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知り合いの女子は全員ヤンデレになった。  作者: ゆきいろ
アイセブンドラマ撮影
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マネージャーの仕事を受ける珠美舞香は方向音痴

 

 翌日俺は愛刀天花の話を聞き、キャリーケースを引き駅前の銅像前で愛刀天花が来るのを待っていた


 昨日の話には続きがある。


「彰人君にやって欲しい事はマネージャーの事務的な仕事なんだよ」


「事務的な仕事……?」


「うん、でも安心してアルバイトって形で給料もちゃんとでるから」


「それって一日だけの仕事なんですか」


「えっと三日間働いてくれるとありがたい所かな。あと泊まり込みになるけどホテルの宿泊代とか移動はこっちからお金がでるから」


「泊まり込みになるとちょっと両親に相談したい所ですね」


「そうだよね、だったらご両親から了承を得たら連絡くれないかな? 私の連絡先前に教えたよね」


「ごめんなさい前の携帯この前壊れちゃって、連絡先も全部消えてしまって」


「あれそうなの壊れたって一体何があったの」


「まぁちょっと色々ありまして」


 事故に遭った事は隠して、新たにスマミフォンに愛刀天花の連絡先を入力する。


「彰人君スマミフォンにしたんだね」


「そうですね母さんがこの機会に買ってくれたんですよ」


「はいそれじゃあご両親から了承を得たら私に連絡してくれればいいから」


 その日はもう愛刀天花とは会うことはなかったが、俺は学校に遅刻して授業を途中から受けた。


 そして家に帰り母さんに話すと、母さんは二つ返事で行ってきなさいと言ってきた、父さんも母さんと同様に二つ返事であり一つだけ問題があるとしたら。


「にいに、まだなのー?」


 隣にリュック一つを背負った久遠がいる事だった。


「本当久遠邪魔だけはするなよ」


「ちゃんと大人しくしてるよー」


 本当に久遠が大人しくしてるか不安に思うが付いてきてしまったのは仕方ない、ちゃんと愛刀天花には久遠も連れて行っていいか許可を得ていた。


「ごめん、ごめん遅れちゃった」


 愛刀天花は集合前の三十分前に集合場所に来た。


「いや遅れちゃったってまだ三十分も前ですよ」


「ん……そうなの? でも彰人君を待たせたし遅れたには違いないかな、それでまだ私達だけ」


「私達だけって他に誰か来るんですか」


「言ってなかったっけ今日はアイセブンメンバー全員でドラマの撮影するって」


「……え? それじゃあまさか!?」


「あれなんでこの男がいるの」


「ハァハァ!! 待ってよ奏ちゃん速すぎ……」


 次に来たのは三島奏、その後に三島奏を追ってきて息を切らして立花波華の二人だ。


「あれなんで彰人君がここに!?」


「彰人君?」


「やっば!!……城田さんでしたよね」


 そこへやってきたのは俺の従姉妹でありアイセブンのメンバーの城田亜梨沙。

 だがまだ愛刀天花に怪しまれてるが次に来た人物によって相殺された。


「まさか遅れちゃった? ごめんねーきゃふ!!」


 まさにドジっ子のようなコケ方、その後すぐに起き上がり、パッパとスカートの汚れを落とす


「あはは転んじゃった」


「もう珠美さんしっかりしてください」


 城田亜梨沙が珠美舞香に一言注意する。


「ねぇねぇ亜梨沙ちゃん。なんでさっき彰人君の事彰人君呼びしたの……?」


 しつこく城田亜梨沙に聞きにいく愛刀天花。


「遅れたかしら」


 その時アイセブンメンバーの伊藤愛美がハイヒールの音をコツコツと響かせて集合場所へと着く。


 伊藤愛美こうやって間近で見るとやはり容姿端麗だなと思っていると。


「この男誰……?」


「愛美紹介するよ今回ドラマの撮影の時にマネージャーをやってくれる城田彰人君。マネージャーが風邪を引いて体調を崩したから私がお願いしたんだ」


「まぁ誰でもいいわ興味ないし、それでもう全員集まってるなら目的地に行かない?」


「待ってあと心愛を待つだけだから」


「またあの子、もうすぐ時間が過ぎるけど、まさかまた遅刻とかしないわよね。前にあの子とツーショット写真を撮る時一時間位遅れて撮影所に来たけど」


「誰の話してるんですか」


 ひょこっと会話に入ってきたのは湊心愛だった。


「これで全員かな」


 アイセブンメンバーの全員が集合場所に集まる。


 しかし不思議だな全員普通に顔を晒しているのにも関わらずあんまり人に気付かれてないみたいだ。


「はい、彰人君これここに来る前にマネージャーからスケジュール表を渡されたからこの通りに動いてほしいって」


 愛刀天花からスケジュール表のメモ帳を手渡され中身を開くと、そこには何時何分に何処に集合何時何分に到着とびっしりと書きなぞられていた。


「それじゃあまずは花道撮影所に立ち寄ってドラマ撮影を始める前に監督とプロデューサーと脚本家と他のスタッフの方と顔合わせらしいです」


「よしそれじゃあしゅっぱーつ」


 愛刀天花の掛け声で電車の改札口を通りホームに行く全員いるか人数を数える。


「え……一人足りない」


 珠美舞香の姿が見当たらなかった。


「ねぇにいに。あそこにいるの珠美舞香じゃない」


 久遠は反対側のホームを指差す、そこにはこちらに手を振る珠美舞香の姿が


 と同時に乗る電車が来てしまう。


「いやーごめんね、ちゃんと付いて行ってたんだけどジュース飲みたいなって思って自販機で買ってたら見失っちゃって」


 電車を一本乗り過ごして、反対側のホームにいた珠美舞香と合流する。


「舞香さんは方向音痴だからあまり一人にはしない方がいいよ彰人君」


「それ先に言って下さいよ」


 愛刀天花に伝えられる……序盤からつまずいてしまうがこの次の電車に乗らないとスケジュール表に書かれている時間に間に合わなくなる。


 まぁそんな簡単に問題なんか起きてたまらない訳で問題なく花道撮影所に時間通りに着くことができた。


「アイセブンの方々到着されました」


 室内に通されるとドラマの撮影スタッフの方々が囲んで座っていた。

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