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2人目『快楽』

初!濡れ場←です。つたなくてすいませんm(__)m

♪恋愛発病家♪







私が病気だと気づいたのは、高校一年の時。


それまでそこそこの恋愛(あくまで年齢に釣り合っている)をしていたんだけど、

物足りないと感じて当時の彼氏と別れたのがその年の夏。


その後、バイトの年上に誘われてよく晩ご飯を食べるようになった。

元々、歳の差なんか関係ないって感じの人たちで、敬語を使う以外はほとんど

同期(タメ)みたいな感覚で。


すごく心地よかった。一人の人間として扱ってくれる。


焼き肉なんかの外食もよく行ったけど、それだと全員がお酒飲めないからって

そのうち誰かの家でやることが増えた。

だいたいは、五〜七歳くらい離れた先輩の家。



ある夜。その日はみんなで集まろうってことになっていて、

そのメンバーはみんなバイトを休んで夕方から三歳年上の大学生のアパートに集まった。


九時ぐらいまでは記憶もあった。

お酒が回ってきて、ろれつが回らない。

みんな、日付が変わる頃には帰っていった。


「あんた大丈夫?」


最後に帰った女の先輩に心配されて、「はい、りゃいじょーぶでふぅ」と

すでに大丈夫じゃない返事をして、眠った。


人様の家で堂々と。


目が覚めると、私はシーツの中にいた。


「?」


記憶が曖昧だけど、家に帰った覚えは無い。


「・・・ん?」


隣から声がした。


「へ?」


私は間抜けな声を出して声の方を見るけど、真夜中で、電気もつけてないから見えない。


「起きた?」


声はどうやら今日の会場提供者の先輩のものらしい。

ほっとしたのもつかの間、


「・・・・わたし何先輩の家で堂々と寝てたの・・・・」


思わず出てくるつぶやきを聞いてか、先輩はくすっと笑い声を発した。


「素晴らしい居眠りっぷりだったよ」


寝顔を見られたのかなぁ。恥ずかしい。


「あの・・・なんだかすいません」


私はとりあえず謝る。きっと迷惑だったことだろう。


「全然構わないよ。むしろ、君じゃなきゃ泊めなかったし」


先輩優しいなぁ・・・と思ったけどおいおいっ!ちょっとまって!


「せ、先輩…それ、どういう意」


「ねぇ」



私の体に温かい重さが伝わる。


「…明日、暇?」


どうしてそんなこときくの?


私の頭は二日酔いのせいで、まともに何も考えられない。


私はちいさく頷くだけ。


「ヤりたい」


…私がまともな思考力を取り戻していれば、絶対に殴ると思う。



「…意味分かりません」


思考力も判断力も無くなった私にはそれくらいしか言えない。



「意味は分かるだろ?」


そりゃぁ意味は。そこまで純粋に育ってませんよ。



「なんでですか」


「ヤろうと思う程度には君が好きだから?」


なぜ疑問形?


「私のカラダはそんな安くないぃ」


ぐでんぐでんの割にきちんと拒否した。偉いぞ、私。でも先輩もそんな甘くない。

性欲は女より抑えるのが難しいらしい。




「もう、熱い」


暑いの間違いじゃなく?


先輩は、シーツに手を入れ、私のカラダを探す。

閉じた両足の間を無理矢理割り込ませる。

やがてたどり着いた私の内股に、その手を這わせる。



「ひゃぁ…あ」


膝と脚の付け根を行ったり来たり。ゆっくり、そおっと。



「ヤりたくない?」


…完全に悪魔のささやき。乙女の貞操のピンチ。



「やぁ…っ!」



私は喘ぎのような意味を成さない言葉を発するだけ。




「君は、愛する(ヒト)としかヤらないなんていう考え?」



先輩の手が脚を離れて、上に向かう。



「ひっ…やぁ…そ…ぅいう……モノだと思いま…ぁあ!」


私の服の下に、ブラの下から。手が。



「そんな考え、今夜限りだ」


先輩の心地良い低音の声が私の耳を掠めた。







翌日、私は先輩の宣言通り、自分の考えを捨てた。

結局、抵抗出来なかった。


あの甘い夢が私を狂わせた。今の私は快楽を求め続けるだけ。

心は要らない。そのかわり、一晩の夢を。

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