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シスカの考え
シスカは宿屋に戻ると、ベッドに倒れ込む。
シスカはイースの特異性について考えていた。
才能無しで、あの戦闘能力は考えられない。
しかも、戦い方も魔獣のような動きをしたり、普通の戦い方じゃない。
ひょっとしたら、悪魔と契約しているのかもしれない。
そうすれば、あの強さにも納得が行く。
しかし、戦いの最中、悪魔の魔力を感じなかった。
正直、悪魔の契約者かどうかは、まだ、分からない。
もし、悪魔の契約者であれば、神の敵、異端者。
しばらく、パーティー活動をしていれば、見極められるはず。
もし、異端者であれば、この私、教会枢機卿シュバルツ家の長子である
シスカ・シュバルツ
がしっかりと神罰を与える。
シスカは、そんな事を考えながら目をつぶり、眠りに落ちる。
シスカの目的は、イースの監視、粛清なのだった。




