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土の神ライドー 序章 その3

二丁拳銃を持つ保安官のレオ・バレッタと虎のチャンク。彼らはトボトボ保安所に帰るのだった。北の小川で偶然出逢った、投げ縄のピート。今日配属になった保安官らしい。



レオとチャンクは熊肉をかじりながら馬を引きずっていた。



[まったくこいつは。大事な時に昼寝なんかしやがって][レオ。馬なんか置いてけよ][でもよ、保安官って言ったら馬に乗って颯爽と走るのが筋だぜ。で、ビューッて飛んできて、バババッてやるんだ。わかるか?][………置いてった方が良さそうだぜ。ホラ、向こうに柄の悪い連中がいるしな。俺は手負いなんだから頼るなよ]



よく見ると木の木陰に数人の盗賊がいた。[アア。確かにな。暗くて見えないがどの位いるんだ?チャンク][待ってろ。今、分析中だ。…………賞金額5千が2人。武器はナイフを数本。襲った連中から巻き上げてるみたいだぜ][しめて1万か?飯の足しにはなりそうだな。お前の狩った熊肉なんかじゃ腹も満たないし。行けるか?チャンク][回復率60。まあまあかな。やばくなりゃ例のアレがあるし大丈夫だろう][よっしゃ行くか!丁度ルーキーに横取りされてムシャクシャしてたんだ。オイ、馬!起きろ!仕事だ!]レオは腹を蹴った。[だから、置いてけって。気持ち良さそうに。甘やかし過ぎじゃねーか?]





レオとチャンクは盗賊に近づいた。





[ヨオヨオヨオ!レオさん!なあ、保安官さんよ。昨日はうちのボスコが世話になったみたいだな。釈放すりゃー見逃すぜ][………なんだ?あのヘナチョコのダチか?たいした男だったよ][なんだとー!テメエー!]盗賊の一人がナイフを向けた。レオは紙一重でかわし、乱れたマントを直しながら腰から二丁拳銃を回した。構えて、バーンバーンと二発打ち込む。



チャンクはもう一人の上を飛び乗り、爪を出して引っ掻く。二人はよろめきながら立ち上がり、指笛で仲間を呼んだ。気がつくと辺りを囲まれていた。




[ヘ?チャンク。二人じゃねーのか?][頼るなって俺を。手負いなんだから。間違える時もあるさ][間違えるじゃ済まねえぞ!盗賊団なんて]レオはビュンと地面を蹴り、木にかけ上がり、旋回して二丁拳銃を乱射した。



チャンクは背中のアーマーから火炎放射器を出し、ジャンプしてローリングする。火の車の様に回りながら辺りを蹴散らす。




[チャンク!あとどのくらいだ?][待ってろ!目が回ってる]




レオは残像を残しながら一人一人、撃ち抜く。あまりの数にジリジリと後退するしかなかった。




[レオ!アレだアレ!例のアレ][オッケー!チャンク!アーマード バレッタ!リンクアップ!]



チャンクはバラバラになり、レオにまとわりつく。赤い炎に包まれてレオは両肩に火炎放射器を装備し虎の兜を纏ったアーマードバレッタに変わる。



[行くぜ!チャンク!][いつも通り、三分だ。三分しか持たないぞ]




二丁拳銃で牽制し、火炎放射器で焼き尽くす。



あっと言う間に、ほとんど打ちのめした。




[あと少し。…………アレ?アチャー][タイムアップだ。俺は暫く使えないから一人でやれるな?レオ][………アア。任せとけ]残りの盗賊団に走り込むレオ。





[チョットそこ!退きな!]上空から何者かが声を上げる。[女か?アブねえ!来るな]



大きな手裏剣を作り、横に投げる。




バーンバーンバーン。次々に倒れていく盗賊団。




[退いてなって。オッサン]



黒髪にクナイ構えた女が木の上に立っていた。




[大丈夫かい?アンタラ。怪我はないかい?][アア………ありがとう。助かったよ][だから、無理すんなって。アタシャーミサト。通りすがりのクノイチさ。ところでアンタラ、保安所はどこだい?初めて来る場所でね][丁度いい。俺らも行く所だ。一緒に行こう][アアそうかい?なら、頼むよ]クナイをしまい、木から降りてくる。




[あんた女だろ?なんでこんな稼業を………][金になるからだよ。勿論、賞金は山分けだからね。アンタラが3。私が7だ]三人は保安所へ戻る。






続く

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