第一話 ─選ばれたのはプーチンでした。─
設定とかガバガバなのは仕様です。勘弁してください
全力ダッシュと尿意ターボにより、追っ手は何とか巻けたようだ。やはり生理的現象と思春期の性に対する思いは鋼の如し。
そして激しい尿意を感じており周りにトイレがない場合はどうすればよいか。
やはり答えは立ち小便しかなかろう。
近くにトイレがないから不可抗力といった所だ。けして立ち小便をするときの開放感がどうとかの純度の高い変態でないとだけ。
マジで不可抗力だからな?ホントに。
しかし白雪を鮮やかな黄色に染めるのはどうかと思ったので手頃な川を探すことにする。白と黄のコントラストは汚らしい。
まあどちらにせよ公然わいせつ物陳列罪は免れないのだ。
だからといってパンツにフィーバーするとかないよね!
そして裸足に服といっても布きれ一枚のこのマニアックな趣向をくすぐるこの姿で民家に上がるほどの勇気は俺にはない。
てなわけで川を探す。
探しながら走ること数分。手頃な川を見つけた。
「こ…ここで、…済ませるしかない!」
周りに人がいないことを確認してからおもむろにズボンを下ろした。
ボロン。
そこで俺は驚嘆した。
「俺のポークビッツがデザートイーグルになっている!?」
訳が分からなかった。僕の伴侶となるであろうポークビッツが急に巨大化している…それも中途半端なアレではない。例えるなら…テレビのリモコン位だろうか。でかい。ただただでかい。
「試し撃ちでもしてみるべきか…」
あらぬ願望が脳裏をよぎる。落ち着け俺。
そんな考えでは一生童貞のままだ!
喜ばしいがあることに気づいてしまった…顎髭がもっさりと生えている。これはいくら何でも高校生の俺ではあり得ない。
そしてこれまで気づいたことを整理する。
1,体力というか生命力がおかしい。
2,ポークビッツのフランクフルト化。
3,明らかに長い顎髭。
以上の事より、これは俺の体ではないと思われる。QED.
そうすればこの不可解な状況にも納得がいく。
まさかこれが異世界転生とでもいうのか…
それはそうとして今の俺の容姿が気になる。
月明かりがあるため、用を済ました後の川に顔を写してみた。
「こ…これは…」
俺は驚愕した。何故なら俺の顔は軽度の世界史オタクで夢見る花の童貞諸君なら誰でも知っている「奴」の顔だった。
特徴的な髭、高い生命力、雪国出身、そして股間に30cmの対女性特攻兵器を所持している人間といえば…
「ラスプーチンだ!」
「俺はラスプーチンに転生してしまった!」
続く。
不定期更新。
てか更新しないかも。