第八話 ─オタと性欲のゴライアス─
誰が待っているのか知りませんが久々の更新です。
ロシア編のネタが思い浮かばなかったんで…
ごらいあす…ごらいあすねぇ…ロシアでも聞いたことねぇ名前やなぁ…
ラスプーチンは思った。どうせこいつもロクな奴でないと。
「ところでたけしこんなゴミ捨て場でなにやっとるん?エロ本漁り?」
この体の持ち主もロクでもないようだ。
「いや、ただの…散歩だよ!」
「そうか。TDN散歩か!なら問題ないな!俺はてっきりマジでエロ本漁ってると思ったぜ!でもいつものお前ならさっきの質問には『そうだよ』って答えるところだろ!いつものノリはどうしたぁ~?」
めんどくせぇこいつ。ついでにこの体の持ち主も殺す。
しかしこの体の持ち主の事を知っておかないと後々正体がバレてしまいそうだから今のうちに聞いておくのが得策か。
「なあごらいあす…俺ってどんな人間だった?」
「変態で歴史とクイズと女が好きな変態だ。」
変態の二乗じゃねぇか…
ともあれ、まともな面を聞いてみるか。
「クイズって、どんなクイズ出してた?」
「そうだな…『1969年に中国軍とソ連軍がある島で交戦した事件をその島の名前を取って何という?』とかだな。」
「それでその答えは?」
「珍宝島事件」
「大した人間だなぁ俺!」
「いくいくムクムク珍宝島事件で覚えとけってお前が言ってたんだが」
「知らねえよ!ここまで振り切ってるといっそ清々しいわ!」
「あとお前が出した問題は『中国北東部にある百万年前の火山活動による溶岩流でせき止められて構成された湖は?』とかだな。」
「答えは?」
「チンポー湖」
「恥ずかしながら何となく読めとったわ!ガチのやべぇやつや俺!」
「それにしても今日お前テンション高いな…何か良いことでもあったのかい?」
「悪いことしかねぇよ!」
口調変わってきたわボケ。
本気で性欲を司るラスプーチンさんより純度高ぇぞこの変態。やはりロシアでの行いが悪かったからこんなヤツになっちまったのか。
あまりの絶望と後悔から膝から崩れ落ちた私に、ゴライアスは声を掛ける。
「どうしたんだよたけしそんなに落ち込んで…お前が変態なのは今に始まったことじゃないだろ?今更情けなく思ってどうすんだ?もういっそ誇れよ。それがお前のアイデンティティなんだから。」
なんか良いこと言ってそうに聞こえてしまう私は末期だと思う。
ゴライアスは続ける。
「立って歩け 前へ進め あんたには立派な足♂がついてるじゃないか… まwあwおw前wのwはw粗w末wなwポwーwクwビwッwt」
右ストレートが一閃。
「何すんだたけし!妊娠出来なくなったらどうすんだ!」
「ドサクサに紛れて意味不明なこと言ってんじゃねえよ!前半のセリフの時点で天から「殴れ」ってメッセージが聞こえたわ!そんでさらっと俺のブツバカにしてんじゃねぇよ!言いたい気持ちは何故か俺自身すげぇ分かるけども!」
自分で言っててつらい。
「そうだ、どうせ暇だろ!?俺んち来てアニメ見ようぜ!」
話題変えやがったこいつ。シベリアで旅させるぞ。
「で、『あにめ』って何だ?」
「お前この日本で生まれ育ってアニメも知らない!?日本が海外に誇る文化だぜ!?」
いや知らねぇよ。正直てめーの国の文化なんか知らん。
しかし我がロシアに勝利した国の文化には興味が無いこともなく…
「おいゴライアス、今からその『あにめ』とやらを見せろ。」
「いいぜ!これから家こいよ!たっぷり見せてやるから!」
そして私は彼の家でアニメを見た。
その世界が深い深い沼だと知らずに…
続く(多分)
FGOでラスプーチン実装されたら毎週更新します(適当)