2話 重なる不幸と巻き戻る時間
しばらく試練場をうろうろして、バグが治るまでの間モブを狩っていようと思ったけど、モブは中ボス前まで行っても1匹もいなかった。まあいないならいいか、という感じで転移で飛んできた場所にいって魔道具のテントを出してそこで一晩明かすことにした。精神的にもなぜか肉体的にも疲れているような感じがして、すぐ眠りについた。
朝?だ。
室内だから朝かどうかはわからないけど、朝だろう。
昨日は疲れていたから特に深く考えずに試練場の中で寝てしまったけど、もしあの後モブが沸いていたら殺されていただろう。
まあひとまずテントなどをしまってから、試練場の外に行って他のプレイヤーに事情を聴くか。
ブッブー
「ん?」
’インベントリ内の容量を超過しているため収納できません’
こんなこと今まで1度もなかったんだけど、商店で回復POTを買ったときとか、試練場の中でPOTをもらったときとかもこんなことなかったから、バグとは言いにくい気がする。
一定の条件下でとかなのかな?
’収納の可能な他端末があります。そちらを装備すればインベントリ内のアイテムを移動させられます’
これは小さな世界のことだろう。今の僕はレベルが1になっていて装備していた武具もレベル制限があったために全部脱いで全裸状態だ。まあアバターを着ているから丸出し状態ではないのだが。
ああアバターの説明をしていなかった。アバターはこのゲームのリアル資金の回収元だ。有名ブランドや、デザイナーなどからデザインをもらい、それを数量限定で販売をしていた。数量限定でまず再販売することはない。まあ季節もののサンタコスや、元から人気があるメイドコスや執事コスなどは常時並んでいたが、それとは違うデザイナーなどがデザインした物などはがっつり限定品だった。
まあとにかく今は全裸ではないけど装備は一切してない。
装備するのは現状装備できる装備は、幻惑の耳飾り、到達者の耳飾り、腕輪の小さな世界この3つだ。
ほかの部位は初心者と転生してレベル1になった人は最初に入手すべき、といわれている訓練兵シリーズだ。レベル1から装備できるソリッド装備だけどレベル10あたりまで使えるなかなかな装備だ。
ブッブー
「・・・へ?」
訓練兵シリーズははじかれてしまった。ステータス画面を見たけど変わったところは無い。いやレベルが1になり、種族が動物人間「双生」となっているところくらいか。「双生」のところが意味わからないが、まあ後々わかるだろう。
’これらの装備を装備可能にするにはリメイクをする必要があります。リメイクを行ってください’
少し頭をひねっていたがリメイクは鍛冶の中級職で覚えられたはずだ。獣人などでは装備できない装備を再調整して使えるようにする。っていうスキルだったはずだ
’リメイク費用は素材がなあい場合5,000,000,000tです。
注:動物人間用にリメイクする場合装備の性能が著しく低下します’
「・・・えっと?いち、じゅう、ひゃく、せん・・・5Gt・・・50億とかオッカシーナー」
ほんとにおかしい、最序盤装備だぞ?これ、それなのに50億とか、もしかしてボスのドロップが300Gtもあったのはこれでか・・・はぁこれなら回復アイテムとかを爆買いしたほうが安上がりに済みそうだ。いや安くなるだろう。
まあ幸いこの試練場周辺は1~5レベルの低レベルゾーンだ。この種族は全ステータスがほかの職よりも30レベル分以上高いってことだし危険はそれほどないだろう。
ひとまず外に出て消耗品とかを買い込むか
「まぶしっ!」
僕は試練場の外に出て驚いた。ゲームを快適にするために、暗いところでは明るく、明るすぎるところでは暗く、そうゆう調整がされているはずだったのに薄暗いところから出てまぶしいと感じた。
そして目が慣れてから僕の視界に飛び込んできたのは何もない、そう臨時村としてにぎわっていた場所とは思えないほど、試練のUPデートをされる前と同じように何もない試練場前広場だった。
また今回もかなり短くなってしまいました。
まあほんとはもっと進むはずだったのですが、書いてる途中であれ?ここって切りやすくね?って思ったのでそのまま切りました。
タイトルを考えるのは手間でしたが次各内容はかなり細部まで決まっているのですぐに投稿できると思います。