表向きは部活だけど…(1)
初めまして。コロナの影響で休校が続いているので小説を書いてみました。文章力語彙力の欠陥だらけですが許してください。
ある日の桜が散りゆく夕方のこと、汗と湿気で鼻をつく嫌な臭いを発する部室でウノをして遊んでいた。そこには四人の姿があった。
「なあ、知ってるか。付属で大学に上がったやつの七割は彼女出来ないらしいぜ。」
大塚がカードを引きながら話題を振った。
「なら、一般で受かったってことにすれば良いだろ。」
それに対し高橋が解決案を提案した。
「そうだけど付属の奴と仲良かったらバレるだろ。」何一つ自分で考えもせずに聞き返す。
「大学は彼女を作る場所じゃないぞ、大塚。」
あくまで学生の本分は勉強という意見を持つ高橋は、根本を否定した。
「なら塾が一緒だったとでも言えば良いんじゃね。」大塚は真剣な話なんだ、真面目に聞いてくれと高橋に言った後に馬鹿馬鹿しい考えを頭をフル稼働して言った。
「みんな予備校一緒って、非現実的だろ。この学校の高三だけでも400人近く居るんだぞ。」
少しは考えてから発言しろと語尾に付けて高橋は言った。
「俺良いこと思いついた。」
大塚は指をパチンと鳴らし俺天才だろというドヤ顔をした。
「どうせまた下らないことだろ。まあ、話のネタに聞いておいてやるよ」
高橋は自分のカードが後2枚になったところで、この勝負まだまだ長引くと予想し、話を聞く姿勢をとった。
「みんな小学校の同級生で良いんじゃね。卒業の時に大学で会おうなっていう約束をしたってことにすれば良いんだよ」
間抜けな案を自信たっぷりに言い放った。
「まさかのみんなの夢が叶ったパターンかよ。想像の上を行きやがった。」
手に負えないアホだと高橋は心の中で思った。
「そんなこと言ったら俺に彼女出来る道残ってねーじゃん。」
お前の頭脳を貸してくれと高橋の頭を羨ましそうに見つめた。
「お前に彼女が出来たら事件だからな新聞の第一面に載るぞ」
侮辱を込めて高橋は言った。
「応援してくれたったて、良ーじゃねーか」
薄情なやつだなという目を高橋に向ける
「大学にエスカレーター式で上がる前にお前は勉強の心配をしろ。今度の中間テスト赤点だったら留年だろ。」
痛いとこを突かれ大塚はその話は聞きたくないと顔をしかめた。
「高橋と大塚、例えこの中の誰かが留年しても俺らはずっ友だろ。そうだろ?何震えてるんだ?藤本」
偽善者のようなことを言いつつ、もじもじしている藤本を不思議そうに見た。
「それがな小川、大学で彼女出来ないかもって考えたら不安で吐きそう。あとロッカーの中の汗臭さとその中にあったファブリーズを大量に吹きかけた靴下の匂いで。誰だよこれ置いたの。」
藤本は短気で、怒ると面倒くさい。
「ピューピュー」
斜めを見て口笛を吹く大塚。
「俺じゃない」
キッパリ言い張る高橋。
「犯人探しをして俺たちの仲が険悪になるんだったら俺が罪を被ってやる。」
偽善者のような小川。
「明らかに白白しい奴と頭でっかちとお調子者、どいつが犯人か逆に分からん。」
3人を交互に見て怪しいやつを探す。
「怒りで捻くれ者になった。」
高橋がそういうと共感するように他の二人も頷く。
思考回路がバグったのか、藤本がファブリーズを部屋中に撒き散らした
「うわ、ファブリーズ臭ぇ、避難だ、避難」
総勢で部室の窓を開け換気をし、外に避難した。
その日の活動は止む無く止めざるを得なかった
彼ら四人が所属する山岳部は高校二年生の四人と顧問の菊池先生だけだ。と言っても未だ関東大会にすら出場したことのない、周囲から部費をあいつらに使うのは勿体ない、その金があれば新しい道具を買えると言われている程だ。それでも山岳部が存続している所以は菊池先生が熱血だからだ。予算委員会に部費と実績の件を指摘された時、菊池先生は
「確かに山岳部の実績がないのは確かです。しかし、毎日必死に練習をしています。私は行動には結果が伴うと考えています。なので、神様は努力する彼らを見捨てず、必ず私達に感動を、そして山岳部に興味のある子供達には勇気を提供してくれると信じています。」
と暑苦しい言葉を力を込めて言った。
菊池先生の情熱に何も言えなくなったのか他の部活の生徒や顧問達はそれ以上追求することはなかった。そんな先生がいてどうして勝てないのかというと菊池先生は自分の話を聞いていない生徒がいると
「俺はお前たち一人一人に向けて話をしている。だからお前たちも目と耳だけじゃなくて心を開いて聞いてくれ。俺と一対一で話していると思ってくれ。俺に君達に話をしたいと思わせてくれ。」
と話をするように先生は今どき珍しい熱血という理由が一番大きい。他の先生が手を焼く、成績が好ましくない生徒をどうにかしようと補習を下校時間ギリギリまでしている。だから部活にはあまり顔を出すことはあまりなく、顧問としての活動が疎かになっている。部員たちは自分が居なくても練習に励んでいると信じているのだ。山岳部の練習内容としては月に一回の山登り、週一回の外部の施設を借りてのクライミング練習、週四日の校外にある川の周りのランニング三十分だ。しかし、四人は面倒臭いと弱音を吐き、今では川の周りでポケモンGOを歩きながらしている。とあるクライミングの日でもトレーニングをほとんどせずゲームをしていた。
「俺めちゃめちゃ速いから見てて」
いつものようにドヤ顔をして大塚が全員に言った。
「大塚はそう言っておいて成功した試しがないからな」
また始まったよというな高橋
「そうだけど、どんなのか見てみたい」
からかうような小川
「やめなよ、怪我したら危ないよ。」
ブロックを前に怖がる藤本
3人はパズドラのダンジョンをプレイしながら各々の思うことを言った。自信満々に期待させておいた大塚は、序盤は順調だったが、急ぐあまりブロックを踏み外してそのままクッションに転落した。
「惜しかったなー、あとちょっとだったんだけど」
「お前の実力見させてもらった、十分承知した」
と高橋が嫌みを交えて微笑しながら吐き捨てた。
「なら高橋、やってみろよ」
「刮目せよ」
何かの名言のように決め台詞を決めたがあえなくクッションに転落。
「お前も無理じゃん」
「今のは足と手に血管が流れなかっただけだ。お前のとは違う。」
出来なかったのが腑に落ちなかったのか、藤本と小川もやってみたらどうだと、言葉を強めた。そんな圧力に怖気付いて藤本が立ち上がりスマホを小川に預けた。
「貴重品は常に携帯しておかないとダメだよ、どこに泥棒がいるか分からないからね。」
Sな小川はどんな反応をするのか楽しんでいる。
「えっ?」
藤本がそれは聞いてないという表情をした。本当にビビリだ。
「成功しちゃいそうなのが不安で、手汗が出てきた」その言葉通り藤本の手には汗が滴り落ちていた
大きな身体で進んでいくも難関のタコのような形をしたすべすべなブロックに差し掛かったところで、びちょびちょの手汗が出ていたため、滑り転落。
「俺ならすべすべなところでも手汗をも使うけどな。」
高橋が満足そうに笑っていた。
転落の衝撃はそんな強くなかったものの藤本は痛かった痛かったと泣き叫び、やってみろと押し付けた高橋を殴ろうとした。そのあとは小川と大塚がなんとか高橋の怒りを鎮めたが、流石の馬鹿な大塚もこの事態を理解していて,空気を読めと小川に視線を切り替えた。アイコンタクトに気づき、小川は了解という目をした。高橋と藤本がご機嫌斜めなのだったが小川はその状況を少し楽しく思い
「こんなのクリアできない方がおかしいじゃん。見ただけで方法は分かったわ」
「分かったなりの態度が見受けられない」
と高橋が態度にまで文句を言い始め藤本は
「状況把握しただけで、この後恥ずかしいから。」
と怒りが若干残っているような口調でこの後が楽しみだという顔をした。
小川はわざとらしく転落した。小川はコミュ力が高いがS度も高い。大塚は挑発していると気付いたが、高橋と藤本は溢れんばかりの笑みを浮かべた。
二人が喜んでいるのを見て大塚は安心しているが、小川は少し物足りなさそうだった。
いかがでしたか。中3の頭ではこれが限界でした。ここ改行したら見やすいよ読みやすいよ、ここもう少し詳しく書いたら良いんじゃない?、ここの文法間違ってるよなどのアドバイスや感想教えてください。書き続けていこうか迷っていますが好評なら続きを書こうと思います