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1話 終わりの始まり

 数話の序章を挟んでからの異世界の話にするつもりです。少しの間はゲームの説明などをしながらになるので、適当にはがし読みでいいと思います。

「借金返済完了を祝って、かんぱ~~い」


「「かんぱーい」」


「ゴク ゴク ゴク ゴク くぁあああ、借金が無くなった後のビールは美味しいねえ」


「母さん、淑女なのにオジサン臭いよ」


「なぁにぃ? こんなおばさんに淑女なんて言ってくれるの?嬉しいねえ抱いてもいいよ?」


「はぁ・・・お母さん、かいにいと血がつながってなくても親子なんだよ? それにいくら借金返済完了が嬉しくてゆうが返ってくるまでお酒飲んでたとしても、その発言ははしたないよ」


「まあいいじゃないの、8年も何もないのよ?欲求不満なの!!!」


「わかった、わかった 母さん、機会があったらしてあげるから落ちついて」


「か!かいにい!?」


「どうせこんなに飲んでるんだから、酔いがさめたら記憶飛んでるから大丈夫」コソコソ


「そおかなぁ、まあ、かいにいがそういうならいいけど」コソコソ


「なあに 内緒話してんのよ、ゆうちゃんも一緒に3人でするの?いいよぉ」


「「はぁ・・・」」



 僕たち武田家は結構な額の借金があった。僕の父さんの借金だ。

 母さんと再婚する時にはもう借金があったらしい。前の母さん、僕の産みの親の方の母さんと別れる原因になったらしい。

 今の母さんと結婚するときに借金はあるという話はしてたらしいけど、具体的な額は教えて無くて、すぐ返せるといってたらしい。そして7年前、僕が高2になった時の春、父さんは蒸発した。


「借金が返せないくらいに膨れ上がってて、首が回らなくなった、ごめん。」


 そう書置きがあった。その時の借金の総額3000万、利子は入ってない額でこれだ、借金を返すために借りて、またその借金を返すために借りて、結局計5社からの借金をしていた。

 わが父ながら情けない、クズ過ぎだ。前の母さんに見捨てられた理由がよくわかる。そしてその後の借金を借りるときの後続人に母さん、今の母さんを指定していたらしい。前の母さんのを後続人にしていた借金は返しきってたらしいけど、無断で後続人を指定するのはあり得ないと思う。


 前の母さん、今の母さんってめんどくさいな、前の母さんが雪菜、今の母さんが麻里奈だ。

それで妹の優香は麻里奈母さんの連れ子、6つ下の子今年で18の高校生3年だ、実は優香は母さんが19歳になるときの彼氏に孕まされて逃げられたらしい。はぁ・・・

 

 さっきの会話を聞いてもわかるように結構軽い性格をしてる37歳、ダメ男を好き、好かれる人だ。それにたちが悪いことにはかなり容姿がいい。すっぴんでも30代前半に見えるほど若々しいし、化粧したら20代前半に見られたりする。たださっき言っていたように、ここ最近は起きて仕事、寝て仕事、なんて言えるくらい仕事ばかりで、父さんが蒸発してからご無沙汰だったらしい。


 麻里奈母さんは僕が7歳、小1になった時に家族になった。事前に話もなく、いきなり家に来て、


「開世君だね、今日からお母さんになるからよろしくね」


 といわれた。その時のことは今でもはっきり覚えてる。それに恥ずかしながら僕の初恋の人だ、さっきの抱いてもいいよはちょっと不意打ちで危なかった。もう吹っ切れたはずなんだけどな・・・

 まあそんなわけでこの家の人は、優香以外ちょっと問題ありだ。優香も母さんに似て美人さんだから変な方向に、変な人に引っかからないで欲しいな。


「かいにいどうしたの?もう酔っちゃった?」


「ん?うんん 違うよ、僕が借金返してたら3年以上前に返しきれてたのになって」


「だめよ、あの借金はお父さんのなんだから私が返さないと」


「でも父さんのと血つながってるの僕だけだよ?父さんの両親が生きてたらまだそっちに頼んでもよかったかもだけど、それに言っちゃ悪いけど母さんと父さんは結婚してるけどその間に子供もいないし」


「こら、あのくそおやじのことを出すんじゃない!!借金残して蒸発しやがってからに、それにね、かいちゃんもゆうちゃんも、子供なんだから気にしなくていいの!」


 ・・・くそおやじて、僕の話聞いてた?一応僕の血のつながった父親なんだけど・・・

 まあ、くそって部分には同意かな。


「でも生活費の大半、光熱費、家賃、食費出してるの僕だよね?結構頼ってるよね?そのまま頼ってくれてもよかったと思うんだけど、僕の貯金だって億単位であるんだから」


「うぐっ・・・、わ、私が稼いだお金は全部借金返済に回してたから、生活費に回せなかっただけですぅ」


 そう、僕は2か月前に24歳になったけどその時には貯金が3憶8千万あった、いまは4億超えている。高校生になった時からバイトをして、貯金をして、最初の1年はカプセル型VRマシンを買うためにお金を使っていた。その後はほとんど使わずに貯金をしていて、卒業の時には250万弱あった。そのままバイトを1年を続けて、その1年に稼いだお金とほぼ同額の100万をFXにぶち込んだ。その時運がよく結構値下がりしてたアメリカドル、1ドル85円、2年ほどずっと下がったままで、安いから買った、という素人丸出し、の買い方をしてその2日後に1ドル130円台まで跳ね上がった。そのおかげで2日で50万の稼ぎ。

 さすがにビビったのを覚えてる。だからといってバイトをすぐに辞めず、FXの容量をつかむまで続けて、波に乗り始めてからバイトをやめて本格的にFXで稼ぐようになった。それからとんとん拍子で月単位で見たら赤字はバイトをしていたとき以外1度もない。正直このまま母さんと優香を養っていけといわれても何とかなりそうなレベルだ。


「それにしても弁護士様様ねぇ、たった1か月の裁判で借金がほとんど消えちゃったんだから」


「それはね、まったく父さんは何てところでお金借りてるんだよ・・・暴利を取るところでもちゃんと返済の書類を発行してくれてたからよかったけど、もしそれもなかったら真っ逆さまだったよ」


「そんなにひどかったの?」


「まあね、裁判で法を無視して取ってた利子が返ってきて、それから今後利子を取らないように、って言ってくれなかったらもっと長くなってたよ。利子が返ってきただけだったらあと3年くらい、利子も帰ってこなかったら20年以上かかってた」


「そんなに・・・ひどいね・・・」


「そうよそうよあと数年遅れてたら私40台になってたわよ、そしたらおばさんの仲間入りでかいちゃんに娶ってもらう計画がご破算になるところだったわ、更年期まだ来なくてよかった」


「はぁ・・・母さんまだ父さんとの離婚届けまだ出してないでしょ?あと2年たたないと母さんだけの署名だと離婚できないよ」


「なんよお、そんな法律無くなってしまえばいいのよ・・・ いや・・・そういえばかいちゃん、あの爺が蒸発する前から彼女いなかったわよね?ちょっと熟れすぎちゃったけど私なんてどお?女の食べごろは35から36らしいわよ?」


「お母さん今年で38でしょ、過ぎてる」


「ひどいゆうちゃん、2歳なんて誤差よ誤差! それに18にもなってまだおっぱいCだからってお母さんに嫉妬? 私がそのくらいの時はFになりそうだったわよ?」


「お母さん!! かいにいがいるところで胸の話しないで!」


 はぁ・・・、僕が高校卒業する時ぐらいから性にオープンだったけど、酔っててさらにひどくなってるな。


「母さん酔いすぎ、セクハラだよ」


「かいにい・・・///」


「なぁに? かいちゃんむらむらしてるの?私がスッキリさせてあげる、今夜は寝かさないよ?」


「・・・ん?おこるよ?」


「起きる?もう立っちゃった?ここでしてあげようか?」


「お母さん!!服脱がないで」


「もう、なによ・・・まあかいちゃんあとでいっぱいしようね? ふふっ

 お風呂行ってこよ~、・・・覗いてもいいのよ? ふんふんふ~ん♪」


「「・・・」」


「いつまでも若いっていうか若すぎっていうか・・・」


「かいにい、お母さんとするの?」


「ん? いや?溜まってるっていうのも嘘じゃないから、もし襲われたら抵抗できないかもしれないけど、この後Final+αやるからね、カプセルの中は行っちゃえば大丈夫だよ・・・きっと。さすがにカプセルの中にまでは入ってこれない・・・はず・・・」


「自信ないね」


「まあ、母さん相手だからね、カプセル内に入ってる意識のない人を殺すってことが出来ないようにかなりしっかり、ロックかかってるはずだけど、なんかそれも解除されそうで怖い・・・」


「・・・まえ家のカギ忘れたときヘアピンでピッキングしてたもんね、それにお風呂のカギとかもかけたはずなのに、入ってきたりするし・・・ ちょっと心配・・・」


「・・・うん。あの人はダメ男には引っかかるのに変なところでスペック高いからね」


 あの人は2年前に寝てる僕のへやに入ってきて襲おうとしたことがあった。中学から高校まで運動部に入ってて、高校卒業からもずっと筋トレとか、ランニングとかの体力づくりも欠かさないで、バイト辞めてから半年したくらいから毎週1回ボクシングジムに行って体作ったりしてる僕を、性的に襲おうとして一人で抑え込んだり普通にできる人だ。あの癒しボディのどこにそんな力があるのやら、あの時は優香が来てくれたから何とか服全部脱がされてあと一歩ってところで抑えれたけど。優香が来てもかなりギリギリだったのを覚えてる。


 あとで聞いたら、他の男は信用できない!でも若い人のを咥えたかった、僕は体も鍛えてるし顔もいいからちょうどいいし、子供が出来ても稼いでるからダイジョブだと思った。って言ってた、血はつながってないけど自分の息子を襲うダメ女って優香がさんざん怒ってたのに全く懲りてなかった。まあそれ以来カプセルに入って寝るようになったから大丈夫だけど、もう2年も経つんだ何か対策があっても驚かない気がする。


「それで優香、大学はどうするの?あと半年と少ししかないよ?」


「あー、それは・・・い、行かなくてもいいかなって」


「駄目だよ、母さんも大学行かないで働いてたって言ってたけど、ちゃんとした会社で働ければちゃんとした人捕まえられるかもしれないでしょ? それに中途半端なところで働いて、ダメ男に捕まったら母さんみたいになるよかもよ?」


「うっ・・・それは・・・いいようなやなような・・・」


「いい訳ないでしょ、お金だって僕が出すから、母さんが働かなくなっても大学生でいる間の生活費も、学費も負担できるだけの貯えあるし、浪人してもいいから大学は通いな。それにバイトも続けるんでしょ?ならそのお金今まで見たいに家に入れなくていいからゆっくり羽伸ばしな、大学は恋愛の世界なんて言うんだから、彼氏作ってもいいし、できれば変なのには引っかからないで欲しいけど。」


「かっ彼氏はいらない、 おにいといれたらそれでいいし」


「え?最後のほう聞こえなかった」


「もう!!いいかいにいの馬鹿!!」


そう言って優香はリビングから出て行ってしまう。


「ゆっくりでいいから大学のこと考えるんだよ~?」


「うるさい!ばかっ!」


 ・・・反抗期か・・・優香はこのまま来ないと思ってたんだけどついに来てしまったか。


 まあいいか、片付けしちゃおう


 優香にはできれば大学に行ってちゃんと胸を張っていられるようなところに就職してほしい。

 僕はFXをやってる都合で携帯とかPCを見れないような状況になるバイトは、あまりできなくてかといって何もしないと暇で暇で、退屈と孤独は人を殺すなんて言うからFinal+αをやりながらVR世界の中での移動中とか、にFXとにらめっこしてたけど。飲食と排せつ、食事の準備、あと入浴と掃除とかの家事以外はほとんどINしてたから、ニートやら、親のすねかじりとかいろいろ言われたのを覚えてる。

 実際には僕が母さんと優香を養ってるようなものだったけれど、その原因の借金は僕の父さんが作ったものだ。いくら生活費を出してたとしても、母さんには重労働させえて、優香には恋愛とか、友達との遊びも出来ないくらいバイト入れてたし、親の責任は子の責任、なんていう言葉もあるくらいだ。借金返す側と生活費返す側が違ったとしても現状を作ったのは僕のせいのようなものだ。言い返せるはずもなく、言い返したとしても見苦しいだけだ。


 しっかり働いていれば優香もこんな目に合うってことは無いはずだ。高校の学費だけは自分が出すといってバイトをしたり、バイトをほったらかして遊びに行くとかもしてなかった。優香はしっかりしてる。家のこととFX以外はゲームをしてた僕よりもちゃんとした子だ。母さんも優香も生活費も出してくれて、その上家事までしてくれてるんだから気にしなくていいとは言ってくれたけども、1日でも1時間でも早くお金を返しきれるように、そのゲームの時間も働いてもよかったはずなのに、二人の言葉に甘えて遊んでた僕とは違う。

 母さんも歳・・といったら怒られるだろうけど、10年以上働いて、そのうち8年は重労働なんて言葉が可愛くなるくらい働いていたんだ。これからの数十年。ゆっくりしても罰は当たらないはずだ。まあその分は僕が面倒を見なきゃいけないんだけども。まあ性格に少し難があっても、母さんはナイスバディの美女だ、おかずには事欠かないし、最悪?母さんを抱くという手もある。あと2年で父さんと離婚もできて名実ともに親子じゃなくなるんだから。抱きたいって言ったら割とノリノリで脱ぎだしそうだし・・・って話が飛んだな。まあとにかくそんなことはきっとないだろうけど。優香は自由に、そして胸を張って生きてほしい。

 なんて言ってても母さんを抱くっていうのを割と本気にしてる時点で僕も大概最低だな。


 まあとにかく借金という枷も何とか解けたんだ、僕と母さんに縛られる必要はどこにもない。それにもし何かあっても何個かある銀行口座のうち1つづつは優香と母さん用に5000万ずつ、暗証番号は二人の誕生日で作ったのがある。それでしばらくは暮せるはずだ。それ以外のお金も僕が死んだ場合母さんと優香に半分ずつ、相続権があるという法的な書類も作ってある。

 やりすぎかもしれないけど、母さんは彼女を作らないようにしてた僕のおかずになってくれたりしたし、何より僕の稼いだお金を借金に全部あてるってこともしなかったし、優香は、ゲームでディスられてささくれた心を無邪気な態度で癒してもくれた。たった10年弱だったけど十分、いや十分以上に幸せにしてくれた。これくらいのお節介はあってもいいと思うんだ。


 ふう、片付け終わったけど、湿っぽい話になったな。母さんが上がってくるまでにカプセルに入らないといろいろとあぶない。貞操的な意味で、それでもいいんだけど優香に嫌われるのは少しいやだから少なくても今日はパス。


 今日は借金返済終了っていういいことがあったから、このままいいことが続いて「最後の最高の試練」もクリアできるといいな。いやいいことがあったから代わりにヤなことが起こるのかな?


 お風呂は、今日定期メンテでボクシングジムから帰ってきた時に入ったから大丈夫。明日の朝のごはんは、今日食べるつもりで張り切りすぎて余った料理が残ってるからそれでいいよね。

 朝にするには少し重いかもしれないけど、その時はいつもみたいにトーストにしよう。


「ふぅ、このカプセル、睡眠をとるためのベットってわけじゃないのにそこら辺のベットより寝心地いいんだよな。まあカプセルは1つづつオーダーメイドだから、当たり前っちゃ当たり前なのかな? オーダーメイドで30万と税・・・安すぎるけどまあお得な買い物ってことで。そういえば母さんお風呂あがったらするって言ってたけど、僕の部屋にベッドないのにどうするつもりだったんだろ、まあ自分のベッドに連れ込むつもりだったのかな・・・まあいいか」


 ’接続リンク、の準備が整いました。リンクする場合はパスワードを口にしてください’


「パスワード『底知れぬ欲求』」


 ’パスワードを確認しました。いいゲームライフを’


 このパスワードそろそろ変えたいな・・・まあ試練クリアしたら変えるか。

 新フィールドにも行きたいし、頑張らないとな。


 突破したら・・・母さん・とゆう・か・も誘おう・・・か・な・・・・・・




 ふむ、美人でちょっと、いやかなり積極的な義理の母親・・・ はかどりますね

 え?なにが?だって? さあ ご想像にお任せします。

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