○307日前
本作のコミカライズを担当してくださったぺぷ先生と新しいコミカライズがスタートしますのでご連絡です。
『愛され聖女は闇落ち悪役を救いたい』
KADOKAWA フロースコミック様にて
漫画/ぺぷ先生 キャラクター原案/春野薫久先生
コミカライズ2025/08/29日より開始です。
デスゲーム漫画の黒幕殺人鬼の妹に転生して失敗した。小説版にはない二人のその後も収録したコミック最終巻⑥巻が発売中です。
そして本作が韓国のRIDIさん(電子ストアサイトです。国内でいうシーモアさんやピッコマさんです)
RIDIAWARD2024(2024年のお祭り)の次に来るマンガ賞を受賞しました。ありがとうございます。
もう、帰り道でどうにかするしかない。
家に帰れば朗読会の仕事をしなきゃいけなくて、学校でも座っている間生徒会の仕事をしなきゃいけない。校内朗読会スケジュールが明日に迫った放課後の帰り道、私は眠たい気持ちを抑えながら兄の手に齧りついた。
「えっ何?」
歩いているときに突然腕に齧りつけば、驚くだろう。そんな私の思惑も空しく兄は小馬鹿にしたように笑うだけだ。驚いてくれない。やれやれみたいなそんな反応だ。もしかしたらこの2日間寝ずに朗読会の準備をしているから、睡眠不足によって異常行動を起こすと予測されていたのかもしれない。そうしたら噛み損だし兄も噛まれ損だ。
「さてここで問題です。私は今どういう気持ちでお兄ちゃんの腕を齧っているのでしょうか」
兄は聡明だ。何でも予想通りの結末になってしまうことを悩みにしているほど。でも私の真意は絶対掴めないだろう。「そんなこと分からないよ。眠いの?」という返答に首を横に振って、私は燃えるように赤い空を見上げた。
「明日で終わるといいね。朗読会」
「まぁ終わるでしょ。野島先生も一回やれば気が済むだろうし」
兄は溜息を吐く。やはり先生の存在は兄にとってストレスになっていたのだろう。確認してはいないけど、縁側にある死体安置箱にしまわれた虫は増えているはずだ。私は憂鬱な気持ちで景色を眺めながら、家へと帰っていったのだった。
本作のコミカライズを担当してくださったぺぷ先生と新しいコミカライズがスタートしますのでご連絡です。
『愛され聖女は闇落ち悪役を救いたい』
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