奈落
イース達は、黒い穴に落ちる。
すぐに地面に足がついた。
周りをみると、辺りは広い感じだが、暗くて遠くまでは見えないが、洞窟内の中のようだった。
マリン「何か落とされたね。」
シスカ「ここはダンジョンでしょうか~」
スミス「とりあえず、個々で生き残れって事だな。じゃ、とりあえず、会議ね。皆がどんな事ができる容認なったか話そう。」
イース達は、自分達が修行で得た技について、各自が説明する。
スミス「みんな強くなったし、雰囲気も変わったな。特にアイビス。」
アイビス「何よ!別に良いでしょ!セレンさんから、あなたは塩対応が売りだから、こういう格好しなさいって言われたの!」
シスカ「アイビス~とっても可愛いですよね~」
シスカがニッコリ笑いかけると、アイビスは顔を赤くした。
アイビス「可愛いって、ほ、ほ、誉めても嬉しくないから!」
アイビスが何だか可愛い。
ルシア「とりあえず、俺とプラシュで周りを探索するか?俺の骸骨とプラシュのぬいぐるみなら、暗くても探索できるぞ?」
プラシュ「私は面倒なので、ルシアがやってください。」
ルシア「は?ダメだろ!一緒にやるぞ!」
プラシュ「いえ。私は休憩します。ルシアがやって下さい。あなたしかできないです。私はダメダメです。」
ルシア「あー、もう分かったよ!俺がやるよ!」
スミス「じゃ、ルシア、よろしく。」
ルシアは地面に黒い穴を開き、中から骸骨が30体這い出て来て、それぞれの方向に走って行った。
ルシア「なかなか広いな。奥に繋がってるみたいだな。おやおや。ちゃんと魔獣がいるな。しかも、大分、強そうだ。この魔獣と戦いながら生き残るのが、最後の修行って事か。」
ルシアは骸骨から送られてくる視点情報をイース達に説明した。
ルシアの説明は以下のとおり。
・この場所は洞窟内のようで暗く、道は下に向かって伸びている
・洞窟には、魔獣が生息しており、強さは危険度S以上の魔獣ばかり、うろうろしている
・修行としてはありな場所
であった。
マリン「とりあえず、魔獣を倒してご飯にしよっか?呼ばれてすぐに落とされたから何も持ってきてないし。」
ソド「賛成。」
イースも頷く。
スミス「じゃ、決まり。とりあえず、飯を刈りに行こう。」
イース達は、奥の方に進んで行くと、体調5メートルはある大きな牛の魔獣が徘徊していた。
イース「食・・・糧、発・・・見。」
イース達は牛の魔獣に近づいて行く。
スミス「俺が行くよ。」
そう言うと、スミスは一瞬でマジュンガ州に近づくと、気づくと魔獣の頭にが宙を待っていた。
スミス「さて、ご飯にしよっか。」
イース達は魔獣を解体して、洞窟内にあった木の枝で焚き火をお越し、肉を焼き、ご飯の準備を始める。
イース達は、焚き火を囲んで肉を食べ始める。
なかなか、美味しい。
グー
マリン「だれ?こんなに食べてるのに足りないの?」
イース達は、顔を横にふる。
アイビス「私達じゃ無いって事?皆!周りを警戒して!」
イース達は体制を整える。
グー
イース達が音がした方を向くと、そこには、小さい男の子が肉をじっと見つめて、お腹を鳴らし、ヨダレを垂らしていた。
一目で男の子が普通の人間じゃない事が分かった。
なぜなら、瞳には黄金の魔法陣が浮かび、肌は灰色、手の爪は鋭い姿で一番目を引くのは、額に赤い宝石があり、明らかに普通の人間では無かったからだ。
男の子は腹をグーグー鳴らしていたので、イースが黙って焼いた肉をフォークで刺して男の子に渡す。
男の子は、イースに渡された肉を奪いとると、すぐに食べてしまった。
男の子「ありがと。ご馳走様。」
男の子はお礼を言うと、すぐに立ち上がり、洞窟の奥に走って姿を消してしまう。
マリン「あ、待って・・・っていないし。足、早!」
アイビス「あれ、人間?魔獣じゃないよね?」
アイビスはタバコを吸いながら言う。
スミス「分かんないな。でも、言葉話してたな。」
スミスもタバコを吸っている。
シスカ「喫煙率増えましたね~ストレスかな~」
ルシア「急に話変わったな!」
ソド「これからの話しよ。最下層を目指すで良い?」
マリン「他に無いもんね!それで良いんじゃない?」
プラシュ「ここはダンジョンですから、下に行く程、魔獣、あ、動物は強くなるので、気をつけて下さい。」
イース「プラシュ。大丈夫・・・だよ。俺が倒し・・・てたのが・・・魔獣って理・・・解してるから。シドさんに・・・教えて貰・・・ったから。」
マリン「イースは自分が強い事も自覚したんだよ!」
6人は驚いて、思わず「おぉー」と言ってしまう。
スミス「この場所に来たのも、修行の一環だろうから、ダンジョンクリアして地上に戻ろう。」
プラシュ「でも、さっきの牛も弱い魔獣じゃないです。群れでいる魔獣もいるから下層の魔獣は強いですね。きっと。」
スミス「あと、さっきの男の子だな。あの種族がダンジョンの住人だとすれば、油断できないぞ。本来、あんな子供がうろうろしてる訳無いからな。気を引き締めて行こう。」
こうして、イース達は探索を開始する。




