!」


『了解!』


目の前の大軍勢に飛び出した。


†††


サイド:ウィーネル


「ふむ、確かに数が多いな」


殺到してきた兵士たちが一瞬でその勢いを殺す。

いや、殺させたんだが。

その首から上には、丸い水の球体がすっぽりと覆い被さっていた。

ガボガボと悶え苦しむ兵士達の中心には。


「……だが、馬鹿も相当、多いらしい」


ニヤリと笑う学園長(ワタシ)が立つ。

……これ、かっこよくね?クク。


やがて殺到した10人近くの兵士達はダラリとその手を垂らし剣を落とした。

……はぁ。全くもって、


「手応えのない。もっと強い奴はいないのか?」


思わず呟く。

いやなに、コイツら身体能力は良い。

うん、流石は鍛え抜かれた元デウィーネ騎士団と生まれながら化け物級のデモンタクトで構成された兵士だ。

……でも。なんだかなぁ。

どうもこう、インパクトというか、なんというか。


「足りないんだよなぁ」


「こ、このアマぁ!」


ぼやくワタシの背後から、一人のデモンタクトが斬りかかってきた。

高い身体能力に多大な魔力を上乗せされた、まさに悪魔の一撃。

女性1人の首を落とすには行きすぎな力だ。

全く、危ない。女性にはもっと気を使え、気を。

……まぁ、ワタシには気を使ったら死ぬけどな?ふふん。


剣は高い音を発てて止まった。

いや、確かに振り抜かれてはいた。

振り抜かれた剣の鍔から先を、ワタシの背後に吹っ飛ばして、だが。


「うおお!?」


おっと、飛ばしすぎたか?ハークレイの方まで飛んだか。

まぁ、ハークレイだし良しとしよう。

ワタシってばなんと寛大。自分にだけだけどな。クク。


斬れた剣の持ち主は振り抜いたら消えた己の剣を見て唖然としている。

おっと、まだいたのか。

そう気づいた時には、持ち主も愛剣のように吹き飛ばしてやった。

あー、なんの話をしていたんだっけか?

……ああ、そうだった。コイツらには何かが足りない、って話だったな。


「うおるぁ!」


ヒョイ。

ブゥォオン!


「ちくしょ……おぐぅ!?」


なんなんだろうな、インパクトというか、あれだ、ちょっと緊張感的なものが足りないんだよ。

ハークレイを相手にしたときのような、こう、何?危機感?


「こ、コイツ、いつの間に後ろに……ぐぉあっ!」


……仕方ない。

こういうときは直接聞いてみるのが1番だ。


「おい、お前」


「……あ、あぁ?」


「お前だお前。ちょっと構えて、かかってこい。本気でな」


「な、なにを」


「早くしろノロマ。全く、答えがわからないとはこんなにもどかしいのか」


「こ、このクソアマァ!?」


1人を誘って、斬りかからせる。

……ふむ。剣も鋭い。スピードもそこそこ。威力的には申し分ない。

……ハズなんだがなぁ。


「なんか違うんだよなぁ」


「なっ、ぐぼぁ!?」


おや、倒してしまったか。


「んーじゃあ次、お前だ。よし、バッチこい」


「う、あ、うおお!」


「違うなぁ」


「うぐぼぇ!?」


「次ー……お前で良いや」


「良いや!?何その消去法みたいnぐっほあ!?」


うるさい。ワタシは今答えを探すのに忙しいんだ。

うあー、なんなんだこの空虚な感じは?

あれか、やっぱりなんか足りないのか?


……あ。

その時、きゅぴーんときた。

ワタシは少し良い案を思い付いた気がして、

ワタシを囲む全員を見た。

全員がたじろいだ気配。

ワタシはそいつらに命令するように、一言。


「今度は同時に相手してみるか。よし、お前ら。かったるいから全員氷像にしてやる。カモン」


数で埋めれば、わかるんじゃないか?

あったまいいなーワタシ、ふふん。


『く、っそおおおおあああ!!』


ワタシの誘いに、全員が動く。

槍を構え、剣を振りかざし、斧を構えて、杖を突き出す。

それを眺めて、ワタシは刀を構える。


「よし、行くぞ」


ワタシはコイツらとハークレイではワタシの感覚で何が足りないのかを徹底検証すべく、

答えを求めて唱えた。


「水、氷魔法(ウォーター、アイスマジック)。水面に止め、凍てつく氷の檻で眠れ」


一閃。

パキリ、と。

瞬間、ワタシを取り巻いていたすべてが、止まった。

同時に、何となくわかった。


「……あ、コイツらに普通に弱いわ。楽しくない」


ワタシの周り20メルのすべてが凍る檻の中で浮かんだ答えは結局、

そういうことだった。


†††


サイド:ガウァース


「うぐっはぁ!」


「ふう。なーんか俺の所少なすぎて逆に肩凝っちまうぜ」


ぼやいちまうのも許してくれや。

だってよ、


「……デカイ岩、止まるダメ絶対!じゃぞ!」


……トカゲの嬢ちゃんが次々獲物を持っていっちまうんだもんよ。

見たことねぇ魔法をドンドンぶっぱなしてやがる。

魔力切れにならねぇのかね?

ならねぇか。

ドラゴンだし。

つうか、ありゃーもはや魔法かどうかさえ怪しいぞ?


空中からいろんな属性のデケェ拳みてぇなのを作り上げて突撃させてるだけだが、

それだけで大質量攻撃だ、

あっさりとデモンタクトも元デウィーネ騎士も吹っ飛ばされちまう。

たまーにこっちにも来るんで、俺からすりゃどっちが敵か解ったもんじゃねぇ。ククク。

まあおれも、その中の岩の残骸(おこぼれ)に預かってるわけだけどな。


嬢ちゃんの怒濤の攻撃を掻い潜って掛かってくる、数人の兵士達。

そいつらに向けて、俺は大斧を振るう。

狙うのは、足元にきた岩の拳の残骸。


──地割り・岩槍"連"


岩を砕いた俺の斧は、

小さな槍を幾つも作り上げ飛ばす。

嬢ちゃんの親のドラゴンに止められてから改良した岩槍の縮小版だ。

俺だって鍛練を怠ってた訳じゃねぇぜ?

飛ばされた幾つもの槍は狙い違わず、

兵士達の胸や足を貫き。

岩もろとも吹き飛ばした。

なんとか改良に改良を重ねて、

相手に刺さりゃ飛び散るような強度の岩を飛ばせるようにしたんだぜ?

全くもって苦労したぜ、ククク。


「その調子じゃぞ!デカイ岩!さっさと次じゃ次!」


頭上から応援してくれてんのか叱責されてんのかわからん言葉と同時に、

岩の拳が飛んでくる。

俺はそれを大斧で受け止めて苦笑した。


「よーし嬢ちゃん、もっとペースあげないとハクが戦い終わっちまうぜぇ?」


からかうように声をかける。


「なんとぉ!?ぬぬぬぬ……!」


振ってくる拳の量が増した。

……この洞窟壊れたりしねぇだろうな?


「どこみてんだ、よぉ!」


「はっはぁ!貰ったぜ!」


声と同時に、俺にどこからか来た野郎共の剣が振るわれた。

その数、8つ程。

不意打ちか。

ガキン!


『なっ!?』


甘ぇんだよ。ククク。

って。

轟音がピタリと止んだ。


……あら?

上をみる。

……なんだ、拳骨降ってこねぇと思ったら、

お嬢ちゃんサボってねぇか?

飛んでれば攻撃来ないから、

じゃ見ちまえとか思ったんだろうか?

……ちょっとそれはひでぇぜ。

全く困った嬢ちゃんだ。

あーあー、ハクの方食い入るように見ちゃってまぁ……。

お熱いねぇ、ククク。

見ると、拳骨がなくなったことで勢い付いたのか、

どんどんと俺の周りに兵士達が集まってきた。

んー、大体……30くらいか?


「ぐ、おおお……!」


あ、そーだ、忘れてた。

にしても、やー失敗失敗。

よそ見は戦闘中にするもんじゃねぇな。

俺は大斧で受け止めたまま押し合いになってる8つの剣の主に、

申し訳なくなって頭をかいて謝罪する。


「おお、わりぃな。最近歳のせいかよそ見が多くていけねぇ」


そして、何か詫びでもできねぇかと思案する。


あー、なんかねぇかなぁ、ついでに囲んでる野郎共も掃除、いやお詫び出来そうなものは……と。


そういえばと、

俺は前々から考えてたモンを思い出して、ニヤリと笑う。

そして、大斧を振り上げた。

8人が吹き飛ばされる。

俺はそれを見てクツクツと笑うと、口を開いた。

さて……やるか。


「詫びといっちゃなんだが、ほら。お返しだ……」


持ち上げた大斧に力を込める。


「……ぜっ!」


そして、大斧を地面に振り下ろした。


地割り・活火山。


轟音と共に、俺の周りの岩が下から大砲のように吹き出した。

いくつもいくつも。

岩が多すぎて、回りが見えなくなるほどだ。


「……ありゃー、ちょおっとやり過ぎたか?」


全てが収まったとき、俺は思わず頭をかいてぼやく。

そこには、半径30メルほどのクレーターが、兵士を巻き込んで出来上がっていた。


「デカイいわぁ!おしりに石が当たったのじゃ!痛いのじゃ!アホー!」


ついでに、嬢ちゃんにも嫌われた。


†††


サイド:セルティニア


「はぁっ!」


ハークレイが剣を振るい、相手の槍を弾く。

そしてそのまま空いた左手を相手の腹部に叩き込み、

魔力を弾けさせ、相手を吹き飛ばした。

が、流石に3桁ほどの大群だ。

吹き飛ばされた相手に変わるように次が来る。


「ハークレイ、避けなさいな!」


「ふっ!」


私はハークレイを援護すべく叫び、

ハークレイは横にとんだ。

ゾロゾロと向かってくる大群に、

私は練り上げたイマジンをぶつける。


「炎、風魔法(フレア、ウィンドマジック)!悪意を飲む炎の嵐を!」


放つ。

魔力を込められ顕現した小規模な嵐は、

そこにいる相当数の兵士たちを巻き込み、焼き払う。

と、魔法(マジック)から逃れた兵士のうち1人が私に斬りかかって来た。

兵士は私を必死の形相で睨み、その手に握る剣を振りかぶり、


植物魔法(プラントマジック)!捉える蕀の戒めを!」


凛とした声とおびただしい数の蕀で形作られた鎖によって、振りおろしを阻止された。


「セルティニアさん!大丈夫?」


横から聞こえてきたハイデンベルさんの声に頷き、礼を言う。


「ええ、助かりましたわ、ハイデンベルさん!」


そして私はハークレイの方を見る。

今はヘイムさんの方加勢に行っているようだ。


……と。

ハークレイめがけて、不意になにかが飛んできた。

あれは……刃?

それを認識した瞬間、ワタシは思いきりロッドを振り上げ、叫んだ。


「ハークレイ!上!」


ハークレイが声を聞いた瞬間、バッと跳び退く。


「うおお!?」


先程までいた場所にに刃だけの剣が刺さって、ハークレイは思わずといった感じでと声をあげた。

ワタシは思わずため息をつく。

間一髪、だ。

……と、ハークレイが私に手をあげて、言った。


「助かった!」


それを聞いて、私は。


「──これで貸し借りなし、ですわ!」


とっさにそう言い返した。

言えた。

こんなところで、私の計画は少し遅れて成就されたのだ。

ハークレイは少し驚いた顔をしたあと、ふっと笑って、


「……おーけぃ、お嬢様」


そう言うと、クルリと私に背中を向けて、駆け出した。

そして、ヘイムさんの元へたどり着く。


少し息の上がったヘイムさんに、ハークレイは励ますように拳をつき出す。

ヘイムさんは拳をチラリと見、ハークレイを見ると、スッと拳をあげてハークレイの拳にぶつけた。

直後、2人は一斉に動き出した。


「「ふっ……!」」


ヘイムさんは素早く正確に、それでいてバラバラにステップを踏んで目にも留まらぬ早さで動き10人ほどを翻弄していた。

流石はビースタクトとでも言うべきか、恐ろしく速い。

身体能力では肩を並べると言うデモンタクトでさえ追い付いていない速さだった。

兵士達は一斉に、1人の獲物めがけてがむしゃらに槍や剣を突きだし、振るう。

当たらない。

まるで数瞬先に振られる事が解っていたかのように、

切っ先の行方にはヘイムさんはいなかった。

そして、鋭く速いステップを続けていると、

1閃、2閃、光が走る。

すると、光に導かれるように1人、また1人と倒れていく。

倒れている兵士は全員が、切られた箇所を凍らせている。

ヘイムさんのショートソードに、氷魔法(アイスマジック)の白く冷たい氷の冷気がまとわれているのだ。

正確に鋭く、ショートソードが正しく氷を滑るように獲物を刈り取っていく。

ヘイムさんの通ったあとには、凍った兵士と、舞い散る氷の六花が浮かんでいた。

その姿は優美で静かで、それでいて冷たく、

思わず見惚れてしまいそうになる。


対してハークレイは、独特な形の幅広の愛剣を振るいながら、

恐ろしくトリッキーに、

それでいて速く大胆に次々と敵を斬っていた。

受ける。流す。跳ぶ。回る。疾る。

斬る。

まるで全てが計算されたかのように、

淀みのない、ロスのない動き。

しかし、私達は知っている。

あの動きは決して計算されているわけではない。

長い間ずっと培われていた反射神経と適応力、

危機察知能力が成せる瞬発的な行動の連続だ。

私の計画さえ完膚なきまでに潰したその能力は、獣のように荒々しく、そして鋭かった。

振るわれるその剣には、獲物を巻き込み刃に巻き込む風魔法(ウィンドマジック)が吹き荒れていた。


対照的な2人の剣線は嵐となって、斬られたものを吹き飛ばしている。


「──うおらぁ!」


っと、見惚れている場合ではありませんでしたわね!

背後からの気配に、跳ぶ。

すぐ後ろを剣が駆けた。


風魔法(ウィンドマジック)!切り裂く暴風の洗礼を受けよ!」


次の瞬間には、剣を振るったデモンタクトがハイデンベルさんの魔法(マジック)で吹き飛び、切り裂かれる。

それを横目に、私もイマジンを練り上げて放った。


炎魔法(フレイムマジック)!突き入れる悪魔の火柱を!」


私がロッドを振り上げたのは、ハイデンベルさんのすぐ後ろ。

そこで棍棒を振りかぶっていた兵士の1人が焼き飛ばされた。

背中合わせになり、私はハイデンベルさんに合図を送る。

ハイデンベルさんは頷き、ワンドを構える。

そして、共に唱えた。


「「植物、炎魔法(プラント、フレイムマジック)!燃え盛る大樹の抱擁に包め!」」


2人分のイマジンを吸い込んだ2人分の魔力は、炎を纏った巨大な大樹として顕現する。

同時に反対側で、巨大な氷山が出来上がり、巨大な岩の活火山が噴火した。


それらが全て止んだ頃には、

洞窟に立つ兵士が1人もいなくなった。


焦げた地面を踏む。

ハークレイ達も歩いてきた。

そして、先程から動かない愚かな男に武器を向けた。

なり損ないの王様(ヴァラー)は、

わなわなと顔を震わせている。


そんなヴァラーに、私たちは同時に言った。


「「さぁ……次はお前だ!」」










はい、大群だかなんだか知らんけど、馬鹿王子勢無双。

と言うわけで追い詰められちゃった裏切り者のヴァラーさん。

彼の運命やいかに?

では次回お会いいたしましょう。

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