表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
106/106

イース達の旅立ち

サタンの後を追うイースたち。黒く大きなゲートを抜けると、そこは想像を絶する広大な魔王城の中庭だった。


その中庭には、額に赤い宝石を輝かせた魔獣人族たちが、まるで囚われた家畜のように群れていた。


数はおおよそ千人。彼らの瞳には、深い悲しみと絶望が宿っていた。


サタンは突然、振り向き、魔獣人族たちに向かって剣を振り上げた。


サタン「さぁ、ゴミ掃除だ!ブラックインパクト!」


その言葉とともに、サタンは魔獣人族たちを容赦なく攻撃した。


イースはとっさに反応し、振動を使ってサタンの攻撃を食い止める。


イース「待って・・・ください!」


イースの必死の叫びに、サタンは不敵な笑みを浮かべた。


サタン「なぜって?つまらねぇ質問だ。あいつらは魔族の純血を汚す異形の存在だろ?この世に存在するべきじゃない!」


サタンは、そう言い放つと再び魔獣人族たちに向き直った。


サタン「さぁ、続きだ!」


その時、サタンのうしろからリリスが前に出た。


リリス「サタン様。お戯れを。こんなゴミ、早く行かせましょう。」


リリスの言葉に、サタンは顔をしかめる。


サタン「しょうがねぇな。やめるか。リリス、早くゲート開け。」


サタンがそう言うと、リリスはイースたちの方を向いてゲートを開く。

サタン「さあ、さっさとこの場所から出て行け。あとはお前たち次第だ。」


イース達は急かされるようにゲートをくぐり、姿を消した。


サタン「俺は部屋に戻る。」


サタンは、自分の執務室に着くと、ソファーに座り、ため息をついた。


そこにリリスが来てサタンに話しかける。


リリス「つらい様子ですが?嫌ならやらなきゃ良いのに。」


サタン「魔族のケジメさ。魔獣人族の魔族に近い存在で、言わば俺たちの同胞。だからタルタロスに隠したんだ。まぁ、俺の攻撃を止められるなら大丈夫だろ。俺には悪役は向かないな~疲れた~」


そう。


サタンは、魔獣人族を殺す気は全くなかった。


魔族としての立場があるため、パフォーマンスしただけだった。


サタン「イース達。俺たちの同胞を頼んだぞ。」


こうしてイース達は旅立ち、サタンも一仕事終える。


イース達は、人間領で無事に建国できるのか。


この先、強敵も続々現れ、世界はイース達を中心に荒れていく。


この先を知るのは、神のみである。


第一章終わり



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ