マリンの八つ当たり
マリンが構えた事で、イースも気持ちを切り替え、狼のように四つん這いの姿勢になった。
木から葉一枚、ヒラヒラと落ちてくる。
葉が地面に落ちた瞬間、マリンとイースは動いた。
ドガァーン
マリンの右拳とイースの右拳がぶつかり、周囲に衝撃波が駆け抜ける。
マリンとイースは、すぐに距離をとって体勢を立て直す。
マリンが先にイースに素早く近づき、顔面を狙って、左手ジャブ2発を放ち、すかさずに右ストレートを放つ。
イースはマリンの攻撃を両手を上げてガードしたが、腹ががら空きとなる。
マリンは、その隙を見逃さずにイースの腹に右足の前蹴りを放つ。
ドガァーン
イースは後方に木を2.3本なぎ倒ししながら吹っ飛んでいく。
マリンはイースの後を追って近づくと、左右の拳でイースの顔面に向かってパウンドしていく。
イースはマリンの攻撃をガードしながら、後方に転がって立ち上がり、体勢を立て直すと、マリンに右回し蹴りを放つ。
マリンはイースの蹴りを冷静にガードしたが、イースの蹴りの威力が強すぎたため、後方に飛びながら威力を軽減する。
イースはマリンが下がったところの隙を見逃さず、狼のように走って近づくと、右手を鉤爪のようにしてマリンに振り抜く。
マリンはイースの攻撃に咄嗟にガードするが、受け止めきれず、後方に吹っ飛ばされ、転がっていく。
ドガァーン
イースはマリンに近づき、攻撃しようとした時、マリンは体勢を立て直して、左足を前に踏み込み、左手を前に、右手を腰に当てていた。
次の瞬間、イースの顔面にマリンの右正拳突きが決まり、イースは後方にぶっ飛んだ。
ドガァーン
マリン「はぁ、はぁ、もういいや!イース、大丈夫?」
イースは体を起こしながら、苦しい表情で答える。
イース「大丈夫じゃない!」
マリン「イースが私にちょっかい出さないからいけないんだよ!恋する乙女の心は複雑なんだよ!100パー、イースが悪い!まぁ、これくらいで許してあげるよ!」
マリンは満面の笑みで答える。
イースはマリンの笑顔を見て、
可愛い!文句言えね!
と感じて、その場に仰向けで倒れ、空を見る。
今日も良い天気だな。
イース「マリン!何かゴメン!」
マリン「いいよ!」
二人は仲直りしたのだった。




