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●257日前



本作のコミカライズを担当してくださったぺぷ先生と新しいコミカライズがスタートしますのでご連絡です。

『愛され聖女は闇落ち悪役を救いたい』

KADOKAWA フロースコミック様にて

漫画/ぺぷ先生 キャラクター原案/春野薫久先生

コミカライズ2025/08/29日より開始です。




デスゲーム漫画の黒幕殺人鬼の妹に転生して失敗した。小説版にはない二人のその後も収録したコミック最終巻⑥巻が発売中です。


そして本作が韓国のRIDIさん(電子ストアサイトです。国内でいうシーモアさんやピッコマさんです)

RIDIAWARD2024(2024年のお祭り)の次に来るマンガ賞を受賞しました。ありがとうございます。




 他人の気持ちなんてどうでもいい。誰が死のうがどうなろうが関係ない。でも、生きていくうえでそれは「普通じゃない」ことで、普通じゃないものは淘汰される。


 だから、正直野島についても舞が不謹慎なことを言おうがどうでもいい。


 むしろ、俺は刺されることを期待していた。


 三人も四人も殺した男が刺すのだから、さぞかしいい景色だろうと。


 でも校長が野島を早く帰してしまったことで、せっかくの背中に刃物が刺さる瞬間が見れなかったから落胆した。でもまぁ結局死ななかったし、刺さる光景を見ていても死ななかったことに今度は気落ちするんだろうけど。


「それに、犯人捕まるまでの間、舞のこと心配に思ってたんだからね?」


 もっともらしく俺は不安げな顔をして、いいお兄ちゃんを演じる。嘘だけど。


 出来れば刺されてくれないかと思っていた。妹に死んでほしいとまでの感情を抱かないけど、間近で人が刺される瞬間には興味がある。被害者の特徴が茶髪のセミロングと聞いて、舞の特徴とはずれたことに気落ちしたくらいだった。


「あっ駅ビルもうこんなに出来てるんだね……」


 しばらく歩いていると、舞がどこかうんざりしたような、嫌なものを見る目で最近建設が始まった建物に顔を向けた。まだ完成すらしていないのに宣伝目的か大型モニターが取り付けられていて、家族、友人、恋人、みんなで行こうなんて安っぽいプロモーションを繰り返している。


 人間は一人では生きていけないらしい。心と心で支え合わないと辛くなって倒れてしまうのだと、小学校の道徳の時間に先生が言っていた。


 でも、果たして本当にそうだろうか。人は恋愛をして子供を作り育てていく。そうしないと人間が増えず国が成り立たなくなるからそう教えているだけで、実際は違うんじゃないかと思う。


 少なくとも俺は一人でいることに対して、「寂しい」とも「辛い」とも思ったことがない。


 そもそも悲しみを覚えた感覚もあまりない。本や人間を見ていて、どういうときに「悲しい」「辛い」と思うのかは分かる。けれど、それは知識として仕入れることが出来ただけで、身についてはいない。


 思えば舞は良く泣きよく怒りよく笑う。食べ物を食べて、美味しいと笑い、テレビを見て悲しいと泣く。たまにテレビを見て怒ってる時もある。あそこまでころころ感情を変えて疲れないのかなと思う。


 きっと、舞は人間らしいにカテゴリに分類されるのだろう。


 人間同士の関係性を描くモニターと、それを眺める舞を見て漠然と思った。





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