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付き合いたての時は可愛らしい女の子だなと想っていたが、俺の嫁になると”握りっぺ”を平気でヘラヘラ笑って俺にしてくる嫁は本当に下品な女だと思う!

作者: 七瀬





”付き合いたての時は可愛らしい女の子だなと想っていたが、

俺の嫁になると”握りっぺ”を平気でヘラヘラ笑って俺にしてくる

嫁は本当に下品な女だと思う!”




俺と嫁は、同じ共通の友達がいて直ぐに仲良くなった。

その後、俺は嫁に一目惚れして告白!

付き合って半年で俺と嫁は結婚した。

嫁と付き合いたての頃は、本当に可愛い女の子だなと俺は思っていた。

ちょっと失敗しただけで、顔が真っ赤になる嫁が俺は愛おしかった。

付き合って3回目のドライブデートの時には、朝早く起きて俺の為に

お弁当も作って来てくれた。

”あんまり料理得意じゃないんだけど、美味しいかな?”

なんて言ってたけど、めちゃめちゃ見た目も味も美味しかったな。

俺が初めて嫁の手を握った時も嫁は照れて俺の方を一度も見てくれ

なかった。

それも可愛いと俺は思っていたんだ。





・・・でも? 俺と結婚してから3年も経つと?

嘘みたいだけど、料理も簡単なモノしか作らなくなったし、

家の事も面倒くさいとか言ってサボるようにもなった。

挙句の果てには? ”自分のオナラを手にグッと握って俺の顔の前で

パーにして、握りっぺと言って臭い屁を俺に嗅がせてヘラヘラ笑う。”

”もうこれは、ヤバいだろう!”

俺が臭そうな顔をするとそれがおかしいのか?

今度はゲラゲラ笑い出すんだ。

何が楽しいのか? 

それに、嫁のストレスの捌け口は何故か俺で、俺が疲れて仕事から

帰ってきた途端、俺のケツを思いっきりキックしてきたり。

俺が風呂上りに一息、缶ビールを飲んで至福の時を過ごしていると?

嫁が俺のおでこめがけて、デコピンをしてくる。

その後はいつもヘラヘラ笑って俺を見て笑うんだよな。

”コイツなんなんだ!”



『あのさ、そういう子供じみたことヤメロよ。子供が真似するだろう!』

『別にいいじゃん! 面白いから絶対にやめな~い!』

『”付き合いたての頃はあんなに可愛かったのに、今は可愛げもないな。”』

『そういうアナタはどうなのよ、そんなに太って! 付き合いたての頃より

20㎏は太ったんじゃないの?』

『”それはお前が食事管理してくれないからだろう! 毎日、ファースト

フードや油ものばかり食べさせるからこんなに太ったんだろうが......。』

『それ? いい訳でしょ! 私も同じもの食べてたけど、殆ど体重変わっ

てないわよ。』

『嘘つけ! 直ぐにお腹いっぱいとか言って俺に余った料理食わして

たじゃないか!』

『・・・えぇ!? そうだっけ?』

『そうだよ!』

『それより少しは痩せる気あるの?』

『あるよ、ちゃんとお前が食事管理してくれるならな。』

『そんなの私がする訳ないでしょ! 自分で勝手に痩せなさいよ。』

『無理だって、俺運動嫌いだし!』

『そうやって理由つけて、痩せないんでしょ!』

『まあ痩せないだろうな~。』

『”このままだったら? 糖尿病とかになるわよ、子供の為にも長生き

したくないの?”』

『子供出すのはやめろ! ズルいだろう!』

『じゃあ痩せたら?』

『気が向いたらダイエットするよ。』

『ダメ! 今日からするの!』

『はぁ!?』

『取り合えず、朝晩野菜食っとけば痩せるわよ。』

『ヤメロよ~俺は草食動物じゃねえーんだぞ!』

『朝昼晩飯は、毎日サラダのみね。』

『まじで勘弁してくれよ~』






・・・まあ、嫁からしたら俺も見た目が大きく変わったのだろう。

”これなら、お互い様なのかな?”

でも嫁とはいろいろあるけど? 上手くいっている。

恋人同士のような甘い感じはもうないけど、嫁と一緒に居ると

ホッとするし、俺も自然でいられる。

”結局、嫁とはもう恋人ではない! それは愛に変り一つの家族に変った。

ふたりの間には子供もデキて子供の事でお互い話し合い、一番いい方法

を二人でその時ベストの答えを出せるように考える。”

谷あり山あり、子供とは血が繋がっているが嫁とは血の繋がりがない分、

より言いたい事はお互い言うが、なあなあにはならず少し距離を取る

ところはとって嫁と子供達を後ろから支えて行けたらなと思っている。

”だから、これからもよろしくな俺の嫁!”


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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