衝撃
目を覚ますと見慣れた天井が飛び込んでくる起き上がり周囲を確認する。自分の部屋で間違いないのだが明らかにおかしいと感じるそれは俺の隣ですやすやと添い寝する亜梨沙姉ちゃんがいたからだ。
「うぅぅん……彰人君?」
起き上がった時に起こしてしまったのか亜梨沙姉ちゃんは目が半開きになりながら起き上がってくる。
「えっと亜梨沙姉ちゃん。なんで俺のベッドで添い寝してるか聞いてもいいかな」
「え……だって急に彰人君が気を失うから。あの子のリムジンに乗せてもらって家まで帰ってきたんだよ、そしたら叔母さんに彰人君の部屋のベッドまで案内してもらって。ベッドで寝かせて、私も彰人君を安心させようと添い寝してたら、まさか私寝ちゃってたの……?」
まだ亜梨沙姉ちゃんは寝覚めが悪いのか目を擦りながら説明してくれた。
「にいに……」
部屋の扉を少し開け久遠が顔を覗かせる、まなちゃんの拉致事件から一日経ち警察から事情を聞いた。窓から飛び降り姿を消したまなちゃんはまだ見つかってないらしい。そしてアイセブンから伊藤愛美脱退というニュースが報道されたらしい。
「私にいにに謝りたくて」
久遠は部屋に入ってくるとベッドに近付いてくる。
「俺に?」
「あの時私勝手に怒って出て行っちゃったから」
「そんな事なら気にするなよ」
久遠の頭を撫でる。
「彰人君喉渇いたでしょ。飲み物叔母さんからもらって……きた……よ……」
「ありがと亜梨沙姉ちゃん。亜梨沙姉ちゃん……?」
亜梨沙姉ちゃんは飲み物を二人分持って部屋に戻ってきたが、その場に立ち止まっている。
「もうにいに、頭撫でなくていいよ」
久遠は俺の手を頭から退けると部屋から出て行ってしまう。
「なんだよ久遠の奴いつもならもっとって強請ってくる癖に」
「ねぇ彰人君……」
「何亜梨沙姉ちゃん?」
「……ううんなんでもない。それでねさっきドラマ撮影はちょっと延期するって連絡がきたんだ」
「やっぱりまなちゃんの問題があったから」
「それもあるんだけど……実はね彰人君、もう一つ彰人君に話しておかなきゃいけない事があるんだ」
「俺に?」
「そう彰人君私ね……」
「妊〇したんだ」
「…………え」
亜梨沙姉ちゃんから衝撃的な事を伝えられた。
何か見覚えが……あの伝説のア〇〇の前兆が
 




