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知り合いの女子は全員ヤンデレになった。  作者: ゆきいろ
知り合った女子は全員ヤンデレ?
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久遠の説教、彰人は誘拐されます

 

 結局椎名胡桃は告白してすぐにベンチから立ち上がり、立ち去って行く、俺は追う気になれずに、その場に留まっていて、気付いたら夕方頃になっており、家に帰ると久遠からの説教が待っていた。


「にいに、遊園地の事もそうだけど、部屋を移動させたの」


 父さんはどうやら俺の物は全て姉さんの部屋に移動させてくれていて、気付いた久遠の前に正座させられていた。


「いやー、やっぱ久遠と部屋は別々にした方がいいと思ってさ」


「そんなのは言い訳になってないよ」


「ごめんなさい」


「やっちゃった事は仕方ない、でもにいにの部屋には毎日行くからね」


「それは勿論構わないよ」


 久遠に指をビシッと指され、当然ダメなんて言えなかった。


「それと今度罰として買い物に付き合ってもらうから」


「……荷物持ちなら」


「なら次の週末は予定空けといてね」


 久遠はその日夕飯時に現れず、母さんと父さんが心配していた。


「おはようございます彰人様」


「あれ? 久遠なら朝早く出ていったって母さんから聞いたけど」


 次の日の朝久遠は俺と顔を合わせる事なく、朝早くに朝食を食べ、学校に行ったと母さんから聞いて、玄関前に立っていた御嬢瑞希に教えてあげた、きっと昨日の事でまだ根に持っているのだろう。


「彰人様を待っていました」


「俺を?」


「はい学校までお送りします、どうぞお乗りください」


 御嬢瑞希の車に乗ったのは初めてだったが、車のシートの座り心地が最高だった。


「彰人様、昨日一緒にいた女性は恋人の方ですか」


 車が走り出して数分、御嬢瑞希の突然の言葉に驚いた、それと同時に昨日の椎名胡桃の告白を思い出した


「俺とあいつって、そんなに付き合ってるように見える?」


 御嬢瑞希に付き合って見えるか聞く、正直あいつなら俺よりももっとイケメンから告白されていると思うが、何故俺なんかに告白してきたのか。


「全然!! むしろ彰人様を振り回す女性にしか見えませんでした」


「それは違いない」


 御嬢瑞希の言葉に笑いそうになる、話の途中で車の窓を見ると、車は学校を通り過ぎて、高速に乗ろうとしていた。


「あれ、学校に送ってくれるんじゃ」


 御嬢瑞希は黙り込んでいる、高速に乗り、着いた先はジェット機等がある航空施設だった。


「さあ着きました彰人様」


「いやいや着きましたじゃないから、これって誘拐だよ!?」


 御嬢瑞希の言葉にツッコミを入れる。


「お嬢様プライベートジェット機の準備は済んでいます」


「彰人様無礼を許して下さい」


 御嬢瑞希に謝られると、俺は車の運転をしていた黒服大男に担がれ、御嬢瑞希と共にジェット機に乗せられるそれから三時間弱、着いた先からまた強制的に車に乗せられ、一時間後車が止まり今度は強制的に降ろされず、御嬢瑞希が降りた次に御嬢瑞希に手に掴まり降ろされた、着いた場所は昔家族皆できた、外国のデ〇ズ〇ーワール〇の入口前だった。


「お嬢様、私は夜までここで待機してるので」


「ご苦労様、それじゃあ彰人様行きましょう」


 御嬢瑞希に連れられ、デ〇ズ〇ーワール〇の入場ゲートはチケットを買わず、顔パスで入る事ができた。


「あのー? 俺はなんでここに連れて来られたんでしょうか」


 率直な質問、まさか誘拐されて連れてこられた先がデ〇ズ〇ーワール〇とは想像していなかった、もしかしたら俺は御嬢瑞希を怒らせる事をしてここに連れてこられたのかと思ったが、何も怒らせる事をした覚えがなかった。


「今日一日私に付き合っていただきます、思い出したら、彰人様に全てお話します」


 思い出したら、それはどういう事だ、突如御嬢瑞希は俺と腕を組み、俺の歩幅に合わせていた。


「これじゃ歩きにくいだろ」


「いえ、これがいいんです」


御嬢瑞希は微笑み、答えた、乱暴に放す事もできず諦める。

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