前編
「海翔、私と付き合って下さい!」
「うん! いいよ! 喜んで!」
「やった~♪ 凄く嬉しい♪ 海翔、これからは幼馴染としてだけじゃなく、恋人としてもよろしくね♪」
私の名前は山崎莉愛。現在高校1年生の女子高生です♪ この度私は、同級生で幼馴染でもある添田海翔に勇気を出して告白をしたの♪ すると、海翔からいいよと返事をしてくれて、こうして私たちは、晴れて恋人関係になり、私はとても嬉しかったの♪(海翔と遂に恋人関係になれて、私すっごく幸せな気持ちだよ♪)
「海翔、おはよう♪」
「おはよう。莉愛」
「それじゃ、今日も一緒に学校に行こう♪」
「うん。いいよ」
そして、交際をスタートした私と海翔は、普段と変わらず、いつものように一緒に学校を登下校したりして、恋人生活を楽しんでいたの♪(海翔と一緒に登下校するの、凄く幸せ♪)
――三ヶ月後――
「ねぇ、海翔」
「ん? 莉愛、どうしたの?」
私と海翔が付き合い始めてから三ヶ月後が経ったある日、いつものように一緒にお弁当を食べていると、私はあることに気付いたの。
「そういえば私たちって、あまり恋人らしいことをしてないよね……」
「あ~……、言われてみれば確かにそうだね……」
そう。私と海翔が付き合い始めてから三ヶ月、あまり恋人らしいことをしてないことに私は気付いたの。
「そうでしょ……? 私と海翔が付き合うようになって、それからは凄く幸せな毎日を過ごしているけど、この三ヶ月間振り返ってみると、幼馴染として過ごしたいつもの日々とあまり変わっていないことに気付いたんだよね……」
私は幼馴染でもある海翔と恋人関係になってからこの三ヶ月、幼馴染として過ごしていたいつもの日々とあまり変わっていないことに気付いてしまったの……。(一緒に登下校したり、お弁当を食べたりしているけど、よくよく考えてみたらそれって……、付き合う前から既にやっていたことなんだよね……)
「あはは……。確かにこの三ヶ月間、幼馴染として過ごしていた普段の日常とあまり変わっていなかった気がするね……」
「そうなんだよね……。だから私は決めたの♪ 海翔と一緒に恋人らしいことをしようってね♪ せっかく念願の恋人関係になれたのに、このままいつも通りに過ごすのはもったいないと思うの。その……、ほら……。カップルになったことだし……、イチャイチャしたいなと思うのは普通のことじゃない……」
(うぅ~……、何言ってんの私……!? 今ので何だか凄く顔が赤くなったんだけど……!)
幼馴染の海翔と付き合うようになり、この三ヶ月間特に恋人らしいことをしていなかったことに気付いた私は、海翔と一緒に恋人らしいことをすることに決めたの♪
そして私は、その決意の際に、カップルになったからイチャイチャしたいことを海翔に話してしまい、そのことに何だか恥ずかしくなり、顔が赤くなってしまったの。(イチャイチャと言っても、別にやましい意味じゃなくて、単に仲良く過ごしたり、一緒にお喋りしたりしたいとかの意味なんだけど、それでもやっぱり、何だか恥ずかしい気持ちになっちゃうんだよね……)
「なるほど~……。確かにそうかも。でも、恋人らしいことって、例えばどんなことをするの?」
海翔は私が恋人らしいことをしたい理由を聞き、納得すると、恋人らしいことは例えばどんなことをするのか私に聞いたの。
「そっ……、それは……、う~ん……、あっ! ほら! 例えばその……、あ~んとか……?」
「えっ……!?」
そして私は、海翔に恋人らしいことは例えばどんなことをするのか聞かれ、しばらく悩んでいると、悩んだ末に出した答えはあ~んで、海翔はそれを聞いて、とてもびっくりしていたの。(うぅ~……、恋人らしいこととして、一応あ~んを提案してみたんだけど、言うだけでも凄く恥ずかしいんだけど~……!)
「う~ん……、あ~んか……。確かに恋人らしいことではあるかも……」
「でしょ♪ それに今はお弁当の時間ですぐに出来る状態だから、早速あ~んをやってみよう♪ ねっ♪」
ここで私は、ちょうど今お弁当の時間だったのもあり、早速あ~んをやってみようと思ったの♪
「マジか……。何だか凄く恥ずかしいんだけど……」
「なっ!? わっ、私だって凄く恥ずかしいんだからね! だけど……、せっかくだから……、恋人らしいことをしてみたいじゃない……」
私が早速あ~んをやることを提案すると、海翔は凄く恥ずかしいと感じたみたいで、拒否反応を示してきて、その反応を見た私は頬をプクゥ~っと膨らまし、少し怒りながら私も恥ずかしいと言いつつ、けれどせっかくだから恋人らしいことをしてみたいと海翔に話したの。(せっかく恋人になれたのに、このまま恋人らしいことが出来ないのは、凄く嫌なんだからね……!)
「うぅ~……、分かった……。莉愛の言う通り、僕もあ~んをやることにするよ。それに、僕も恋人らしいことはしてみたいしね」
「やった~♪ ありがとう♪」
そして海翔は、私の話を聞いて渋々ながらも納得してくれて、こうして無事にあ~んをやることになったの♪(良かった♪ これで無事に海翔と恋人らしいことが出来るね♪)
「そっ……、それじゃ……、行くね……」
「うっ……、うん……」
「海翔、あ~ん♡」
(ヤバイヤバイ! これチョー凄く恥ずかしいんだけど……! うぅ~……、駄目駄目! せっかく海翔と恋人らしいことが出来てるんだから、何とか頑張らないと!)
そして早速、私は海翔にあ~んをやってみたんだけど、あまりの恥ずかしさに顔が真っ赤になり、今にも頭が爆発しそうだったの……。(うぅ~……、恥ずかしさで今にも凄く手が震えそうなんだけど~……!)
「あっ……、あ~ん!」
モグモグ……。
「どう……? 美味しい……?」
私が海翔にあ~んをやると、海翔はあ~んと口の中に入れてくれて、私は少し恥ずかしながらも、美味しいかどうか海翔に聞いたの。(今のやり取りだけでも何だか凄く恥ずかしいし、私の頭の中が物凄くパニックになってるんだけど~……)
「う~ん……、多分美味しいと思う……」
「ん……? それ……、どういうこと……?」
美味しいかどうか海翔に聞いてみると、海翔は悩みながらも多分美味しいと思うと答えてくれて、それを聞いた私は少し疑問に思い、そう答えた理由を海翔に聞いてみたの。(どうして海翔は多分美味しいと思うっていう曖昧な答えを出したんだろう……?)
「何て言うかその……、莉愛にあ~んされて凄くドキドキしちゃって……、そのことだけで頭の中がいっぱいになって、味が全然分からなかったんだよね……」
「あっ……、あぁ~……。なるほどね……。そういうことね……」
どうやら海翔は、私にあ~んをされることに凄くドキドキし、そのことだけで頭の中がいっぱいになってしまい、それが原因で味が全然分からなかったからみたいで、それを聞いた私はそのことに納得し、それからしばらくの間、私も海翔もお互い目を合わせられず、共に顔が真っ赤になってしまっていたの。(確かに海翔の言う通り、あ~んされるだけでもかなりドキドキしちゃうから、味が全然分からなくなるのは当然よね……。あはは……)
「そっ……、それじゃ……、次は海翔が私にあ~んをする番だね……!」
「うっ……、うん……、そうだね……! 次は僕の番だね……!」
私が海翔にあ~んするのを終え、次は海翔が私にあ~んをする番になったの♪(うぅ~……、まだちょっと恥ずかしくて、お互い目を合わせられないままだよ~……)
「それじゃ……、行くよ……」
「うっ……、うん……。分かった……。その……、ちょっとは楽しみにするね……」
その後何とか気を取り直して、私と海翔は再びお互い目を合わせ、あ~んの準備をしていたの。(何とかお互い再び目を合わせることは出来たんだけど、私ったら何でちょっとツンデレじみたセリフを言っちゃってるのよ~!? 何だか物凄く恥ずかしいんだけど……!)
「莉愛、あ~ん!」
「あ~ん♡」
(ヤバイヤバイ! これだけでも何だか物凄くドキドキしちゃうんだけど……!)
そして海翔は私にあ~んをし、私は口の中を開けていたの。(うぅ~……、逆の立場でも何だか凄く恥ずかしいしんだけど……!)
パクッ! モグモグ……。
「その……、どうかな……? 味の方は……?」
海翔が私にあ~んをすると、私はあ~んと口の中に入れ、海翔も少し恥ずかしながらも、味がどうなのか私に聞いたの。(何だか今でも凄くドキドキしちゃうんだけど……!)
「そっ……、その……、う~ん……、私も海翔にあ~んされて凄くドキドキしちゃって、それだけで恥ずかしさがいっぱいだったから、味が全然分からなかった……」
「あはは……。やっぱり莉愛もそうだったんだね……」
海翔に味がどうなのか聞かれた私は、さっきの海翔と同じく、私もあ~んをされて凄くドキドキしちゃって、それだけで恥ずかしさがいっぱいになり、味が全然分からなかったと答えると、海翔はその答えにとても納得していたの。(私も海翔もそうだったんだけど、あ~んをされると、味よりもドキドキの方が勝っちゃって、それが原因でその味が全然分からなくなっちゃたんだよね……。まあでも、恋人らしいことが出来たからすっごく嬉しいんだけどね♪)
「うん……、そうだね……。結局のところ、私も海翔も凄くドキドキしちゃって、味どころじゃなかったね……。あはは……」
「うん……。まあそうだね……。お互いとても恥ずかしくなっちゃって、味を気にする余裕がなかったね……」
海翔が私にあ~んするのを終えると、私も海翔も結局お互いドキドキしすぎちゃって、味が全然分からなかったことを振り返っていたの。(初めて恋人らしいことをしてみたから、恥ずかしさやドキドキが止まらなかったのもあるんだよね……。でも、やってみるととっても楽しかったし、凄く幸せな気持ちにもなったんだよね♪)
「あはは……。それもそうね……。まあでも、海翔と恋人らしいことが出来て、私はとっても楽しかったよ♪ とりあえず、あ~んはこれで終了ね♪」
「うん! 僕も莉愛と恋人らしいことが出来て、とっても楽しかったよ! また恋人らしいことをしようね!」
「うん♪ しようしよう♪ 今度は別のでね♪」
そして私と海翔は、お互い恋人らしいことをやってみてとっても楽しかったことを話し、こうしてあ~んを終了することにしたの♪(とりあえずこれで、1つ目の恋人らしいことは完了ね♪)