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加藤良介 エッセイ集

なろう小説家の独り言

作者: 加藤 良介

 皆様こんにちは。加藤良介でございます。

 今回は創作論的なことをやっていきます。やや愚痴っぽくなっていますのでご注意ください。


 さて、近頃ハマっているVチューバーさん(以下V)の配信を見ていて私は思いました。

  

 (。´・ω・)?//「あれ? 俺の小説って誰に向けて書いてんのかな? 」


 そのVさんは、大手と言えるレベルの配信者なんですけど、Vとして成功するための理論的なことを教えて下さります。

 彼の配信を見ていると、私は当たり前の事が出来ていないような気がしてなりません。


 それが「顧客のターゲッティング」です。


 これは、どんな読者さんに向けて作品を発表しているかですね。

 漫画を例に出しますが、少年誌は少年向け、少女誌は少女向け、青年誌はオッサン向けと明確にターゲットが選定され、その中で創意工夫がされております。

 翻ってみまして、私の作品のターゲットはどこなんぞな。もし。

 何年もかけて長々と連載小説を書いておりますが、この問いを自身の作品に向けた時に「うーん」という言葉しか出てこんのよ。

 やばいですね。やばいですよね~。


 私はオッサンですので、価値観が近いであろうオッサンをお客さんにすればいいのでしょうが、ご同輩がどのような小説を望んでいるのかが、マジでわからん。

 分からない理由は明白です。


 (≧◇≦)//「調べてない。えへ」


 はい。調べましょう。

 しかしながら、どこをどう調べたらよいのやら。見当もつきません。

 周りに聞くにしても、なんて聞きましょ。


 「なあなあ。今どんな作品観てんの? おもろいのあったら、おせーて」

 「いやー。最近は何も観てないな。昔は必死こいて観てたけど・・・お前は」

 「俺もみとらん。だから聞いてんのよ」


 こんな感じっす。

 あっ、少し話は変わるのですが、なろう小説家になってから私の中で一つの変化が起こりました。

 それは、それ以前に比べて人様の小説を読まなくなったことです。

 マジで激減しました。

 (´・ω・)//「なぜだか読む気が起きません」


 不思議なものです。連載を追っかけていた作品も、買うだけ買って本棚に差しぱなしで放置。歴史系の新書を除けば、今一番読んでいるのは自分の小説。

 それこそ何回も何回も読み返しております。読んでいる理由は、流れや設定を思い出すため。その度に修正ポイントを発見する日々です。


 話を戻しまして、ここは原点に立ち返りましょう。

 私の代表作となっている作品は、掲載当時に市場を席巻していた異世界転生ものです。なろうと言えばコレっていうぐらい、今でも大人気のジャンルの一つです。

 大人気市場への参入ですから、一番最初のターゲッティングは正解だと思います。

 需要の大きい所に供給する。市場原理の根本です。

 流石にこれぐらいならアホな私でも分かります。ですがその続きはとなると・・・


 もう一つのテーマは内政ものですね。あと戦争。しかしながらこれはターゲッティングと言うよりも、私が好きだからってのが大きい。好きじゃないと書き続けられませんし、これも間違ってはいない。


 捻くれ者の私らしく、裏のテーマと言うのもございまして、それがなろう文化へのカウンターカルチャーとしての側面。

 チープな設定、ご都合主義、裏返しの劣等感、これらが悪いとは思いませんが余りに露骨にやりすぎて頭が痛くなる、トータルのコーディネイトがフワフワすぎんか、だからこれを逆手にとってネタとして使おうって。ですからファンタジー小説なのに、ちょっとだけリアルに寄せた展開みたいな感じでやっとります。

 偉そうに書いてはいますが、ただ単に私がなろう文化に即した作品が書けないってだけの言い訳みたいなものですけど。

 これは読者さんを振るい落とすというか、絞っている感じがします。

 なろうでなろう読者を振るい落とす作戦は、冷静に考えると悪手ですね。

 ファンタジー小説をリアルに寄せるって・・・実に矛盾した行動です。

 

 (;´∀`)//「昔の自分、尖ってんな」


 尖っているのはいいんですけど、これのお陰でどんな層をターゲッティングしているかぼやけましたね。

 なろうを利用しているけど既存の作品以外も読みたい、だけど大きくは外してほしくない。みたいな?

 どれぐらいの需要なのでしょう。あまり大きなパイには見えん。

 私の作品をあえて分類するのであれば、「アルスラーン戦記」とかに近い分類かな。私は田中信者だからね。仕方ないね。

 そう言えば、「加藤さんの作品は面白いけど、この裏のテーマがむかつく」という趣旨の感想を貰ったことがあります。

 やはりターゲッティングとしては問題があるのかもしれません。


 ( ̄▽ ̄)//「的、外してんのよ」


 超楽観的に思考するのであれば、同じようなことをやっている人は少ないでしょうから、競争力は維持しやすいかな。

 こんな感じですので、私の作品は人気はそこそこあるとは思いますが、大人気とまではいきません。商業化もされていませんし、今から大きく巻き返すのも難しいでしょう。まぁ、コツコツやるからいいんですけど。


 小説家仲間の皆様におかれましては、私と同じ轍を踏まないようにお節介ながらご忠告申し上げます。



 ・結論


 人気の出る作品を書きたかったら、読者層のターゲッティングを怠るべからず。しっかりとマーケットを観察して展開しましょう。

 後から付け足したり修正するのは無理ぞな。



              終わり

 最後までお読みいただきありがとうございます。

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