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季節外れのスノードーム〜僕が余命1年の君と出会い恋が散ったあとで〜  作者: 平井ララライ


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第6話:好きになっちゃった

 「付き合ってください!」


 君がいきなり告白してきた。まさか人生で初めて告られる状況がこうなるなんて思いもしなかった。今までは告っては振られて、告っては振られて、もう一生恋愛は出来ないのかと思ってた。


 「え!?……急にどういうことですか?」


 僕は今までタメ口だったのに、急に敬語になってしまった。動揺が隠しきれないみたいだ。


 「好きになっちゃったみたいなんです」


 君がエヘヘと笑った。エヘヘじゃないよ!こっちはまだ答えてないんだ。勘弁してくれ。いやぁ、困ったな。まさか、SaKに告白されるなんて……


 「……いいよ」


 僕は長考の末に絞り出すように答えた


 「えっ、いいの?」


 君は意外そうな表情をした。いきなりタメ口になったので驚くと同時にすごく親近感があがった。


 絵を描くところを近くで見てみたいとか、ファンとしての目線も入り混じってしまった結果だ。

 

 「ちなみに藍原咲愛あいはらさくあっていうから、みんなの前では咲愛って呼んでね!絶対だよ!!」


 「う、うん。そうする」


 僕はこの状況を無理やり飲み込むように言った。


 そうして、結局、SaKこと咲愛と付き合うことになってしまったのだ。


 付き合うことになったのはとても嬉しい。彼氏として精一杯幸せにしたいと思う―――



 ピピピピッ!ピピピピッ!


 朝が来たようだ。お気に入りの曲をスマホの目覚ましにしているのだ。カーテンを開けると今日もまた雨が地面に打ち付けていた。4月で、まだ梅雨入りしていないのに2日連続雨だ。


 通知が来ている。咲愛からLINEが来ているようだ。昨日も夜遅くまでメッセージを交わしていた。


 [昨日はありがと〜!今日も雨だね]


 かわいいイラストと共にメッセージが送られてきた。僕は頬を緩めながら返信する。


 [うん!イラスト可愛いね]


 この状況がとても幸せだ。


 「瑛汰〜ご飯よ!」


 ちゃっかりイラストを保存したところでご飯に呼ばれた。 


 「今行く〜!」


 僕は朝ごはんへと向かった―――

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