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過ち  作者: 竹原太郎
2/2

~追憶~


俺、結城健太郎と吉池清治が出会ったのは産まれた病院だった。

母親同士が知り合いで、出産時期が近かった俺達が幼小期から一緒にいるのは自然な流れだった。


小学生になったとき、俺は野球に魅せられた。

テレビに映る人達のみたいに速い球を投げたい、そう思った。

少年野球チームに入る話を清治にしたら、あいつ次の日にはグローブ買ってきた。

「僕、健ちゃんと野球する!」

スポーツが得意な俺と努力家な清治がチームの中心選手になるのには時間はかからなかった。

上級生を押し退けてレギュラーになった。


中学では硬式野球のチームに入った。

そのころの清治の口癖は

「健ちゃんと甲子園行く!」

になっていた。とことん純粋な奴なんだ。

俺達はWエースとして地元のみならず、全国レベルで戦うまでにチームを引っ張りあげた。


そんな俺達は地元の公立高校に進学した。

もちろん名門校からのスカウトは掃いて捨てるほど来た。でも地元にこだわったのは、清治の熱意だった。

「地元から強豪倒して甲子園行こうよ!」

かなり無茶な話だ。でも俺は清治が強く推す内にその理想に魅せられた。


1年生の夏ですでにレギュラーになった俺達は二人だけの目標のもとチームを実力で引っ張り、県ベスト16まで勝ち進んだ。

2年生でも順調に力を伸ばしたチームはベスト8まで来た。

公立高校に結城、吉池ありと県内で注目されるようにもなった。

3年生の夏は甲子園も夢じゃない。

そんな所まで俺達は来たんだ。


そして、俺達は3年生になった。

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