7人での初依頼
イース達は冒険者ギルドに着くと、カウンターにギルマスのメイがいた。
メイ「あぁ~困った~どうしよう~ん?」
メイと目があったイース達。
メイが悪い笑顔になる。
メイ「ちょうど良いのいるじゃん!」
イース達は嫌な予感がした。
メイ「ちょっと、そこのワンコもとい狼達。ちょっと依頼受けてよ。」
マリン「依頼ですか?」
メイ「そう!パーティーランクBだし、Sランクはいるし、頼めるのはあなた達だけなんだ!お願い!」
マリン「皆、いいかな?」
六人は頷いて、承諾する。
マリン「じゃぁ、良いですよ!なんの依頼ですか?」
メイ「ありがとう!助かるよ!フジキリフ大森林に出たはぐれ竜狩ってきて!帰ってきたら、皆、ドラゴンスレイヤーだね!」
7人の表情が固まる。
ドラゴン。
それは最強格の魔獣。
依頼難易度はS。
鱗は硬く、物理も魔法も効きにくい。
ソドがいるからギリギリ受けれる依頼だった。
スミス「それ俺達が受けて良いですか?」
メイ「まぁ、良いよ。Sが1人いるし、規定上は問題ないよ!」
アイビス「そういう問題じゃなくて、危険すぎないって事だよ!」
メイ「まぁ、・・・大丈夫じゃない?情報もあまり無いから、情報だけでも取れればOKだよ!」
ルシア「まぁ、情報収集なら何とかなるか。」
メイ「もう受けるって言ったから、行ってもらうのは確定だよ!ガンバ!」
7人は一斉にため息をつくのだった。
7人はキリフ大森林につながるキリフ平野を歩いていた。
すると、Bランク魔獣のキリフボア10匹の群れがイース達に突っ込んできた。
キリフボアは体長2メートルくらいある大きなイノシンの魔獣で、力が強く、肉体も頑丈だった。
強い攻撃力が無いと、ダメージは通らない。
イース達は武器を構えて、隊列を組む。
前衛がマリン、ソド
真ん中がシスカ、メシア、アイビス
後衛がイース、スミス
である。
イース以外の6人はオーラを放ち、金色のオーラを纏う。
アイビスが補助魔法「反逆の狼煙」を使い、六人の力を上げる。
マリン「ソド!右側お願い!」
ソド「りょ!」
ソドが大剣を大きく振りかぶる。
マリンも両手を腰にあて構えた。
そこにキリフボアのセントラルの四匹が突っ込んできた瞬間。
ソドは大剣を見えない速さで振り抜き、マリンは両手を勢い良くつき出す。
ソド「一閃」
マリン「双龍」
ソドのオーラを纏った大剣はキリフボア三匹を捕らえ、切り裂きながら後方にぶっ飛ばし、マリンのオーラを纏った両拳もキリフボアを捕らえ、後方にぶっ飛ばすと、後ろの六匹の突進を止めた。
そこにすかさず、イースがキリフボア一匹をガントレットの爪で切り裂き、スミスが刀でキリフボア一匹の
首を落とした。
イース「ふん!」
スミス「首狩り」
そして、後ろからメシアが魔法を唱えると、地面に黒石穴が発生し、そこから大きな骨の手二本が出て、キリフボアを掴むと握り潰した。
ルシア「ボーンアーム」
残った一匹がシスカに突進すると、シスカはオーラを纏った大槌をボアの頭に叩きつける。
シスカ「ジャッジスタンプ」
こうしてキリフボア10匹は絶命したのだった。
イース「動物・・・肉が・・・手に・・・入った・・・ね。」
イース。
だから動物じゃないんだよ!
魔獣だからね!
すかさず突っ込む天の声でした。
マリン「良い連携だったね!ソドの攻撃も早くて凄かったけど、ルシアの魔法も凄いね!」
ソド「それほどでも。」
ルシア「俺、一応、Aランクだからね。」
アイビス「これならドラゴンなんて余裕でしょ。」
スミス「いやいや。油断しないでいこう。相手はドラゴンだからね。」
イース達は改めて気を引き締めるのだった。




