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11話 賄賂の方法

文の間間の空白の開け方が回によって違うと思いますが、いまどうしたら読みやすくなるかという試行錯誤中なので、目をつむってくだしあ

文章を書く勉強をしていたわけではないのでかなり手探り状態です

 警備兵が教会に集まって来て、騒ぎが落ち着いてから教会の奥にあるシスターたちの休憩所のようなところに、僕とサシャ、それと領主さんが今いる。


 ここ数日のうちにセーラさんと仲が良くなった僕と、一緒にいたサシャが事情を聴かれるているが、有益な情報はない。

 なぜって、1日一緒に街を遊び歩いて、後日教会で少し話をしただけなのだから。

 僕らから大した情報がないと知るとひどくがっかりしたようだが、セーラさん捜索に協力が出来ないわけじゃない。


 特定個人の追跡方法は何種類かある。


 まず、事前に対策をしておくという方法で、個人の居場所を特定できる魔道具を持たせておく、これはかなりお手軽な方法かつ、確実な方法だ。

 欠点は敵側に没収される可能性と、肌身離さず持っていないといけないこと、そして妨害が簡単にできてしまうことだろう。


 次に探知(サーチ)系の魔法を使う方法。探知系の魔法は数種類あるが、基本的に高度な魔法だ。

 魔法行使に条件があるものもあり、1つは相手の魔力を知っていること、ゲーム時代ではいわゆるフレンド登録といわれていた。

 もう一つは相手の所持品や、体の一部を媒介にすること。体の一部というのは髪や切った爪、唾液、血液、何でもいい。ゲーム時代は専用の道具で簡単にこの条件をクリアできた。


 今回はセーラさんとフレンド登録はしてないし、体の一部は所持していない。

 フレンド登録の方はどうやるかわからなかった、という理由でしていない。

 魔法のほうは、難易度の引く方の条件を満たしていないため使えないし、条件がないほうの魔法は今の僕では使うことが出来ない。


 そしてリソースの必要ない魔道具を使う方法、これも体の一部を持っていないとその魔道具が使えない。

 もし使えたとしてもカウンター対策をしていないと魔道具が爆弾に早変わりしたりするため危なすぎて使えない。これは魔法で探知する場合にも当てはまる。対策をしていない場合は少なくないダメージを受ける。

 カウンター対策の魔法や魔道具はかなり高度なものなため、どうあがいても使う方法がない。


 そして裏技的方法がある。PTを登録していることだ、PT登録をしていると相手のいる大まかな方向がわかる。

 ただこの方法は相手と向き合って握手をした状態でないとPT申請を送ることが出来ない。そのため後手に回っている場合は論外だ。


 ここまで領主に説明したら苦虫を噛み潰したような表情をしていた。

 探知系の魔法を使える魔法使いも、非常に高価な魔道具を買うお金も作る人員もいないのだから。


 そして最後の方法を話そうとしたときに、休憩所にレベッカさんともう一人、おどおどしたようなシスターさんが来た。

 そのシスターさんは昨日の晩のセーラさんが誘拐される瞬間を見ていたのだそうだ。

 誘拐犯は、御者を含め5人の男、そしてあとからやってきた警備兵らしき人物は、遠巻きからその男たちを監視していたが、すぐにばれてその男達の1人に話しかけられていたのだそうだ。この時何かを受け取っているのを見たそう。

 巡回していた警備兵は黒だろう。


 領主が連れてきていた兵士にその巡回していた警備兵を呼んでくるように言われ、休憩所を出るときに僕が門番をしていた警備兵も怪しいかもしれないから、昨日の晩から今日の朝にかけていつもと違う行動をとっていないかどうか、確認をしてほしいと言っておいた。

 どこの誰ともわからない僕に指示されて眉を寄せていたが、領主からも従うように言われ、指示に従ってくれた。

 この部屋にいた警備兵の人は門番の周りを探れといったときに不愉快そうな顔をしていたが、現に賄賂を貰っていた可能性がある兵がいた時点で疑うなと言っても意味がないことを分かっていたのか、何も言ってくることはなかった。



 話を戻そう。


 追跡の方法についてだ、今まで話した方法はどれも現実的で確実な方法だったのだが、どれも不可能ということは残る方法は1つだ。

 下準備に数日、長い場合半年以上かかるため提案するのは渋られた方法だが、実行できた場合カウンターは一切気にしなくていい。それに今は春だ。目的の者に出会える可能性は非常に高い。


 そう、テイマーだ。

 テイマーは魔物だけを使役する物だと思いがちだが、実際は違い、ただの野生動物、そこらにいる蟻んこでも使役が可能だ。ゲーム時代ではこのテイマーという職は男女ともに大人気だった。

 野生動物もテイマーできるという情報が出回るまでは男性のほうが圧倒的に多かったのだが、野生動物、ウサギ、鹿、リス、地域によってはモモンガやカワウソなどの見た目の可愛らしい動物のテイムが女性人気を爆発させた。


 もともと男性人気が高かったのは、一部のモンスターが人化することが理由だろう。

 ワータイガーなどは男女両方人化できる、どちらも多段階変身、獣、半獣、人、に変身できたためにかっこいい、という理由で多く、そしてさらに一部のモンスターはほぼ100%美女に人化できるのだ。人気が高かったのはハーピークィーン、クィーンアント、クィーンビーの3種だろう。


 ハーピークィーンはなかなかにレアな魔物だったが、人化したとき、白、というか灰色というか銀色というか、そういう色だったために人気だったらしい。実際にアンケートでそういう結果が出ていた。


 クィーンビーは蜂型の魔物で、人化するとボンキュッボンのよくある感じの擬人化蜂だ。そして戦闘にも参加でき、蜜生産者(ハニークイーン)というスキルを持っていたため1日に1リットル分の蜂蜜、1月に100ミリリットル分のロイヤルハニーが手に入った。そのため戦闘民にも生産民にも人気が高かった。探そうと思えば割と簡単に見つかるというのも評価が高い点だろう。


 最後にクィーンアント、クィーンアントはクィーンビーよりも見つけやすく、人化したときの容姿は白い肌、例えるならくずもちのような半透明な水分を多く含んでいるかのような質感で、髪と目は黒く、気だるげというかなんというか、ジト目?なツルペタ幼女だ。

 戦闘には使えないが、力が強く物資の運搬や、貿易品の運搬、狩りなどでの戦利品の運搬などで非常に活躍した。あと蟻蜜生産者(ハニーアント)というスキルを持っており蟻蜜、と蟻酸という材料アイテムも作ってくれる。


 ハーピークイーン以外の2種は作ってくれるアイテム目的でテイムしていたが、作ってくれたその場である程度口にすることを要求されるのだ。

 口にしたとしても、それを市場に流したり、保存期限を過ぎて腐らせてしまったりすると、ものすごく悲しそうな顔をするのだ。なんでそんな顔をするんだと何度も思った。

 逆に消費しきると非常に嬉しそうな顔になる・・・表情豊かすぎませんかね?


 ネットの2チャンネルでは


「もしや聖水なのでは?」


「月一ってことはもしやせいr、おっと誰か来たようだ、」


 なんて非常に騒がれていたが、生産の材料を入手するためにテイムしたといっても過言ではないので、どこから作られてるのかは正直どうでもよかった。


 ハーピークィーンはレアすぎてなかなかテイムできなかったのだ、別になかなか見つからず、探してるうちに高レベルになってしまって、やっと見つけたのにテイムする過程での弱らせる時にうっかり殺してしまい、何度か同じことを繰り返した、とかそういうわけでは決して、そう決してそういうわけではないのだが、結局諦めてしまった。


 また話がずれてしまったが、テイマーの職では野生動物もテイムが可能なのだ。

 魔物ではない野生動物はテイムするとプレイヤーの強さに応じて動物のステータスにボーナスが付く。そして飛行可能な動物以外はレベル1でもテイムが可能なため、初心者ソロプレイヤーに非常に人気だった。


 ちなみに僕のような廃人は野生動物をテイムして、交配して非常に身体能力の高い個体を作り移動用にもしていた。


つまり野生の犬なり狼なりをテイムできれば追跡が出来るかもしれないのだ


 最長6日、野生の狼、犬などは基本的に嗅覚が高い、追跡用に品種改良された種だと7日、追跡に関して全くといっていいほど才能がない個体は1日、改良種だと2日、この基本の数字に追跡者系統のスキルが付く。追跡者のスキルレベルは1~5、1レベル上がるごとに1日伸びる。


 さらに、テイムした個体が狼であった場合、持久走というスキルが付く。こちらも1~5レベルで、基本的に種族ごとにレベルが違う。試練場の近くに森があったから、今回はシンリンオオカミが一番楽だろう。


 今は初春だ、かなり涼しいというより肌寒いといったほうがいいだろう、その場合なら3日ほどならほぼ休みなしで移動が可能なはずだ。

 3日、走り続けるということを考えるなら非常に長い期間ではあるが、大型の狼は騎獣にもなり、特徴は移動速度はそこまで早くはないが、長時間を少ない休憩で踏破できる、という特性がある。ある程度の条件はあるが、

 逆に馬などは移動速度が速い代わりに、1日に走れる時間が10時間ほどで、数日のしっかりとした休憩を挟まねば、次の走れる時間が減っていってしまう。


 数日も休まないといけないなんて野生としてどうなのよ?と思うかもしれないが、騎乗できる馬とそうでない馬がおり、騎乗できる馬は気性がおとなしく、できない馬は非常に気性が荒い。野生の馬だと騎乗できる馬はごくごく一部で、雌の割合も高い。そのため雌を守るために、気性の荒い雄が命がけで守ったりするため、問題は無い・・・という設定だった。


 あともう一種の騎乗できる動物の代表はトカゲなのだが、そちらは移動もあまり早くなく、持久力も高くない代わりに戦闘に使用してもまず問題ないというものだが、今は関係ないのではぶこう。



 ここまでの詳しい話をしていたら日が暮れてしまった。そして戻ってきた領主の兵によると、不審者を見失った男も、昨晩門番をしていた男も何やら金銭を貰っていた可能性が非常に高いのだそうだ。


 見失った男はいい酒が飲めると、門番をしていた男は言い娼館に行けると言っていたそうだ







 ボケが


更新が遅くなりました。

いい訳ではありますが、実のところ前回を投稿した3日後には半分ほど書き終わっていたのですが、ネットの動作が重かったため、クッキーや履歴の削除をしたら、小説のバックアップが全部飛んでしまったため、書く気力がなくってしまいました。

ですがバックアップが無くなったのはある意味良かったと思います。あのまま書いていたら、魔法も、魔道具も、テイムした動物による追跡もレベルが足りないなどの理由で全否定していたため、セーラさんとお別れするところになっていました。

セーラさんは渡しませんっ!!


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