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07 フェリサリアの街

投稿遅れました。

ストーリーが思いつかないんです!


「畜生…。思ったよりも遠いじゃねえか…」


森の入り口から歩いてきて早数時間。太陽は頭上に達していて、俺らを照らしていた。

しかも翡翠をおぶったまま歩いているから尚更疲れる。

ん?翡翠は何してるかって?お嬢様はまだ睡眠中なんです。ハイ。


「翡翠〜起きろ〜」


俺はまだ寝ている翡翠を声を掛けて起こそうとした。しかし、


「カズキ〜。それはだめぇ〜…」


寝言を言った。何て夢を見ているんだ!俺が何をしているんだ!

なんか如何わしいことを夢で見てないよな。


「それは私が食べるの〜」


何を食べるんだ!?一体何を食べるんだ!?

翡翠の夢の中で俺は何を食べようとしているんだ!?教えてくれ、翡翠!


「その料理は私が食べるの〜」

「………」


デスヨネー。デスヨネー。

別に僕は如何わしいことなんてこれっぽっちも考えてないもん。本当だもん。

……嘘です。考えました。考えましたよ。だって思春期の男の子だもん。当たり前じゃないか。


「その料理は食べないから起きてくれ、翡翠よ」

「んー…。あれ?私の料理は?」

「やっと起きたか…」


翡翠が起きた。でもまだ寝ぼけている様で…。


「カズキ〜私の料理食べたでしょ〜。かーえーしーてー」

「うおっ!痛っ!痛いからやめろ!そして起きろ翡翠!」


寝ぼけながら翡翠は俺の髪の毛を引っ張ってきた。

元が龍だからめっちゃ痛い。抜けないのが奇跡だと思うよ…。


「…ハッ!カズキ…今さっき私何をしてた?」


ようやく完全に目が覚めたようだ。


「寝ぼけて私のご飯食べたでしょ〜っていって俺の髪の毛を引っ張ってきた。もん凄く痛かったんだからな!」

「そ、それは悪かったわね…」


翡翠は顔を真っ赤にしながらそう呟いた。

可愛いな…翡翠って。一応言っとくが妹みたいなやつだからな!異論は認めん!


「それでさ翡翠」

「何よ」

「そろそろ俺から降りて欲しいんだけど。もう体力的に限界です」


俺はおぶっている翡翠に言った。本当に限界だ。腰が折れそう。


「はあ…仕方ないわね。降りてあげるわよ。さっさとしゃがんで」

「はあ…分かりましたよ。お嬢様」

「お嬢様って言うな!千切りにするわよ!」


そう言って翡翠は俺の頭をポカポカし始めた。

可愛いやつやな。

そう思いながら俺は腰を降ろし、翡翠が俺から降りてきた。


「あとどんくらいで街に着くんだ?」


これは俺がもの凄く思っていることだ。

朝から昼まで翡翠をおぶって来た俺だからそろそろ着いて欲しい。じゃなきゃ倒れる。

そして眠い。


「あと数キロぐらいで着くわよ」

「あと数キロもあんのかよ…」


俺は肩を下ろしながら、翡翠と街まで一緒に歩いていった。

あ〜腹減った。





***************


「っしゃ着いたー!」


俺から30分くらいで、街の入り口の看板が見えた。異世界だから読めない文字だと思ったが、


【フェリサリアのまち ぼうけんしゃがつどうまち】


と書かれていた。ポケ◯ンかよ…。しかも平仮名と片仮名で書いてあるし。


「これってなんていう文字だ?」


俺は翡翠に聞いてみた。


「ジャペニ語よ?書いてある文字はフェリサリアの街 新しい冒険者が生まれる街って書いてあるわ」

「ああ、そうなんだ。あと俺読めるから言わなくて大丈夫だ」


そう言ったら、翡翠は機嫌を悪くしたか、顔を膨らませてそっぽ向いた。

俺は機嫌を悪くした翡翠の頭を撫でてみた。そしたら、


「はうぅ…」


なんか可愛い声を出した。撫でられるのに慣れてないのか?

今度から機嫌悪くしたら頭撫でよう。

とまあこんなやりとりをして街の入り口まで着いた。


「おいそこの坊主と嬢ちゃん」

「何ですか?」


街の門番らしき人に声を掛けられた。


「お前らこの街に入るんだろ?ちょっと犯罪が起きたからな。調べさせてもらうぞ」

「そうなんですか。具体的には何をすればいいんですか?」


そう言ったら門番の人が持ってきたのは、天職を調べる時に使ったような水晶玉だった。

これに触れれば犯罪履歴的なのが見えるという訳だ。

これが俺らの世界にあったら警察とかが発狂するんじゃないか?


「こいつに触れてもらうぞ」

「はい分かりました」


そう言って俺は犯罪履歴的なのが見れる水晶玉に触れた。

触れた瞬間、青白く光り始めた。


「あんたは大丈夫なようだな。これは光が青白かったら犯罪をしていないってことだ。赤い光がでたらそいつは犯罪者ってこった」


そうなのか。俺は何もしてなかったからなんとかなったが、

翡翠は龍だ。少なからず人を殺めてしまっているのではないのだろうか。


「あ、私この人の召喚龍なんでそこんとこよろしく」


と翡翠が言った。そうだが…。そうなんだが…。通じるのだろうか…。


「そ、そうなのか!?てっきり人間の少女だと思っちまったよ。すまねぇな」

「まあ人化の練習を沢山したからね。でもう通っていいの?」

「そうなのか。それとそこの坊主これを渡しておく。これは通行証だ。なくしたら銀貨1枚払わなくてはいけなくなるから、ちゃんと保管しとけよ。まあ冒険者カードがありゃ要らねぇんだけどな」

「ありがとうございます。それでは行きますね」

「おう!ゆっくりな」


そう言って俺は街の中に入っていった。




***************

俺は街の門を超えてから俺は翡翠に尋ねた。


「召喚龍って言えば普通に入れたんだな」

「当たり前よ。主がいれば召喚獣とか使い魔なんかを普通に街に入れることが出来るわ。まあその召喚獣とかが暴れたれたりしたら、即追放なんだけどね」


そうなのか。召喚獣とかを連れている人が少しでも召喚獣とかがやらかすと追放になってしまうらしい。

なんでも、その主が悪いとかなんとかになるらしい。


「翡翠は暴れたれたりしないよな?」

「する訳ないじゃない!何!?暴れて欲しいの!?」

「いや、そういう訳じゃ…」

「絶対そうだわ!カズキは私が嫌いなんだ…。絶対そうだわ!」


なんでそういう解釈してしまうんだ?馬鹿なのか?馬鹿なのか!?

俺は納得してもらう為、色々考えた。

多分だがこれ以上言っても耳に入らないかもしれない。

思いついたのは、翡翠は頭を撫でられるのが慣れていない事だけ。それから導き出されるのはーーー


「話聞いてんの!?あーもういいわ。ここで契約切ってやるわ。ざまあ見なさい。バーカバーカ!」

「ちゃんと俺の話を聞け!」


俺は翡翠の頭に手を当て撫で始めた。


「こ、こんなんで、わ、私が収まるとでも…?ふにゅう…」


やっぱり撫でられるのが慣れていないらしい。翡翠は顔を赤くしてだんまりしてしまった。


「あのなぁ。俺は翡翠が暴れたれたりしないか確認しただけだ。別にお前が嫌いだから言った訳ではないぞ?」

「そ、そうなの?」


翡翠は俺の着ている学ランを掴み、顔を真っ赤にして、涙目に上目遣いで俺に尋ねてきた。

畜生…。龍なのに…龍なのに可愛え…。反則だろこれは。


「ああそうだ。俺は確認しただけだ。ただのお前の勘違いだ。俺は翡翠のことは好きだぞ?」

「!?な、何よ急に!私もあんたのことは好きだけど…。別に恋愛的な意味じゃ、ないんだからね!家族、そう家族愛的なそんなんだからね!勘違いするんじゃないわよ!」


翡翠は顔を真っ赤ににしたまま、俺に怒鳴ってきた。きましたツンデレ発言。

勘違いしているのは翡翠の方ではないのだろうか。


「あーはい分かった。それで、何する?」

「カズキ話逸らしたわね!」


面倒くさいと思ったから話を逸らした。何が悪いんだ!?一応謝っておこう。


「すまない。で、何する?」

「えーと。冒険者に登録すればいいんじゃないかしら」


冒険者か。ゲームではクエストみたいなのを受注してそれを達成すれば報酬が貰える、そんな感じだったな。

翡翠に聞いてみたら、討伐から採取、子守や家庭教師など仕事の幅が広いらしい。要は何でも屋だ。


「んじゃ登録するか。翡翠は付いてくるか?」

「当たり前じゃない」


そう言って翡翠は俺の手を握った。

…柔らかい。小さい時映姫と手を繋いだことがあったが、女の子の手って本当柔らかいよな。

そう思いながら俺は翡翠と手を繋ぎながら、冒険者ギルドまで足を進めた。









畜生…。和樹め…。

羨ましいぞ!俺だってあんまり女の子と手を繋いだことがないんだぞ!?


まあ次の投稿も不定期です。

次回もお楽しみに。


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