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翡翠の湖

翡翠の湖は、首都の北側にあるババ大樹林の中にある洞窟内にあるダンジョン化した湖である。


ダンジョンは、湖内に広がっているため、水中で呼吸するためのエラ草、泳ぎを補助するスイム草が必需品である。


水中戦闘は慣れるまでに時間がかかるため、ダンジョン難易度も高い。


湖の中には、水中に住む魚人や人魚といった魔獣が生息している。


イース達は翡翠の湖につながる洞窟前にできた冒険者キャンプに到着した。


キャンプには、様々な冒険者パーティー、商団の商人、ダンジョンの監視をしている連邦軍兵がいた。


イース達は、自分達の場所を決めるとテントを張り、拠点を作る。


マリン「今日、ダンジョンどうする?」


アイビス「少し様子見に行ってみる?湖の手前までなら特に危険は無いし。」


スミス「それが良いかもな。」


イース「うん。」


シスカ「は~い。」


マリン「じゃ、ちょっと散歩に行こう!」


五人は洞窟内に入ると、奥に進んでいく。


すると、奥が開けており、湖が広がっていた。


天井の岩盤はなく、空が見えており、日の光が湖に注いでおり、周囲は明るかった。


スミス「へぇ~こんな場所なんだな。」


マリン「緑色で綺麗だね!」


アイビスとシスカは湖の綺麗さにうっとりしていて、返事をしない。


スミス「一応、魚人は陸に上がって来るから注意な。」


その時、湖から水しぶきが上がり、二足歩行の魚が五匹現れた。


スミス「噂をすればだな。」


五人は武器を取り出し、戦闘体制に入る。


すると、魚人達は口から水鉄砲のように高圧な水を飛ばしてきたため、一応達は一斉に避ける。


高圧な水が当たった岩は砕け散る。


マリン「え!?すご!」


スミス「油断するなよ!」


魚人達は次から次へと高圧な水を飛ばしてくるため、近づけない。


アイビス「これじゃ、近づけないじゃない!」


シスカ「困りました~」


イース「俺に・・・任・・・せて。」


イースはガントレットをはめた状態で地面に両手を突っ込み、勢いよく土の塊を取り出す。


イースはお面をつけていたため、魚人の発する気配を読み、勢いよく、大きな土の塊を投げつけると同時に魚人達に近づく。


魚人達は、土の塊は避けたが、その後のイース達の攻撃には抗えず、拳て頭を吹っ飛ばされたり、首を斬られて絶命していく。


そして、最後の魚人の頭をイースが潰し、イース達の戦闘は終わった。


アイビス「強すぎ。シャレにならないわ。」


スミス「キャンプに戻るぞ!」


4人は頷くと、ダッシュで翡翠の湖から離れていく。


その時、湖から魚人が一匹飛び出し、一番後ろにいたシスカに襲いかかる。


魚人「ガァー!」


シスカ「キャー」


シスカは魚人の接近に気づくのが遅れ、悲鳴を上げる。


すると、シスカと魚人の間に影が入った。


バシュ!


魚人の頭が切り裂かれ、頭部のなくなった魚人は前のめりで倒れた。


イース「大丈・・・夫だ・・・った?」


シスカを助けてくれたのはイースだった。


スミス「イース、ナイス!さぁ、さっさと逃げるぞ!」


シスカ「はい~あ、立てないです~」


シスカは腰を抜かしてしまったようだ。


すると、イースがシスカの近くでしゃがむと、背中と膝裏に手を入れて持ち上げる。


これは!お姫様抱っこ!

シスカの顔は真っ赤になり、お湯でもわかせるんじゃね?


って感じで、シスカはアワアワしている。


そして、すぐに湖から離れるためにイースは走り出した。


イース達はダンジョンから出て、自分達の拠点に戻ってきた。


イースはシスカをそっとテント内におろす。


シスカ「ありがとございまちゅ。」


シスカは噛んでしまい、真っ赤な顔が更に赤くなる。


イース「気に・・・しな・・・いで。」


イースは優しく笑いかけると、焚き火の方に歩いていった。


シスカは、


何ですか、あれは~!?

カッコ良すぎでしょ~!?

心臓が飛び出るんじゃないかと思うくらい鼓動の音が大きかったよ~!

恥ずかしい~!


と思い、モジモジしていたのだった。


イースが焚き火の近くに座ると、スミスが難しい顔をしていた。


イース「どう・・・した・・・の?」


スミス「いやさ。魚人の強さが陸であの強さなら、水中はもっと強いだろうなって思ってさ。」


イース「確・・・かに。水中・・・戦は、時間・・・をかけて・・・慣らし・・・た方が・・・良い・・・ね。」


スミス「油断しないでいこうな。」


五人は気を引き締めたのだった。


ちなみに、その後、イースとスミスは一服を忘れない。


煙を吐く二人の姿は、まさにベテラン冒険者の風格だった。


次の日、イース達はエラ草とスイム草を食べて翡翠の湖に向かった。


そして、湖に入る前に水中装備、ようは水着に着替える。


男二人は、イースが黒い膝までの海パンと黒いラッシュガード、スミスは灰色の膝までの海パン、灰色のラッシュガードだった。


イースとスミスはイケメンで、さらに鍛えられた肉体で、それはそれで絵になっている。


これ、婦女子にはたまらないんじゃないか!


マリン「お待たせ!」


マリンは、緑のビキニに黄緑のラッシュガードを羽織っており、胸のフルーツが溢れんばかりのナイスなスタイルで、とても可愛いい姿だった。


アイビス「待ってよ!マリン!」


シスカ「待って下さい~」


アイビスは、白いビキニに迷彩柄のショートパンツ、ラッシュガードを着ており、胸が苦しいのかボタンは胸の下までしかつけておらず、こちらも胸が強調され、可愛い。


シスカは青と白のストライプのスポーツビキニに薄いピンクのラッシュガードを羽織っており、胸がもはや凶器という感じで、これまた可愛い。


三人揃うと、グラビアモデルがキャッキャしている感じで、とても微笑ましい。


スミス「・・・」


スミスは、三人の姿に見とれてボーッとしていた。


アイビス「スミス!何か言いなさいよ!」


スミス「あ、え、あ、ごめん。アイビス、よく似合ってるよ。」


アイビスは顔を赤くした。


アイビス「べ、別に誉めたって何も出ないけどね・・・でも、ありがと!」


ザ、ツンデレ!

アイビス可愛いすぎ!


イース「マリンと・・・シスカ・・・も可・・・愛いよ。」


イースもすかさず二人を誉める。


マリン「ありがと!」


シスカ「嬉しいです~」


こうして、水中戦闘の準備を終えた。


普通なら、ここで水遊びシーンでも入れるところだが、ここはダンジョン。


さぁ、ダンジョン探索と行こうじゃないか!


バイ 天の声

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