表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼龍ノ爪痕-わしジジイ、白髪少女になる。あと龍娘にもなれる-  作者: ヒガシヤマ・スバル
シーズン1 いざMIH(メイド・イン・ヘブン)学園へ
21/97

21 おじいちゃんという成果物でクラスのクイーンになってやる!!

 冗談めかしく祖父のことを高校生活に誘ったわけだ。が、本気の眼差しで凛と構えるメビウスを前にすれば、さしものモアも慌てるしかない。


「え、え? おじいちゃんって72歳だよね?」


「ああ。実年齢72歳だ」


「年金受給者が高校通うって聞いたことないよっ!? それに軍学校出てるんでしょ? しかも見た目も入れ替わってるから、戸籍だって消滅してるようなものなのに!」


「ロスト・エンジェルスの軍学校は学歴のひとつに入らん。すくなくとも60年以上前はそうだった。戸籍などいくらでも融通が効く。この学校でわしの正体を知っている者は君とフロンティアくんしかいないわけだし、問題はないだろう」


 あくまでも押し切る構えだ。ことし16歳になる少女と中身72歳男性の少女の激突が始まろうとしている。


 とはいえ、モアはMIH学園へはあまり友だちのいない身分である。いくら喧嘩の腕が立つからと、モアも女子だ。どうせならば友だちをつくりたいし、あわよくば彼氏も、そのままスクールカーストの頂点へ……。


 故に、モア思う。目の前にいる少女は絶世の美少女。こんな子を隣に連れて歩いていれば、自分のカーストも自ずと上がっていくのではないか……と。


 そんな打算だらけの計算は、モアの答えを決定付けた。


「……。あたしとおじいちゃんは一卵性双生児。顔や髪色似てなくても双子。その設定しかない」


「おお。前向きに考えてくれるのかね?」


「おう!! ノッてやるよ!! おじいちゃんという成果物でクラスのクイーンになってやる!!」


「わしはこの学校に興味があるだけなのだがなぁ」


「おじいちゃん、いや、お姉ちゃん!! わしなんてシワシワ単語使っちゃダメ!! きょうから一人称私で固定して!!」


 保護者として訪れたはずの学校に、妙に老人臭い喋り方をする少女が入学するのはもうすこし先のお話。


 *


 クール・レイノルズという者がいる。ロスト・エンジェルス連邦共和国第25代大統領である。伝統的に強かった大統領権限をさらに強め、支持率は90パーセントと高水準だ。


 彼の主たる事業は、『200年先の技術を絶やさない』ことだ。

 世界中の鉱物資源が眠ると思われる場所を征服し、現地民を雇うことでそれらを採掘させ、本国ロスト・エンジェルスへ大量に持ち込む。時代は18世紀末期。最大の敵国であるブリタニカですら、原油の使い方は極々限られている。

 いまやガソリン代は半ば投げ売り状態──1リットル 50円程度で売られているものになった。対外的にも強硬路線をまったく恐れず、クールは理想的な最高指導者として君臨していた。


 そんな英明な大統領閣下はいま、服を着直したところであった。ベッド上で絶頂の余り気絶している女を横目に、彼は言う。


「あーあー。たまにァマジの殺し合いしたいぜ」


 そんな折、クールの携帯電話が鳴る。相手はかつての師匠、メビウス元上級大将だった。


暑すぎてくるちいお

いつも閲覧・ブックマーク・評価・いいね・感想をしてくださりありがとうございます。この小説は皆様のご厚意によって続いております!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
先行公開しています~別サイトですがよろしければ!!(ブックマーク・通知オン・PLUSとなっている話を見るにはアカウント登録が必要らしいです。手間かかるけどよろしければ是非!!)

蒼龍ノ爪痕~わしジジイ、白髪少女になる。あと龍娘にもなれる~-

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ