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02 天職

相変わらずゲロ以下な文章能力です。

「は?」


何を言っているのか理解が出来なかった。

レイスティア王国?勇者?魔王?この世界を救って下さい?マジで何言ってんだ?コイツ。


「兄さん…私は夢を見ているのでしょうか。なんだか頭が痛くなってきました…」

「それは俺も同感だ」


今回は映姫に同感だ。夢でも見ているのかもしれない。まあ明晰夢ってやつだ。


「兄さんちょっと私を抱きしめて下さい。そうすれば夢か現実か分かりますから」

「抱きしめないからな!?」


映姫はやっぱり正常に運転しているようだ。なんかこっちが頭が痛くなってきたよ。

そう考えながら俺は右手で頰を抓ってみた。……痛い。現実なのか…。


「まずは国王様に挨拶をしに行きましょう。皆さんついて来て下さいですわ」


そう第一王女…えーっとティルだっけ?まあそんなやつが王様に挨拶しに行くから付いて来いと言ってきた。

そういえば俺らって勇者なんだよな?なんで一々王様に挨拶しなきゃいけないんだ?よく分からん。

んなことを考えて俺たちクラスの全員がティルとやらに付いて行った。




*************





「国王様!勇者様方がお越しになられましたわ」


ティルが玉座に座っているおっさんに話しかけた。


「うむ。ご苦労であったティルよ。お主は下がっておれ」


あのおっさんが国王様か。んだあの野郎勇者様方が立っているのにテメェだけが偉そうに座っててよ。喧嘩売ってんのか?アァ!?


「この度はお主達に申し訳ないことをしてしまった。すまない」

「いえ。大丈夫です。それより僕たちは勇者とやらで、魔王を倒してくればよろしいのでしょうか」


そう返事したのはクラスの委員長の水橋みずはし 竜樹りゅうじだった。あいつは運動神経抜群、成績も常にトップ、そして顔はイケメン、誰にも優しいというハイスペックな人間だった。殆どの女子からラブレターを貰ったり、告白されたりする、王子様的な人だ。


「ああそうだ。近頃魔物が急に増え始めたりしているから、皆が魔王が復活するのではと言っておったからな。すまないが召喚させていただいた。本当に申し訳ない」

「そうなのですか。それではこの水橋 竜樹達が魔王を討ち取るとしましょう。みんなもそれでいいかい?」


「竜樹君がやるならあたしもやるわ!」

「私も…何か出来るとは思わないけど…」

「僕もやろうかな」

「まあ竜樹だからしょうがねぇか。俺もやるぜ!」

などの声が飛び交った。いやしかし本当に人気があるな。まあ人柄が良いからかな。俺とは全然違う。

だが俺はあんなのにはなりたくないな。頼られ過ぎて断れないって状況になりたくないからな。


「ありがとう勇者殿達よ、魔王を無事討伐することを祈っている」

「ありがとうございます」


竜樹はなぜかありがとうと言った。そしてーーー


「それでは皆様。突然申し訳ありませんが、この水晶玉に触れて貰えませんでしょうか」


そうこの城のメイド?が両手に少し大きな透明な玉を持って、俺たちに声をかけてきた。


「なんですか?これは」

「これは勇者様方の『天職』というものを調べる水晶玉です」


へぇ〜そんな機能があるんだ。あの玉。

それと天職ってなんだ?天から授かる職業的なやつか?もしかしてド◯クエみたいな職業ってやつか?


「天職ってなんですか?」


竜樹がメイド?に聞いた。まあそれが普通だよな。


「天職というのは、この世界での才能…みたいなものです。その天職はそれに特化した能力でもあります。戦闘系の天職、非戦闘系の天職がありますが、戦闘系の天職は数が少なく、非戦闘系の天職の方が多いです。しかし、この世界で天職を持っている人間は数が少ないです。それと勇者様方にはその才能があります。お分かりになられましたか?」


要するに天職は才能で、この世界の人間はその天職を持っている人間が少ないらしい。しかし、勇者は才能を持っているとのこと。戦闘系の天職は数が少なく多くは非戦闘系の天職ならしい。


「大体分かりました。それじゃ僕が最初に触れて見るから、次から触れる人は一列に並んでくれ」

『はーい』


竜樹が指示を出し、その他の人が返事をした。

教師と生徒かよ…。

そんなやり取りをして俺たちは水晶玉に触れた。






*************

皆が天職を見ることができる水晶玉に触れてからみんなどんな天職だった?みたいなことを話していた。


「兄さんはどうでしたか?私は『魔法格闘家』と言う、魔法を使いながら相手を殴って攻撃する攻撃系天職でした。正直私はもっと穏やかな天職が良かったです。例えば兄さんと愛を育むことができる…そんな天職が…」

「そんな天職ねぇよ!あったら怖いわ!」

「それより兄さんはどうでしたか?」

「話切り替えるの早いな!」


本当、映姫ってやつは…。なんつーか場を盛り上げる?そんなことができるやつだな。この世界に来てからはなんか安心する。


「俺は『召喚士』って言う天職だった。なんか契約した魔物と一緒に戦ったり、その魔物の力を得ることができる、珍しい天職ならしい」

「そうなのですか!?流石は兄さん!私とは全然違いますね!羨ましいです」


映姫は俺の天職を羨ましいと言った。だが色々とこの天職は難があるらしい。まず最初に魔法陣を描き、詠唱をして魔物を呼び出すらしいが、それが出来なかったり、その魔物の力を得ることができなかったりとかがあるらしい。


「でも映姫のような使い易そうな天職じゃないぞ?魔物の力を得ることができるって言っても召喚出来なかったらどうする?もし召喚出来たとしても契約が出来なかったらどうする?」

「あっ…それじゃ…!」

「そうだ。なんの力も得られない、という訳だ。だけど勇者はなんか身体能力が格段に上ならしいから、なんとかなるらしい。まあ兎に角さっさと魔物と契約しなきゃな」


召喚出来るのだろうか。まあ出来たとしても最初はスライムとかゴブリン位の魔物だろう。


「兄さんはそんな難しい天職なんですね。私とは全然違います…。でも凄いです!その難しい天職を扱えるようになるんですよ?妹として誇りに思います!早速私を抱いてください!性的な意味で!」

「誇りに思うのは嬉しいが抱かないからな!?性的な意味でも!」


あーもうダメだこいつ。ブラコン度が半端じゃない。異常だ。末期だ。そう思いながら俺は映姫にキスをされるのを全力で阻止をしていた。


だがこの後、俺自身が苦しむことになるとは俺自身も、みんなも思いもしなかった。











王様の口調難しい。メイドさんの口調難しい。

何もかもが難しく感じます。

次の投稿は不定期です。

誤字があったので訂正しました。

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