72 特別回
本編ではないです。作者雑感みたいなものだす。いつもの3倍くらい文字数あります。
はい、こんばんは。カンナビノイドにドハマリしているひがしやまです。今回は主人公メビウスの実年齢でもある72という数字へ到達したことを記念し、キャラクターの紹介等を行っていきます。
メビウス
72歳→15~16歳程度(MIH学園高等部1学年後期入学)
白髪のツーブロック。顔の下半分を包む白いひげ。目の色は青。サングラスを良くかけていた。美形→白髮のボブヘア。毛穴ひとつない潤う美肌。出かけるときは基本的に最低限のメイクをする。息を呑み込むほど美形。
男性→女性
身長182センチ体重75キロ→162センチ55キロ
紹介など
長きに渡る戦争で疲弊していたロスト・エンジェルス連邦共和国に生まれる。12歳のとき軍へ入隊。雑兵だった階級も成人する頃には大佐にまで昇進していた。そんな彼はある戦争を切っ掛けとして英雄と呼ばれるようになる。ブリタニカ及びガリア、ヒスパニアといった列強が大同盟を結び、法として宗教を否定するロスト・エンジェルスへの侵攻を開始したのだ。これに対しメビウスは精鋭大隊の長となり、必死に連邦を守った。20歳の大佐だった軍階級は数ヶ月の戦闘で中将となっていたという。やがてエウロパ世界を揺るがす4年間の大戦争はロスト・エンジェルスの単独勝利で幕を下ろしたが、その後もメビウスの気苦労は耐えなかった。
そしてあの忌々しい戦争から数十年のときが流れ、メビウスは引退のときを迎えていた。だがその決断は、新たな人生の始まりでもあった……。
モア
15歳(MIH学園高等部1学年前期入学)
金髪のロングヘア。くせっ毛でもっさりしている。視力は2.0だがぐるぐるメガネを伊達メガネとしてかけている。不養生な生活の所為で肌荒れが目立つ。
女性
身長154センチ46キロ
紹介など
すでに英雄として名高かったメビウスの初孫のモアは、孤独な幼年期を過ごしてきた。両親、祖母、叔父、父方の祖父母……人格を形成する上でもっとも重要な家庭に必要な者がいなかったのだ。唯一生き残っていた家族のメビウスも自分を避けるかのごとく仕事に没頭し、国を守る役目を担っているメビウスの仕事中毒も致し方なしと理解しようとしたが、どうしても寂しさからは逃れられなかった。そんな不幸に飲み込まれつつある少女を救ったのは、ロスト・エンジェルスの技術力であった。他国の200年先を進むとされる技能は、家庭が崩壊していたがゆえ友だちもできなかったモアにとってまばゆいものだったのだ。
やがて、あの暗い幼年期から高校生になったモアは、自分の好奇心を満たすため、そしてなにより成果物を求めて祖父を少女に変えてしまう研究を始めるのだった。
ジョン・プレイヤー
33歳(セブン・スター及び魔術総合軍中将)
金髪で長めの七三分けオールバック。顔の右に髪の毛がかかっている。ほとんどの場合サングラスをかけている。美形。
男性
身長191センチ90キロ
紹介など
ありふれた家庭に生まれながら異質な才能に愛された少年、ジョン・プレイヤー。中学の時点で頭角を現しており、当時からロスト・エンジェルス最高峰の魔術師養成学園だったMIH学園へ入学。そこでジョンは当時50代だったメビウスと出会いを果たす。戦争の危機が極めて低い時期だったため、メビウスはここぞとばかりにジョンと同じく弟子入りを志願してきたクール・レイノルズに厳しい訓練をつけた。ただ、ジョンとクールはすこしたりともへこたれなかった。最大の仮想敵国のブリタニカに放り込まれたときも、人間の条理が活きない天界へ飛ばされたときも、ふたりはゲラゲラ笑いながら成長していった。
そんなジョンも33歳となり、またもや苦難を抱えている。師匠の子どもたちを率いて戦死させた事実も、着払いで送られてきた男性を自称するDNA一致率99パーセントの娘も、きっと笑い飛ばせるときが来る。
クール・レイノルズ
33歳(ロスト・エンジェルス連邦共和国大統領)
茶髪にウェーブパーマをかけている。前髪を上げている。目は濁った茶色。着痩せするタイプであり、脱ぐと凄まじい肉体美が見られる。美形。
男性
身長190センチ95キロ
紹介など
かつての英雄であり、無神論国歌ロスト・エンジェルスにて神のごとく崇拝される壮麗王『アーサー』の子孫。恵まれた体格と子どもの頃から化け物と評されていた魔術を売りに、MIH学園へ鳴り物入りで入学したエリートでもある。しかしクールの人生は順風満帆というわけではなかった。メビウスによる稽古の末にMIHの高等部を卒業したあと、彼とジョン・プレイヤーはセブン・スターの勧誘を受けるが、この天邪鬼な男はまさかの一蹴。そのままMIH大学へ編入し、女遊びに明け暮れる日々を過ごし、当人の感覚的には『いつの間にか』裏社会の人間になっていた。
それでも表の世界も掴みたかったクールは、かなり強引ながら政権を獲得。支持率90パーセントを超す大人気大統領として君臨している。
フロンティア
16歳(MIH学園1学年中期入学)
赤髪のサイドを刈り上げている。性自認が男性なのでメイクはしない……と思われがちだが、実は目元だけ化粧している。健康的な生活のおかげか、肌荒れなどはほぼ見受けられない。
女性……性自認は男性らしい
身長171センチ61キロ
紹介など
鬼の形相の母親にダンボールの中へ押し込まれる……という思い出がフロンティア最古の記憶だ。荷物となったフロンティアは当時すでにセブン・スターへとなり栄冠を掴みつつあったジョン・プレイヤーの自宅へ送り込まれた。しかも着払いで。そのとき幼児だったフロンティアは、まったく見知らぬが血は繋がっている父との奇妙な同居生活を始めた。母親に会いたいと泣く日もあったが、ジョンのもたらす巨額の富と功績はすこしずつフロンティアが他人に近い父親へ憧れるには充分であった。また、恋心なんてないのに男子とばかりつるんでいると女子のグループから除外されたことも、中学生のとき同性に初恋をしたのも、フロンティアが自分自身を特別な人間であると盲信させるには十二分でもあった。
現在、フロンティアは奇怪な感情に惑わされている。ジョン・プレイヤーの息子という称号に憧れているのか、それすら関係なく男性になりたいのか。その答えは、MIH学園という舞台装置で明かされることになるだろう。
ラッキーナ・ストライク
16歳(MIH学園1学年後期入学)
くすんだボブカット茶髪。くせ毛が強く、整えても1時間もすれば崩れてしまう。化粧等は使用人がやっている。服装のグレードが高いものの、着られている感があるという。あまり笑わないが、笑顔がメビウスの亡き妻バンデージに瓜二つ。
女性
身長174センチ62キロ
紹介など
クール・レイノルズなどと同じく王族の血を継ぐお嬢様。そしてクールが変人であるように、ラッキーナ・ストライクもまた変な幼女だった。最新鋭だが流行っていないスマートフォンを購入して仲間はずれにされる切っ掛けをつくったり、笑顔のぎこちなさや訊いてもいないのに魔術理論について熱く語り始めたりして、あっという間に学校内の女子の全グループから出禁になった。ラッキーナには冗談があまり通じず、吃音症などの所為で同級生にしか見えないメビウスにも敬語を使ってしまうほど気が弱く、並みの男性より高い背丈が恋愛に逃げることすらも許してくれない。
ただ、ラッキーナには膨大な魔術の才能がある。彼女はなにも持っていないわけではない。
ルーシ・レイノルズ
25歳→10歳程度(転生者。死亡時年齢が25。転生前は男性。MIH学園高等部3学年)
ショートヘアで直毛の銀髪。前髪でデコを隠している。なぜかメイクの腕は超一流。タバコと香水とフェロモンの混じった独特の甘い匂いがする。目は青い。普段は余裕のある笑みを浮かべていることが多い。
男性→死亡→幼女
身長150センチ40キロ
紹介など
『21世紀最大の怪物』という渾名を持っていた無法者だったが、くだらない事故で死亡。幼女の器をもらい、ロスト・エンジェルスへ降り立った。暴力主義であり、敵対した者は必ず詰めて耳か指、ひどい場合は性器を切り取ったこともあるという暴虐な存在だが、魔力を感じ取れない、あるいは魔力を抑えた状態で近寄られると無害な美少女にしか見えないのでタチが悪い。クール・レイノルズとは協力関係にあり、同時にルーシは彼を父親だとうそぶく。吸っているタバコはマルボロのソフト……のようなロスト・エンジェルスのタバコ。薬物中毒であり、アルコール依存症でもある。前世では病院へ行く度に余命宣告されていたらしいが、幼女の身体を手にしてからは数値の異常が機械の故障だと勘違いされるようになったので、問題がひとつなくなったと当人は思っている。
見た目は愛くるしいほどの幼女。中身は21世紀最大の怪物。そんな矛盾を持つルーシが目指す世界とは……。
まあ、これらがおおよそのメインキャラクターの設定だけども、全部プロローグに入れてたら長すぎるじゃん? だからここでまとめてやったよ! でも長くなっちゃった。ごめん。
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