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13話 仲間と食糧庫

遅くなりました忘れてましたチョー短いですすみません...( = =) トオイメ目

 大王墨、木霊木紙が最高級素材とか冗談にもならない。

 いや高級以上の等級が見つかるまでは大銀貨数枚とそれなりの値段で取引されていたが、見つかってから一時期値上がりし、すぐに大暴落した素材だ。20枚銀貨1枚、大瓶1銀貨とかそんな値段で取引されていた。


 大瓶は250mlペットボトルのようなサイズで中瓶は150ml、小瓶は50ml、最小瓶は20ml


 僕は少し早く情報を入手していたため市場にあるものを買い占め、値段が上がったころに流すという方法で荒稼ぎしたが、損したプレイヤーは数知れずといった感じだろう。

 あの頃はギルドにも入っておりその利益で宴会をした覚えがある。懐かしい


 ギルドの話は今はいいだろう、今必要なのは情報の共有と頼りになる人集めではない

 今必要なのはセーラさんの安全を優先した少数での迅速な行動だ。

 確実に目的の相手がいるであろう場所に向かう


「食糧庫?」


「はい、相手が貴族で屋敷に入られる前にセーラさんを助けられなかったら必要になる子達がいると思いますから、まあいなくても他に当てはあるので大丈夫ですよ」


 不思議そうな顔をした使用人に案内されて僕は食糧庫に向かった




 食糧庫に着いた。

 薄暗くじめじめしているかと思ったが、食糧庫は灯りをともしたら予想以上に明るく、湿気もそれほど感じない。

 だけどまぁ、食糧庫として相応しくいろんな食べ物の匂いがしてきて少しお腹が空いてくる。だから僕のお目当ては間違いなくいるだろう、通称G、奴だ。日本にいたころから問題になっていたGだ。


 端にあるワイン樽とどかすと、


 チューー


 そう、グレーマウス、鼠だ。食糧庫にいてGといえばゴキを思い出すかもしれないが、日本の僕のいた時代だとゴキはほとんど見なかった。

 昔はマンホールの中に殺虫剤を入れると大量に出てくる、なんてことがあったらしいが、世界人口が120億人を超えたあたりから食糧難が10年ほど続き、その対策として食用に飼育が始まった食用ネズミが脱走し、ゴキを食料にして大量繁殖したのだ。そのため日本でもネズミ捕りやネズミ駆除用の餌が売られるようになったのだが今はこの話はいいだろう。


 話を戻そう。なぜグレーマウスなのか、マウスでいいじゃん、てかマウスとラットって何が違うの?って思うかもしれないが、人間と同じところに住み人間の残飯などを食べているのをグレー、森などの自然に住んでるのをブラウン、ダンジョンなどにいるのをブラック、人間が飼っている2世代以降の物をホワイトと種類が分けられているのだ、この世界では。

 地球ではマウスがハツカネズミ、ラットをドブネズミというふうに分けられているが、この世界ではマウス(・・・)が自然動物(・・)、ラットを魔獣(・・)やラットマンなどの魔物(・・)の総称として使われている。


 なんて脳内説明しているが今の僕に余裕はない。なぜならグレーマウスはよくいるのに捕まえにくい動物ランキング上位だからだ。

 小さくすばしっこく、なかなか頭もよく鼻もいいため、逃がしてしまったらしばらくの間ここには来なくなってしまう。1発勝負なのだ1匹捕まえれば仲間を呼んできてもらいその子たちも一網打尽にできるので確実に1匹捕まえればいい。


 カサカサ、カサカサ


 そう聞こえそうなカニのようにガニ股で横移動をしながらネズミを捕まえようとする僕を見て案内してくれていた使用人さんたちの一部が笑っているが気にしない。

 

「ちょっ、あの動き・・・プックスクス」


 明らかに隠せていない笑い声が聞こえても僕は気にしない。気にしないったら気にしない。


「あっ!ちょっ!まて!!」


 やばい、逃でられ


 チューチュー


「マウスを探しに来たのですか?そうならおっしゃっていただければよかったのに」


 そう言い手袋を付けた手でマウスの首根っこをつまんで捕まえていた。


 使用人さんが。


おやすみ( ˘ω˘ )

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