土の神ライドー 序章 その4
保安官のレオ・バレッタと虎のチャンクは保安所への帰り道、盗賊団を見つけ、クノイチのミサトと出逢った。
三人は保安所を目指すのだった。
[少し急ごうか。この辺は日がくれると無法地帯になる][アーそうみたいだね、レオ。ところでさ、あんたはどんな用事で保安所に行くんだい?][俺か?保安官が報告しちゃいけない事でも?][アンタが?アタイに助けられたアンタが?][そうゆうミサトは?何の用だ?連絡なら俺がしとくぞ][失礼だね。アタイは昨日付けで配属になったんだよ。船が遅れて、1日ずれたけどね。時間にルーズな性格だから多目に見てやってくれ。宜しくなセンパイ]
三人が盗賊団を返り討ちにしたと思われたその頃、一人の盗賊が命からがらアジトへと戻るのだった。
[すいません。ボスコはおろか小隊を犠牲に致しました][単純に…………アンタラが弱すぎた。だろ?どう責任を取るんだ?][ハア。この話しは盗賊長にはご内密に][俺が報告しといたぜ。余計な世話だったか?][これはこれは、スモーキーガンナー様。お戻りで][お前を動かした俺のミスだ。始末なら俺に言え。ナア、トップガンナー][兄貴が出てくるこたあネーサ][次は俺が行く。邪魔はするなよ。トップガンナー]
[ただいま戻りました。ボス][オオ。お前ら一緒か?丁度いい。今日付けで一緒に行動してもらう。ミサトは紹介済みだな。後は…………][アア、先輩。遅かったですね。さっきはどうも]ピートがシャワーからあがってきた。[どうも荒野は合わなくてね。お先に失礼してますよ][なんだ?知ってるのか?なら良いな。面倒見てやってくれな。レオ][アタイも失礼するよ。センパイ。レディーファーストだろ?あんたは例の盗賊団の報告もあるだろうし][勝手にしろ。ボス。昨日、俺が捕らえたボスコの仲間だと言っていた連中に会いましてね………][デ、どうなんだ?一人位捕らえたか?][イイエ。襲って来たもんでつい、やっちまいました][………殺っただと?][ハイ。何か?][………実はな、ボスコから聞いたんだがな、なんでも、彼の組織は全国で指命手配をしている組織らしいんだ。何だったかな…………アア、コレだコレ。仮面邪教僧。そこの資料に目を通しとけ][仮面邪教僧?全国区で活躍している、テロ組織?なんでそんな組織がウエストホースなんて辺境の地に?][人間の皇帝、アインシャークも落とされ、今じゃどこへやら。マア、とにかく、ここ保安所も気を付ける事だな。その為に二人を呼んだんだ。仲良くやれよ]
[ハアー。良い湯だった。生き返るな。さて、飯、飯]ミサトが風呂から出てきた。[クウー染みるねー。やっぱ風呂の後は酒に限るね]
リビングには二人が集まっていた。
[お前たち。この書類に目を………ピート。お前の彼女か?ミサトは?][居るよ。アタシャー。なんか用かい?]ミサトはドレスを着ていた。[オオ。そうかそうか。見違えたよ]
レオ・バレッタは二丁拳銃をテーブルに置き、足を組んだ。[明日から、俺と組んでもらう。勝手な行動は謹め。俺達はこの大陸の治安を守る義務がある。改めて自己紹介だが、俺はレオ・バレッタ。保安官だ。虎のチャンクと共に活動している。武器はこいつだ。俺の前に立つものは何人たりとも居ないのだ。例え虫一匹もな][僕はピート。投げ縄のピートさ。この縄で標的を掴み後は僕のマシンガンパンチさ。宜しくお願いします。先輩方][アタシャー、ミサト。剣 美里だよ。いつもは特殊部隊のクノイチをやってる。武器は魔法。手裏剣だったり小刀だったり色々さ。威力は詠唱時間によりけりだね。アンタラのサポートしだいだね。宜しく]
[技は見させて貰った。ピートは投げ縄と格闘のセンスが抜群だ。ミサトは思いっきりが良い。それに俺の二丁拳銃にガンアクション。まずまずだな。今回の敵だが、盗賊団、及び仮面邪教僧。何でも良い。明日から情報収集だ。今日は休め。宿はウチで出すから。このモーテルが良い。警備も厳重だ。VIP扱いだな。ここに居る間は。なんで…………経費は抑える。良いか?贅沢は出来ないが][わかりました。先輩][アタイも構わないよ]
こうして三人を取り巻く物語が始まった。
土の神ライドー 序章 完結
次回、荒野の絆




