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sandman

作者: 風来末
掲載日:2022/10/17

眠れなくなって2週間


今夜も目は冴えてる


一階の両親は寝静まっている


月のひかりが二階の私の部屋を照らす


影をつくるくらい強いひかり


眠ることを諦める


学校の制服のポケットから畳まれたチラシを取りだす


『ハロウィン特別企画!


   初回無料!


  出張サンドマン』


眠りの砂をかけて眠らせてくれるそうな


電話した


30分ほど掛かるとのことだったが


一時間待ってもこないので


電話してみる


『申し訳ございません 本日 道が混んでおりまして』


車でくるんだ・・・サンドマン





信号待ちのサンドマン


地図を確認するサンドマン


給油をするサンドマン





2階の窓をコツコツ叩く音


スマホくらいの大きさの男が窓の外に立っている


部屋に入ってきた男を月あかりが照らす


白いツナギでサンタのような袋を担いでいる


髪がもじゃもじゃ


痩せてて 三十代くらい?


「おっさんやん」


「!?」


「天使みたいなのかと思った」


「いや・・・」


窓際の机のうえのサンドマン


「チェンジで」


「・・・そういうシステムではありません!」


「できないの?」


「できません!」


「はずれだ・・・」


小声で言った


「聴こえてますよ」


めんどくさそうな顔のサンドマン


「あなたですか?眠れないのは?」


「よく考えたらさ・・・」


「なんですか?」


袋のひもをほどいてる


「その砂かけたら私 寝ちゃうんだよね?」


「そ〜ですよぉ〜・・・」


袋の中を覗きながら適当な返事


「危険じゃない?それって」


「大丈夫 朝には目が覚めます」


「いや そうじゃなくて」


「?」


「朝になったらあなたが隣で寝てたりしない?裸で」


「ありません!!」


照れてる?


かわいい奴


「砂 見せて」


手を出してみる


「・・・こぼさないで下さいよ」


砂場の砂と変わらない


ちょっと甘いにおい


「グラムいくら?」


「量り売りはしてません!」


えいっ!


サンドマンにかけてみる


きょうつけ の姿勢で砂を浴びたサンドマン


「なんてことを・・・」


机のうえに倒れたサンドマン


月あかりに照らされて眠るサンドマン




気持ちよさそうに眠るサンドマンを見てたら眠くなってきた


眠る小人にハンカチをかけて私はベッドに潜り込む


ひさしぶりの眠りに落ちる感覚




Sandman is coming
































 






































































































 








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