表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/29

ゲーム・オブ……?

わたしの大好きな髭おやじが出てくる物語。に似た設定だったかな。

 夢の主人公たちは、まだ思春期真っ盛りの少年ふたりであり、広い顎にこわい髭、重厚な甲冑を軽々とまとう分厚い肩と背中の持ち主ではなかった。


 おっさんをこよなく愛するわたしのドストライクでなかったので、起きてすぐ書きとめなかった。だから、ストーリーはかなりおぼろなのだが、少年ふたりの成長ものがたりだったと思う。



 冒頭、ゲーム・○ブ・ス○ーンズのドラマの世界で観られるような格好で、主人公の少年たちがすこし成長した姿―――はたちくらいか?―――で戦場にいる。


 彼らの甲冑は重厚でよく手入れされているものではあるが、ところどころ大きな傷が入っており、それが彼らの初陣ではなく、すでにいくつかの大きな戦闘に参加したことをうかがわせた。



 彼らの会話の内容も覚えていないが、気を許した戦友と思い出話をしていたと思う。

 なぜなら、そこからまた場面が展開して、その思い出話の時と思われる、頬がまだ赤い、少年時代の彼らがでてきたから。




 城の中だろうか。それとも学校?


 額に稲妻型の傷をもつ黒ぶち眼鏡の少年が通う学校のような場所で、朽ち葉色のローブをはおった件の少年ふたりが、走り回っている。


 なにか事件がおこったらしく、そしてそれは校長先生の鬘が隠されたなどといった微笑ましい事件ではないようで、兜を小脇に抱え、物々しく甲冑に身をつつんだ男たちも行き交っているから、人死にでもあったのかもしれない。



 少年ふたりは事件の重要な鍵を握っているらしく、大人たちに交じって、蝋燭の明かりだけが照らす、暗くて湿った隠し部屋のような場所で、誰かと話している。


 相手は老人のようだが、白い鬚に埋もれた顔は生き生きとし、眼光は鋭い。

 そう。指輪を捨てに行く物語のあの灰色の魔法使いを彷彿とさせるような、裾の汚れたローブに、彼の人とは違い、帽子ではなくローブについたフードをかぶっている。

 彼のローブが何色なのかは、蝋燭の明かりだけではよくわからなかった。




 その事件を解決したか、重要な役目を果たしたおかげで、彼らは騎士団のような場所に飛び級で入れられ、冒頭のシーンにつながるようだが……。



 残念ながらそこにたどり着く前に、目が覚めた。

 少年達が老人と話していた部屋に漂うカビの匂いも、戦士となった彼らが立っていた戦場で立ち上る煙の匂いも覚えているのに、残念なことだ。


 いつか彼らのものがたりも、描けたら良いと思う。

 その時は彼らに恋人の一つも世話してやらねばなるまい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ