おうちデート 粘着王子編
本編との繋がりは一切ありません。
攻略キャラとお姉ちゃんが恋人設定。
二人とも大学生
糖分過剰。
お姉ちゃんがデレ。
キャラ崩壊。
本編との繋がりは一切ありません。(大事な事なので以下略)
静寂に満ちた部屋で、篠谷侑李はキーボードを叩き続けている。目の前のソファではお茶を飲みながら読書にいそしむ恋人。本来なら自分もソファに寛いで、彼女と映画のDVDでも見ようかと計画していたのに、突然父親から仕事の資料を早急にまとめてほしいと電話が入ったのだ。
大学に入ってから本格的に父親の会社の仕事を手伝うようになって、こういったことが増えた。その度に、恋人との時間を邪魔されるので、そろそろ父親に物申したいと考え始めている。休日もお構いなし、というよりは、彼女が家に来るのを見計らってわざと仕事を依頼してきているんじゃないかと勘繰りたくなってしまう。
長年恋焦がれて、やっと手に入れた、今が蜜月といってもいい。当の恋人はと言えば、機嫌を損ねるどころか、毎度上機嫌で本を読みながら傍で待っていてくれる。それはそれで寂しいのだが、待たせている手前、文句も言えない。
「…少しは寂しがって欲しいんですけどね…」
うっかりこぼれた呟きに、恋人―葛城真梨香―は本から顔を上げた。
「あら、『私と仕事とどっちが大事なの?!』とか言って欲しいの?」
「いえ、そういうわけではないんですが…僕が仕事している横でそうも楽しげにされていると、なんというか複雑な気持ちでして…」
そう零した篠谷に、真梨香は眩しいほどの笑顔を見せた。
「だって、人が一生懸命働いている横で優雅にティータイムを楽しむのは最高に贅沢だと思わない?」
「……以前から思ってはいたんですが、あなた実は嗜虐趣味ですよね?」
「そんなつもりはないけど、あなた限定で苛めたくはなるかもしれないわね」
正直酷いことを言われているのに、笑顔で帳消しにしてしまう自分は色々と駄目かもしれないと侑李は溜息をついた。結局、惚れたもの負けで、そういう意味では10年以上負け続けている。
「それに、あなたが書類に向かって真剣な顔しているのを見るの、好きなのよね。付き合うどころか仲が悪かった頃も、本当はこっそり見とれていたのよ?」
「~~~~~~~~あなたという人は! この状態でそんなことを言って!! 僕の理性をどこまで粉砕しに来るんですか?!」
唸りながら猛然と書類を処理し始めた侑李に、真梨香は笑って、お茶を口に運ぶ。
「あと、1時間ぐらいでしょう? それまでたっぷり堪能させてもらうわ。」
「っ! 30分で終わらせます!! その代り終わったら覚悟していてください。嫌って言うほど構い倒します」
「あら嬉しい。…でもそうね…それじゃあ、30分以上かかったら、私の方から襲い掛かっちゃうかも……なーんて」
その後、きっかり30分を目前に最後の判子までたどり着いた篠谷が、時間内に終わらせるか、タイムアップを狙うかで悶々としているのを、真梨香は今にも吹き出しそうになるのをこらえて震えながら見守っていた。
壁ドンでぐいぐい来てたのは幻だったようです。(笑)
やっぱり篠谷はこうでないとね!(笑)




