なんだい!そのトレーニングは!?
イースとマリンは外に出た。
イースは屈伸さしたり、腕を伸ばしたりして準備運動を始める。
イースは準備運動が終わると、地面に両手をつき、腰を下げ、狼のような姿勢になる。
イース「ちょっと走ってくるね。」
マリン「はーい!行ってらっしゃい!」
イースはそう言うと、全力で走り出す。
森の地面や木、岩等も狼のように飛び越えていく。
マリンは唖然とし、思う。
あれは何?
何であんな事にしたができるの?
上級冒険者くらいの才能と身体能力、オーラ(神力)が無いと、あんな動きできないよ?
と。
オーラとは、才能ありの人が使える神の加護である。
オーラを使えば、身体強化や魔法、スキルを使う断るができる。
だが、イースは才能無し。
神の加護が無い。
よって、オーラを使う事はできない。
今、やってる事は純粋な身体能力でやっているのだ。
マリンは、イースの姿を見て、驚きを隠せなかった。
マリン「嘘。すご。なんだい!そのトレーニングは!? 」
イースはトレーニングに集中しているため、マリンの言葉は聞いていなかった。
その後、イースのトレーニングは一時間続いたが、スピードは全く落ちなかった。
その後、イースは大岩を持ち上げて、スクワットしたり、背中に大岩をのせて片手腕立てをしたりと筋トレをする。
次に大岩を真上に3メートルくらい投げて、落ちてくる大岩をキャッチするトレーニングをする。
イースはこれを一時間続けた。
最後のトレーニングは、シャドウボクシング改め、「シャドウアニマル」。
イースは、自分が戦ってきたゴリラや熊、狼等の動物(魔獣)の攻撃の仕方を真似しながら体を動かしていった。
シャドウアニマルを一時間やったところで、イースはトレーニングを終えた。
マリンはイースのトレーニングを見て、唖然としていたが、トレーニング後、きらきらと汗が流れるイースの肉体を見て、マリンは顔を赤色する。
そして、一言。
マリン「ごちそうさま・・・」
マリンの声は小さかったので、イースには聞こえなかった。
イース「ちょっと、川で汗流してくるね。」
そう言うと、イースは川で汗を流していた。
マリン「・・・私が学校行ってる間に、凄いトレーニングしてたんだ。イース、凄いな。」
マリンは優しい笑みを浮かべ、イースを見ていた。




