1:美少女が泣くと、テンパるね。反則
なんか前回の話と繋がってんのか 死ぬほど微妙です。ご了承ください
サイド:ハク
さて、この美少女どうしようか。
「あー……ええと、とりあえず顔あげてもらっていいかな?」
とりあえず顔あげてもらう要求を出す。
だって気まずいもんこれ。
美少女なら特に。
とてもいたたまれない気持ちになります。まる。
「ぁぅ……はいぃ……」
おずおずと美少女が顔をあげる。
うお、
さっき突き飛ばした時にちらっと見たけど、真っ正面から見るとマジできれーだな、この美少女。
茶髪に栗目、外国人さんだろうか?洋美少女。……こう聞くだけでなんともかぐわしい気分に……はっ!
いやまておちつけ。とりあえず今のおれの状況確認と彼女の名前と住所と電話番g……違うって、
今の時代SNSでしょ!
違う。
あいや違わない。
けどそこじゃない。
そう、名前を聞かねば。
「あの、えっと、まずはお名前を聞いていいかな?」
「わ、わたしの名前……ですか?ええっと、る、ルキナと言いますぅ……」
ルキナ?
やっぱり外国の子か?
帰国子女かなんかだろうか?
うん、まぁそれもおいおい聞くとして。
「え~と、じゃあルキナさん?」
「へ?あ、はっ、はい」
「今のおれの状況、わかる?なんだかとってもユルユルふわふわ不思議体験してるんだけど……」
ついでに言うと真下にあぶないおれの体と思われるナニカもある。
どうゆうことなのか、と聞いてみると。
じわあっと。
いきなりルキナさんが泣き出した。
……はい?お、おおっ?待っ、な、泣っ!?
「ぉおちょ、おぉoおちつ、落ち着け!?」
まずおれが落ち着くべきだと思った方は、その台詞はそっと心のなかにしまっておいてほしい。
「うっ、ぇぐ、ひっく、ごめ、ごめんなさぁいぃ…」
「だだだ大丈夫、大丈夫だから、はい落ち着いて、はい吸ってー…吐いてー…」
「…うぅ…すうぅー…はあぁー…」
おれが大丈夫じゃないが、
なんとか落ち着かせることができたようだ。
……うん、まぁ落ち着いてきた。
また泣かせないように、今度は慎重に言葉を選んで訊かねば。
「あの、ルキナさん?とりあえず、わかる範囲でいいから、今のおれたちの状況を教えてもらっていいかな?」
うん、内容は変わってないけど、多少なりともやんわり聞けたっぽい。
ルキナさんがまた泣きそうになって焦ったが、なんとかポツポツと話しはじめてくれた。
「あの……わたし、天気がよかったから少しだけ散歩しようと思って、降りてきたんです。」
降りてきた?
家が高台にあるとか、そうゆうことだろうか?
まあとりあえず話を聞こう。
「そしたら急にトラックが来て……ええと」
「ああ、ごめんな、おれの名前言ってなかったね。ハクだよ。家城ハク」
ルキナさんがこちらを困ってように見たので、忘れていた名前を言う。
「あ、はい……ええと、ハクさんが助けてくれたんです」
うん、ここまでは大体わかった。
気になるのはその先だ。
「……うん、それで……おれは、その、跳ねられたんだよね?記憶が正しければ」
おれが続きを促すと、ルキナさんがまた泣きそうになった。
……。
真下のナニカに意識が向くんだが。
いいや、気にしない。
気にしたらまけだ!!
泣きそうな彼女に、鋼の精神力をもってして下を向かずに、優しく先を促す。
と、ルキナさんは先程の声より小さい声で、はっきりと言った
「……はい。ハクさんは、わたしを助けてくれた代わりに、トラックにはねられて……死んでしまい、ました」
……。
………………。
………………………うん、まあなんだ、その。予想はしてたよ?
まあナニカの正体も最初っから分かってたよ?
ただね、これだけは言わせてお願い。
「おれ終了のお知らせ」
次回はいつ投稿することになるかわかりません。一段落したらまた投稿させていただきます。