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イース、家を建てる。



イースは森の中を移動しながら拠点になる場所を探していた。


イース「生活するなら川の近くが良いよな。トレーニングを考えると広い平地も欲しい。川の近くを探してみるか。」


イースは川を見つけると、上流の方に歩いていく。


すると、しばらく行ったところにイースの身長の3倍くらい(約5メートル)の大岩を見つけた。


イース「・・・良い。この岩、持ち上げたら効果的なトレーニングができる!」


イースは大岩を見て興奮した。


そして、新しい拠点の位置がきまったのだった。


イース。

大岩で拠点を決めちゃうなんて、本当、筋トレ好きだよね!

まぁ、ガンバ!


と天の声は声援を送るのだった。


イース「さて、テントは壊されちゃったし、どうしよう。木はいっぱいあるから小屋でも建ててみるか。」


イースに才能は無い。


普通は小屋を作ろうとは思わない。


でも、イースは両親から色々教えてもらった経験を活かして、自分のできる事をすると決めている。


イース!良い子だよね!


イースは地面に落ちている大きめの石を5個拾ってきた。


そして、石と石を合わせて研ぎ始めた。


石はどんどん平べったくなり、研いだところは鋭くなっていた。


イース「こんなもんかな。」


イースは研いだ石を手に持つと、生えてる木に向かって叩きつけた。


そう。

イースは即席の石斧を作ったのだ。


だが、所詮は素人が作ったものなので、なかなか木は斬り倒せなかったが、何回も斬りつけて木を斬り倒していき、三本の木を切り落とした。


イースは斬り倒した木の皮を剥ぎ、枝を落とし、木を角材にしていく。


角材といっても、道具は手作り石斧なので表面は凸凹だった。


ここまでやるのに2日かかった。


そして、やっと小屋作りに入る。


作った角材を地面に刺していき、四角すいのような形に組む。


柱の間に落とした枝をくくりつけ、上から葉っぱや動物(魔獣)の皮等をかけて屋根を作る。


そして、イースの家が完成した。


一見すると、ボロボロの廃屋のようだったが、イースには、それで十分だった。


屋内に葉っぱ等を使って寝床を作ったり、焚き火場所を作ったりした。


こうして、イースの拠点作りは終わりをつげたのだった。


翌日からは、待ちに待った大岩を使った筋トレを行った。


筋トレ内容は、大岩を持ち上げたり、持ったままスクワットをしたり、押して転がしたりした。


筋トレの間に狩猟で動物(魔獣)を狩ったり、野草を採取して食糧を確保した。


イースは夜襲を受けた事で町に近づくのをやめ、ほとぼりが冷めるのを待った。


おかげでイースのトレーニングは進みに進んで、普通の人の域を軽く越える戦闘能力と身体能力を手に入れた事は言うまでも無かった。


一方、町では、たまに見かけていたイースの姿が見えなくなり、しばらくすると、教会はイースがどこかに逃げたものだと考え、イースを探すことは無かった。


そして、半年が経とうとした時、町の冒険者ギルドで事件が発生する。


その主犯は、マリンだった・・・。

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