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知り合いの女子は全員ヤンデレになった。  作者: ゆきいろ
アイセブンドラマ撮影
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椎名胡桃の告白の返事、新たなルート

あけましておめでとうございます!!


新しいルート突入です

 

「悪いけどお前と付き合う事はできない」


 椎名胡桃の告白の返事を断る。


「理由を聞かせてもらってもいいですかセンパイ」


「理由は」


 理由を話そうとした時、ポケットのスマミフォンが震えた、スマミフォンを起動すると一件のLAME(レイム)が画面に表示する。


 彰人さん今日のLIVEどうでした?


 湊心愛からのLAMEだったLAME自体使わないのでまだ登録が湊心愛一人だけだった。


「悪いちょっとこれだけ返信させてくれ」


「……はい」


 椎名胡桃からの返事は元気がなかった、LIVEの感想を一言だけLAMEを使い返事を返した、返した直後にはまた今度会いたいので暇な時の予定を教えてくださいと返ってきたが、今はその返事はせずに椎名胡桃に向き直る。


「それでお前と付き合わない理由だが」

「俺には姉さんがいたっていうのは話したよな」


「……はい」


「それで俺とその姉さんはちょっと衝撃だけどな腹違いなんだよ」


 椎名胡桃は黙って頷く。


「姉さんが父さんの連れ子で今の母さんと再婚した時に俺と久遠が生まれたんだ」


「それでまぁ俺が中学生になってそれを聞かされてさ、まだ久遠は知らないけど父さんと母さんは久遠には高校生になったら話すって言ってたけどな、多分姉さんが亡くならなかったらもう話してたのかもな」


「……まさかセンパイとお姉さんは」


 察しがいい椎名胡桃、俺は事実を話す。


「俺は姉さんの事が好きになって、姉さんが亡くなるまでの間付き合ってたんだ」

「でもこんな事両親にも言えないから、内緒で付き合ってたけど姉さんが亡くなって俺は」

「だから俺はお前と付き合う事が出来ない、今の俺じゃ彼氏になってもお前を幸せにできる自信がないから」


「センパイ……」


 それから俺達は無言のまま、椎名胡桃を家まで送り届けて、今日のデートは解散となった。


「センパイ……おはようございます」


 翌日の朝椎名胡桃は何事も無かったように、俺の家で平気と朝飯を食べていた。


「お前なぁ……」


 ため息を吐きそうになるじゃなくて吐いた、母さんはニコニコ笑顔で椎名胡桃の茶碗にご飯のお代わりの入れる。


「今日センパイって学校に登校ですよね。ちょっと玄関の前で伺ってたらお義母さんに見つかっちゃって朝食を一緒に食べようって誘ってもらっひゃいまひた」


 母さんから茶碗を受け取る椎名胡桃は机に置かれた食器のおかずを箸で取り口の中へと入れた。


「食べながら喋るな行儀が悪い」


「いっひゃ!? ひぇんはいいっひゃいです」


 軽くチョップしながらも口をもぐもぐと動かす椎名胡桃、こうしてみるとリスが餌を食っているみたいに見えるな。


「にいにーおっはよー」


「痛った、久遠背中を勝手に押すな」


 起きてリビングに来た久遠に立っていた所を急に押された事によって俺はバランスを崩してリビングの床へと倒れ込む。


 倒れたと同時に久遠が馬乗りの状態で俺の体に座る。


「えへへへ、にいにが油断してるのが悪いんだよ」


 俺は立とうと、邪魔な久遠を体から強制的に退かす。


 机の角に腕を置き力を入れ、立つとテレビのリモコンの電源ボタンを押したようでリビングのテレビが点いた。


「昨日行われた人気アイドル、アイセブンのLIVEでアイセブンのリーダーでセンターの愛刀天花さんが衝撃の告白をされました」


 朝のニュースに昨日のアイセブンのLIVEがニュースキャスターの女性によって速報という画面と共に発表された。


 その後俺にも衝撃が訪れた。


 テレビ画面には俺の名前と愛刀天花が同じ学校の先輩と後輩というのが表示される愛刀天花の想い人!? なんて煽り文句まで付いてきた。

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