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知り合いの女子は全員ヤンデレになった。  作者: ゆきいろ
アイセブンドラマ撮影
56/98

彰人を拉致監禁した犯人は

 

 露天風呂の施設から先程の教室に戻ってきた。


「ここに座って待ってて」


 先程まで縛られていた椅子に座らされ再度縄で縛られると犯人は教室から出ていく。


 ここしかないと思い縄を解く。

 実は昔久遠に見せてやる為に手品を少し齧っていたそのおかげもあり縄抜けは割と得意なのだ。


 だが実際縄と手品で使う紐とでは容量が違う為抜け出すのに時間がかかってしまうが抜け出す事には成功する。物音を立てずに教室の扉を開ける。


 足音を立てずに廊下を歩く上の階からコツコツと階段を降りると足音が聞こえてくる。ちょうどよく男子トイレを見つけ駆け入る。足音はさっきの教室の扉をガラッと開けた。


「あーあ逃げちゃったか」


 逃げた事がバレる。

 だが声は変えていないようで声に聞き覚えがある。


 そうこの声は


「どこに隠れてるのかな……?」


 伊藤愛美であった。


 足音が完全に聞こえなくなるまで男子トイレの中で過ごし聞こえなくなると廊下に出て足音を立てずに外に出る方法を探す。


「ここもダメか……」


 窓は窓の鍵が全て錆びついているせいで開ける事が不可能であった。窓ガラスを割って逃げる事も考えたが実際割る道具も見つからなかったので諦めてしまう。


 実は俺が監禁されていた教室以外机と椅子は一つも見つからなかった。あの教室にも二人分の机と椅子しか用意されてなかったのできっと伊藤愛美の仕業に違いない。


 だが何故伊藤愛美が何故俺を拉致監禁なんてしたのだろうか考える。そしてまた足音が聞こえてくる。


 ここで考えても仕方ない。問題はどうやって伊藤愛美に見つからずにこの廃校である学校から出るか考えなければ


「やっぱあそこしかないか」


 露天風呂の施設に行く為に通った場所渡り廊下からしかここから出る方法はないだろう。

 だがそれは伊藤愛美も考えているはずなのでここは慎重に行動しなければならない。


 渡り廊下に行く為にはこの廊下を通らなければいけないが渡り廊下に行く為の扉を伊藤愛美が既に手を打っていたようだ。


 扉に触れた瞬間にサイレンのような音が鳴り廊下中に響きわたる。

 しかも扉には鍵が閉められていた為逃げる事が出来なかった。


「ダメじゃない勝手に逃げたりしちゃ」


 そして逃げる隙もなく伊藤愛美と対峙する事になるそして先程と同様紙袋で顔を隠していた


「なんで君が拉致監禁なんて真似をする伊藤愛美」


 伊藤愛美は隠していたはずの紙袋を外し顔を見せる。


「覚えてないんだね私の事。でも大丈夫必ず思い出させるから」


「何を言って」


「ごめんねあっくん」


 気絶する前と同様スタンガンを体に当てられる。


「大丈夫だから今は休んで」

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