水中戦闘
イース達は武器と荷物類を持ち、湖に入った。
エラ草のお陰で、水中でも呼吸できる。
不思議な感覚だった。
スイム草の効果もあり、泳ぎもスムーズだったが、武器を持っての動きはなかなか慣れなかった。
湖の中は澄んでおり、遠くまでよく見える。
前方から魚人と人魚が数十体が泳いでくる。
スミス「こりゃ、凄いな。」
マリン「さぁ、頑張ろう!」
アイビス「隊列崩さないでよ!マリン!」
シスカ「あらあら~」
イース「行く・・・ぞ。」
スミス、マリンが前衛、シスカが中衛、アイビス、イースが後衛で、泳ぎながら進む。
スミスとマリンが泳ぎながら攻撃するも、魚人達は軽く避けてしまう。
避けた後、魚人達も攻撃してくるが、イースとアイビスが攻撃を捌く。
イース達は泳ぎながら、繰り返し攻撃をし、魚人を一匹、また一匹と仕留め始めた。
泳ぎながらの攻撃のコツは、泳いだ勢いのまま突っ込み、相手の泳ぐ方向に攻撃する事で、慣れてくると攻撃も通るようになってくる。
イース達は魚人を全部倒した時、イース達の口から空気の泡が出る。
エラ草の効果が切れたのだ。
イース達は、必死で泳ぎ、やっとのことで陸にあがって。
ブハァー
イース達は、「死ぬかと思った。」等と口を揃えて呟く。
こうして、水中戦に慣れたところで、一日目の探索は終わりを告げた。
それから一週間、徹底的に水中戦を繰り返したイース達は、戦闘になれ、魔獣達をあっという間に倒すようになっていた。
イース達は拠点に戻って話し合いをしていた。
スミス「探索だけど、まだ入り口の方なんだ。奥に行くと人食いサメやレイクサーペントが出てくる。正直、戦闘の難易度は魚人や人魚とは比べ物にならないらしい。そして、奥に行くとボス部屋につながる湖底洞窟があるけど、そこはアクアゴーレムの巣窟だって。アクアゴーレムは水の体で核を壊さないと死なないし、核自体が体の中を動いて壊すのは大変だ。一応、あと一週間分の準備はあるけど、このままだと攻略は難しいかな。」
シスカ「ドロップアイテムはどうですか~?」
アイビス「ドロップアイテムは、魚人とか人魚の素材は沢山あるよ。出来れば、人食いサメやレイクサーペントの牙とか骨があると嬉しいな。レアドロップは無いよ。」
マリン「今後は、高い素材の人食いサメやレイクサーペントを狙うのが良いかな。湖底洞窟は近づかないようにしよ!探索期間は、あと一週間ね!そしたら、一旦、町に戻ろう!」
イース「それが・・・良い・・・かな。」
こうして、パーティーの方針が決まった。
ここからは、パーティーメンバーの日常風景。
マリンは型の訓練、シスカは神に祈りを捧げ、アイビスは読書、スミスはパーティーメンバーの装備品の手入れをしていた。
イースは料理や洗濯、風呂の準備など、家事をこなした。
って、イース家事得意なんだね!
パーティー資金の家計簿つけてる!
あ、何か終わった。
岩を背負って、地面に手をついて・・・
腕立て伏せ!
やっぱ、イースは筋トレだね!
こうして、お金を稼ぐために五人は翡翠の湖の魔獣を狩りまくるのだった。
その頃、首都に訳あり冒険者2人が到着した。
1人は、緑のポニーテール、胸はミカン、スレンダーな体の女の子で、背中には、自分の三倍はある大剣を背負っている。
というか、引きずっていた。
もう1人は、白髪の肩までの長さ、細身、メガネをかけた男の子で、手には赤色の宝石が付いた杖を持っている。
この二人がイース達と、どのように交わっていくのだろうか・・・




