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2話 終わりの始まりってなんやねん


「んぅうう~~・・・ はぁ」


 ログイン出来た。まあ失敗するはずないんだけどね。

 異常は・・・無し。準備運動しながら今日の試練挑戦のプランニングしないとな


 いま僕がいるのは「最後の最高の試練」を受けれる遺跡周りにある臨時村だ。出張村ともいう。

 そこにあるNPC宿の、試練前の出張宿、に泊っている。値段もそこそこ、食事もそこそこ、部屋もそこそこって感じの普通の宿だ。安宿もあるし、高級宿もある。でも僕はこの普通な宿に泊まっている。

 現実ではかなり節約生活をしてたのに高級宿はなんかむずむずするし、安宿は雑魚寝だからなんかヤダ。もう24になるのにまだ童貞・・・ってわけじゃないんだけど、少し思春期が引きずられてるのかもしれない。まあゲームマネーはSCHサーバーチャンネルランキングの資金ランキング、OSCHオールサーバーチャンネルランキングともに1位だ、昔2位の人に


「どれだけお金ためても1位になれない」


 って言われたことがあった。その時の僕の資金額、78Gtir(78ギガティア)、2位の人が25Gtir(25ギガティア)、3倍以上だ。ちなみにこのゲームでのお金の単位はTirだ、その時に話した2位の人に


「なんでそんなにお金があるの?金策を聞きたい」


 って聞かれた、ただ職ごとの熟練度を上げて、種族ごとのレベルを上げて。狩り中に出たものを売る、全部売る。それだけだ。もちろん使いもする。だけど2種族目のレベルがカンストして、30職目の熟練度がカンストしたあたりからほとんどお金を使うことがなくなった。

それもそうだろう、次やる職の装備は、熟練度上げ中に必要な装備が出るところで狩ればいい。それだけだ。カンスト職数が20超えたあたりからボーナスの数字がかなり高くなってきて、狩り効率もドロップ率も体感でわかるぐらいに上がった。

 短時間でいっぱい狩りできて、なおかつドロップ率も微々たるものだけど上がる。そんな状態だったらお金使わなくていいくらい、レアドロップのはずの装備が落ちてもおかしくないだろう。それにダブりもする。ストレートで、必要装備全部そろうはずがない。ダブった分は競売所に出せば高額で即売れする。

 そんな状態で溜まらないほうがおかしい。その話をしたら、唸っていた、言ってることはなにも間違ってない。ただそれを可能にするだけの努力をするのが大変なんだから。

 

 話がそれたけど、とにかく資金は膨大な量がある、豪遊しても使いきれないだろう。まあカジノとかで全財産を賭けに出すなんてことをすれば瞬溶け以外ありえないけども。

 資金がいくらあっても足り場合が出てくるかもしれない。もちろんそうそう、そんなことは起きないだろうけど、僕はリアルで借金生活をしていたから、もともと節約家だったのが極まった結果だろう。

 それにこのゲームの宿は雑魚寝じゃなければ、セキュリティは宿代が高かろうが安かろうが、変わらない、それなのに平均的な宿じゃなく高級宿に泊まるなんて、お金がったとしてもそれはただの見栄っ張り、無駄遣いだ。ただその分浮いたお金はこのゲームの料理、スイーツとかに消えていくんだけどそれは・・・ね、まあ節約した分のご褒美ってことで許しておくんなまし。ゲーム内ならどんなに食べても太らないしね


ふぅ

 準備運動も柔軟も終わった。


「行くか」





「いらっしゃい!何をお求めで?」


「HP回復POTの超級2個、特級5個、高級15個、MP回復POTはその各種倍の量貰えますか?」


「はいよ!いつもあんがとなっ! 124万tのところ少し安くしといてやるよ!120万tでいいよ!」


 店長がおまけをしてくた。このおまけはNPCとの親密度が上がると30%~80%の確率で起こるといわれている。親密度のあげ方は簡単だ、何度も話しかけ、商店などをやっているなら商品を買い、やっていない一般NPCならプレゼントや世間話をする。ちょっとしたギャルゲーだ。

 そしてこの親密度を上げるのにかなり貢献しているのが「魅力度」だ。この「魅力度」は、神秘的、怖い、魅力的、面白い、の4種のからなっている。

 神秘的はいわゆる中性的かどうかで変わり、

 怖いは、そのまま怖い顔のことだ。怖いが高いと単純に親密度が上がりにくい。ただ上げれないわけではなく、怖いが高いキャラで親密度を上げるとおまけをしてくれる確率が高くなる。

 魅力的は自分のキャラの性別、男なら男としての、女なら女としての容姿での魅力が高いかで変わり、

魅力的が高いと異性のNPCの好感度が上がりやすい。

 面白いは、いわゆるネタキャラメイクだ、面白いが高いと同性のNPCの好感度が上がりやすい。


 実は異性NPCの親密度が一定以上になると恋愛イベントになり、うまくいけばそのNPCと付き合うことが出来る。ほんとにギャルゲーだ、それにこの使用のせいでVR彼氏彼女というのが出来て、のめりこむお方々が増えたとか増えなかったとか。


 そしてこのおっちゃんはあと1週間で3か月の付き合いになる。2か月前にはもう親密どカンストしてたよ

 


「おお!! ありがと! よっ!おっちゃん太っ腹!!」


「はっは 世辞行ってもこれ以上はまけられないな」


「いや4万tでも負けてくれるならすっごく嬉しいよ」


「そうかいそうかい、今後とも当店をひいきに頼むぜ!」


「はーい、じゃあまた」


 資金的に余裕がある、なのにこんな少量しか購入してないのは、「最後の最高の試練」はアイテムの持ち込み数制限がある。それがHP回復POTは超級2、特級5 高級15、MP回復POTはHP回復POTの倍、それが制限の上限だ、それに全ステータスはレベルは30相当に下げられてしまう。

 これは試練突破後の新種族が、他種族の同レベル体と比べてレベル30分ほどステータスが高いため、この試練を突破後は新種族のレベル1に戻ってしまうため、実際そうなっても、問題がなく動けるようにってことだと思う。

 ただ職業の熟練度とその職ごとのスキル熟練度はそのまま転用できる。そのためそのまま熟練度は下げられずに使える。そして職業は最大3つ同時にセットが出来る。最初は1つだけなのに対して、2つ、3つ目を開放する専用クエストがある。それを全部突破するのは最初の目標ともいわれている。


 カイゼ

 種族、Lv90 人間

職業、Lv60 剣帝・ソードカイザー、Lv60 深淵の暗殺者、Lv60 マスターテイマー


HP 65,250/65,250 (22,500 +9,000 +3,000 +9,000 +19,500 +2,250)

MP 18,900/18,900 (5,400 +750 +2,000 +3,000 +7,000 +750)


ATK 3,850 (+3,500)

DEF 3,750 (+100 +250 +70 +150 +80)

MAT 3,600 (+0)

MDF 9,000 (+200 +500 +140 +300 +160)


POW 120+150+30 (+345 +35)

Vit 60+20+60 (+130 +15)

INT 15+40+60 (+140 +15)

DEX 60+60+30 (+225 +25 +18 +2)

SPD 30+90+30 (+190 +20 +45 +5)

LUK 20+50+150 (+90 +10 +45 +5)


称号、孤高の狼 

   孤高の頂点

 称号ボーナス、全基礎ステータス(VIT,INTが上昇してもHP,MPは上昇しない)

        1×1.288 = (1×1.12×1.15)


 これが今の僕のステータスだ

 それと職ごとの熟練度MAXボーナスはDEF、MAT、MDF、POW、SPD、LUK、がそれぞれ上昇し、この上昇値は同列職の1次2次3次それぞれに設定されていて、ステータスには表記されない、隠しステータスになっている


 試練の間の入り口が見えてきた


「あっ!ガイザ!今日も挑戦するんだ」


「まあね、今回で記念すべき70回目、前回ボスの白狼のHP3割まで減らせたからね、その時と同じ職編成で再チャレンジするよ、今日こそクリアするよ、身体能力値も更新したら過去最高だったからね。きっと行けるはず」


「あー 身体能力値か、あれ私もカイザさんに習って1週間ごとに更新してるんですけど、ほとんど変わらないんだですよね。なんでカイザさんあんなに上下、っていうかリアルで身体づくりしてるとは言ってもなんであんなに上がるんですかね?今日のTowitter見たんですけど跳ね上がってましたし」


「あー、なんでだろ。今日は借金返済がやっと終わってね、テンション高かったからかもしれない。」


「お!やっと借金返済終わったんだ、大変だったねもう10年くらいたつんだよね」


「だね~、母さんが意地張らなかったら5年くらい前に返済終わってたんだけど、裁判もして借金額軽くなったから今日で終わったんだよ、裁判しても減らなかったらあと20年は返済終わらなかったと思う」


「まじか、なんか変わってる親御さんだな、」


「だね くすくす、 変わってるけどいいところもあるしいい家族だよ」


「そっか、返済完了パーティーもしたんですよね?私たちも呼んでくれてもよかったのに」


「まあそれは後々ね、今日は家族パーティーだったから、二人を呼んでパーティーするときはどっかの居酒屋の個室でも予約して飲みに行く?その時おごるよ」


「ほんと!?やったぁ」

「まじか、財布からになるまで飲んでやらないとな、覚悟しとけよ?」


「お手柔らかにお願い、 あーでも今日試練も突破するからね、そのパーティーは二人におごってもらおうかな」


「あんまり、高くないところならいいですよ」


「割り勘ならいいぜ」


「ちょっとタクム!」


「冗談だ! まあ今日の挑戦で突破で来たら俺がおごってやろう」


「楽しみにしとく、じゃあ今のテンション高めの状態で行って、突破してくるよ。また後でね」


「おう!あとでな」

「いってらっしゃい!」


 あの二人は3年ぐらいリアルでの付き合いがある 拓夢と神奈だ、PNプレイヤーネームもそのままタクム、カンナァ、で二人はカップルだ。ちなみにカンナァのほうは資金ランキング2位の人でその時、タクムと3人で話すようになって、住んでるところも近いってことで定期メンテナンスの日にたまに会ってる。

 2人は23歳の僕の1個下で、タクムは孤児、カンナァは両親を早くに無くしていて、孤児院からの付き合いで今、両方大学生だ。2人とも僕がFXのやり方を教えてそれからバイトの量が減って、ゲームをやれる時間とか、デートの回数が増えたって喜んでたのを覚えてる。

 僕は一匹狼称号を取るために二人とはPT組んだことないけど、一緒に冒険をしたことはかなりの回数ある。雑談をしたり、狩りのルートを教えたり、決闘場で対人の練習をしたり。フレンドは30人ちょっといるけど、一番付き合いが濃いメンバーかな。


「タクムさん、さっきのカイゼって一匹狼のカイゼですか?」


「ん?そうだな、全種族、全職業、オールカンストで、PSプレイヤースキルもかなり高いトッププレイヤーだ」


「全種族、全職オールカンスト!? それマジですか・・・借金どうこうって言ってたけど、ニートじゃないんですか?」


「ニートじゃないな、いや仕事をしてない人がニートにならニートだけど、リアルマネーを稼いでるかどうかって意味じゃニートじゃないな」


「仕事をしてないのにお金を稼ぐ?パチンコとかスロットとかの賭け事ですか?」


「いや FXでかなりの額稼いでるな、ここ7年の平均年収3600万になったって言ってたし、俺たち

もFXのやり方教わってな、それからだいぶお金と時間に余裕がでるようになったな」


「へぇ・・・じゃあ身体能力値が上がったって言ってましたけど、昔は太ってたんですか?」


「いや全然太ってなかったな、俺たちが初めて会ったときもかなり鍛えててな、その上イケメンで、正確良くて、お金持ちで・・・くそうっ!」


「は?イケメンなんですかあの人・・・それに鍛えてるって言ってもどうせジムで筋肉付けてるだけのボディビルみたいな感じですよね」


「そうゆうわけじゃないですね、毎週水曜日の定期メンテナンスの時間はずっとボクシングジム行ってますし、中学は空手部で中高と剣道の授業があって黒帯の剣道部員と試合しても勝率5割切ることはなかったって言ってましたし、体も鍛えて、技術も鍛えて、って感じでかなりかっこいいですよ。タクムと付き合ってなかったら好きになってたかもしれないですね、まあ好きになっても付き合ってはくれなかったと思いますが」


「そうだな、あいつは何で9年も彼女いなかったのかがわからないくらい、高スペックだよな。身体能力値3000超えてランキングもトップ100に入ったって言ってたし、でも身体能力値2000ちょっとから一気に1000も上がるってえぐいな、まあそれだけ努力を続けてる人だけど、勝ち組になるべくしてなったって感じだわな」


「・・・すごい人なんですね」


「まあな、どれだけすごいことしても威張らないし、母親と妹、どっちも義理だけどなのに家族3人分の生活費全額出してるしな、妹さんも来年から大学生でその学費も出すんだろうし」


「え!! あの人の妹今高3なんですか!?、彼氏いるんですかね?」


「いないだろうけど、手は出さないほうがいいと思うぞ?」


「なんでですか?」


「まえ、あいつのボクシングジムに妹さんが迎えに来た時、にボクシングジムの人がナンパしてな、かなりしつこくて、妹さんが泣きそうになってな、そしたらあいつマジ切れして・・・思い出しだたけで寒気がする」


「あの時怖かったね、いや怖かったけどあれくらいしっかり守ってくれるのはちょっとキュンキュンしましたし、イケメンだし終わったときに、ゆうちゃんの頭撫でてた時の表情すっごく優しかったし、カイゼさんがジム行くようになってから女性会員が5倍になったって言ってたけど、その気持ちがよくわかります」


「そう・・・なんすか・・・」


「カイゼさんの彼女になる人は幸せ者ですよ、でもカイゼさん優しいから何人にも告白されたら断れなさそう。まあ何人も彼女が出来ても、全員がそれを知ってるなら、許せちゃいそうですね、普通なら女の敵ぃ!!ってなるんでしょうけど」


「まあカイゼだからな」


「かいぜさんですしね」


 そしてPTメンバーがそろうまでの少しの間、タクム、カンナァ、モッブの3人の会話はカイゼのことで盛り上がるんだた。


 ついでに身体能力値は筋力、持久力、関節の柔軟性、などを測定し、それを数字に直したもののことを言います。男女の平均を1000としてその数字から、上下します。体を鍛えたりストレッチ、ランニングなどをすれば上がりますし、怠けて太ったりしたら下がります。またこの数字をもとに安全装置の設定もしています。

モウヤダ ステータスかくのマジしんどい1番時間かかった、もう2度と書きたくない

結局職ごとの熟練度カンストによるボーナスは表記してません、何種類の職を作るかも決まってないですし、その職すべてをカンストさせてるっていう設定なので、その職ごとにボーナス値を考えるのもマジダルイ禿げそう


本文に入れていたステータス紹介は正直小説的に必要な情報ではないので削除しました

この回の後に新しく説明回を追加します

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