ディスクロージャー、またはクローザー。
二本立てで見た夢の、二本目。
これは、スパイもしくはミステリー小説に分類されるだろうか。
舞台は妙~に近代的な高層オフィスビルと、所々近代的で後のほとんどは前時代的な高校であった。
主要舞台はオフィスビルの方なのだが、見知らぬ2人の男性がわたしを訪ねてくることから、映像がはじまる。
ひとりは、インテリ眼鏡。もうひとりは、背はそこまで高くなかったが、えせ爽やかスポーツ系。
どちらも今風の、しわやシミひとつ見当たらないスーツを着込み、来訪の真意をつげることなく、なぜかこちらの個人情報(家の間取りや実家、いままでの経歴など)を握っていると、目の前のテーブルにつぎつぎ写真や書類を広げはじめた。
意味がわからん。
ちなみに彼らには驚き憤るふりはしたものの、それらはわたしのものではなく、わたしの同僚のものであった。
更に言えば、我がオフィスには、わたしと遠目によく間違われる女性がおり、彼らが来訪時に告げた名は、わたしのものではなく、彼女のものであった。
どうやらわたしはその職場で、トラブル処理班というか、リーサル・ウェポン扱いを昼行燈の上司様からされているようで、来客である彼らをオフィスに―――オープンな職場なのか、監視のためか知らないが、彼らはわたし達が普段PCを各々ジャックにつなげて作業をする、平たい机の並べられた作業部屋の、窓辺であった。
ちなみに、昼行燈上司様は、なぜか。藤井フ○ヤ氏であった。
そのフミヤ氏は自ら軽快に来訪者を招き入れた後、去り際に「オレは(いつものごとく)何もしないからね」といいくさりやがった。
彼の変わらぬ童顔が、その時どんな表情を浮かべていたかは、残念ながら覚えていない。
ともかく。
その真意は分からないものの、情報の精度は低く、ターゲットすら間違えているおまぬけな来訪者から、さらなる情報をひきだそうと、適当にいなし煙に巻くなどしつつ。個人情報を丸裸にされてしまった例の同僚を呼び寄せ、影から面通しするなどしていたのだが。
うっかり属性のあるらしい同僚のおっさんにより、あっさりバレそうになった。
で、面倒くさくなったので、毒のある笑いを浮かべながら迫り、相手が泡を食っている間に、追い出した。と言うか蹴りだした。
その後はわたしと遠目によく間違えられる別フロアの女性(彼女も藤井さんと言った)を読んで、状況確認。
その間に、この夢と関係する場所らしい、高校の映像がカットバックで挿入されたりと、この夢は中々に手が込んでいる。
最終的には、おまぬけ二人がそれぞれ送ってきたメールを読んでいたところで、目が覚めた。
うん。なんだこれ。
いつか物語のネタになるかなぁ……。